旅物語のアクセントからメインへと、ときめきに満ちたホテルが次々に誕生しています。ご案内するのは、そんな新規開業ホテルのなかから「憧の旅」らしいこだわりとともに選び抜いた感動ステイへの誘いです。一例をご紹介しましょう。
世のシャンパーニュ好きにぜひおすすめしたいのが、「Cuvée J2 Hôtel Osaka by温故知新(キュヴェ・ジェイツー・ホテル オオサカ)」でのステイです。今年1月、大阪に誕生したこのホテルのプロデューサーは、J.S.A.認定シニアソムリエの山本一人さん。しかも「ラリエ」や「ジャン・ヴェッセル」など11の名門シャンパーニュ・メゾン(生産者)とのコラボレーションのもと、各メゾンから正式に認可を得たホテルとなれば、いやがうえにも胸が高鳴ります。
そんな期待に応えるように、このホテルの客室は、すべて1室1メゾンをコンセプトとした「キュヴェルーム」。4~14階はワンフロア1室のみという、贅なる仕立てになっています(今回の旅は4~8階を利用)。すべての客室では、各メゾンからのメッセージとともに、それぞれが選定したボトル1本を添えてお迎え。足を踏み入れたその瞬間からシャンパーニュの世界に五感でふれながら、優雅な味わいと美泡の余韻に浸るひと時をお過ごしいただけます。
シャンパーニュが彼の地のものづくりの結晶だとすれば、この旅では大阪の誇りをかけたものづくりにもふれていただきます。
まずは昭和11年に創業した「錦城護謨」の工場で、グラス製造を見学。シリコーンゴム製とは思えない造形の加工技術に息を呑むことでしょう。続いては、昭和29年創業の婦人靴メーカーが手がけるスニーカーの製造現場へ。「10年後も愛せる1足を」の想いを込めた、熱き靴づくりにふれていただきます。
もう1つのときめきの舞台は、東京の立川で一世を風靡した老舗料亭「無門庵」の跡地。正門や庭園など歴史ある風情を残しつつ建物を改装して昨年4月に開業した、和のオーベルジュ「Auberge TOKITO」です。
何といっても心躍るのは、凄腕の料理人たちによる美食の協演です。世界で活躍してきた石井義典シェフを総料理長に迎え、過去に京都でともに修業を積んだ大河原謙治シェフ、日山浩輝シェフがここに再結集。食材のおいしさを追求した、和食の豊かさを表現してくれます。
「Auberge TOKITO」は以前、当社ツアーにおいても昼食で利用し大好評。「ぜひ、泊まりがけで夕食を楽しみたい」というご要望にお応えして、今回実現しました。ご宿泊は、1日4組限定。伝統感とモダニズムが調和した食房のカウンターで、シェフの手さばきを間近に見ながらご夕食をお楽しみいただくひと時は、かけがえのない感動体験となることでしょう。客室は約106平方メートルという広さ。地下約1,300メートルから汲み出した温泉露天風呂で、ゆったりとお寛ぎください。
翌日のご昼食は、東京・調布市に佇むイタリア料理店「Don Bravo」でどうぞ。平雅一シェフが産み出す料理は、イタリアの郷土料理をベースとしつつ、和のエッセンスを加えた独創性に満ちたもの。遠方からもグルマンが訪れる、人気店の味を堪能しましょう。
そのほかにも、福井・坂井市三国町にオープンした「オーベルジュほまち 三國湊」、名シェフのセルジオ・ハーマンさんがレストランを監修した「ホテル虎ノ門ヒルズ」など、「憧の旅」ではときめきに満ちた宿泊体験が盛り沢山。ここでしか感じることのできない非日常の世界を、心ゆくまでご満喫ください。