谷脇 信子 たにわき のぶこ 添乗員のはなし
Vol.18
日本
文=吉田千尋
久しぶりの旅に心が踊る、瀬戸内しまなみ海道の

橋を渡り、島を通って 爽快な海の道をドライブ

「ツアーを申込んだのは、すごく久しぶりなんです」と、うれしそうなお客さま。その笑顔に、私も胸が熱くなりました。プレミアムクルーザーでしまなみ海道をドライブ、さらに道後温泉、淡路島をめぐる3日間のツアーのはじまりです。

東京から新幹線で福山に移動して、いよいよしまなみ海道へ。バスが走りだすと、瀬戸内海が見えてきました。あいにくの空模様ですが、大きな窓からは清々しい景色が広がります。鳴門海峡では渦潮も見られました。島と橋を交互に進む道のりは変化に富んでいて、お客さまの会話も弾んでいます。

ドライブをさらに盛り上げてくれたのが、「しまなみ海道、大好き!」と何度も口にしていたガイドさんです。因島では村上水軍、生口島では皮まで食べられるエコレモンなど、1つひとつの島にまつわる物語やそれぞれの橋の説明を楽しみながら、旅ができる喜びを皆さまが噛みしめていらっしゃるご様子でした。

  • イメージ イメージ 渦潮で有名な鳴門海峡の「大鳴門橋」
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淡路島といえば玉ねぎ!旅の想い出に買ったのは

サービスエリアなどに立ち寄る時間も、大きなお楽しみです。淡路島の「のじまスコーラ」は、閉校した小学校を使った施設。お土産や採れたて野菜が並んでいて、見ているだけでワクワクします。最初は「久しぶりの旅行だから、景色をしっかり見たい。お土産はそんなにいらないかなあ」とおっしゃっていたお客さまも、いつの間にか楽しそうにお買物をされていました。

そんななか、実は私もお土産を1つだけ買いました。玉ねぎ型のかわいらしい瓶に入っている「ごま玉ねぎドレッシング」です。

家に帰って味わいながら、玉ねぎをお土産に買われていたお客さまの笑顔を思い出していました。やっぱり、旅は楽しい! そんなふうに思っていただけるひと時を、これからも皆さまにたくさんお届けしたい。改めて、そう感じたツアーでした。

  • イメージ イメージ 淡路名産の玉ねぎをたっぷり使った「ごま玉ねぎドレッシング」