グルメが集う話題のレストランや伝統の味わい、素朴な郷土料理など世界各地の個性あふれる「食」は旅時間を楽しく彩ります。そんな美食をテーマに、その土地の食文化や歴史、おいしさの秘密などを旅と合わせてご紹介。
第1回目は美食の宝庫、フランスからバスク地方、ベルギーへ。フランス料理がつなぐ、味わい豊かな食の世界をご案内しましょう。
ヨーロッパの美食の代表格、フランス料理界をけん引してきた伝説的シェフといえば、ポール・ボキューズがその筆頭でしょう。当社ツアーの「アオスタ渓谷の絶景とレマン湖畔の宮殿風ホテル滞在」は、ボキューズゆかりの地であり、食材の宝庫でもあるリヨンから旅がはじまります。
ツアーでは、美食の街を支える“土台”、ポール・ボキューズ市場を訪ねたあと、旧市街のブション(大衆食堂)での昼食には郷土料理のクネルをご用意。川魚のすり身を固めて焼き上げたもので、はんぺんに似た食感です。夕食はボキューズが最初に開いたブラッスリー「ル・ノール」へ。エレガントな印象の店内で、リヨンの伝統料理をゆったりとお楽しみいただけます。リヨンはローヌ河とソーヌ河の合流地点で交通の要所であったため、ボージョレやローヌ、ブルゴーニュなどからさまざまな食材が集まるようになったといわれています。豊かな恵みを伝統の調理法と洗練された感性で、この上ない味わいに。一品ずつに込められたフランス料理の魅力を存分にご堪能ください。
次に訪れるイタリア・アオスタ州では山地ならではのおいしさが待っています。「フォンドゥータ」というチーズフォンデュをはじめ、ミートフォンデュ、生ハム、サラミなど。素材の旨みを活かした郷土料理の数々は、ワインとも好相性。旅の思い出に、おいしい時間が加わることでしょう。ツアー終盤ではレマン湖畔の「フェアモント ル モントルーパレス」に3連泊。スイスのなかにあって料理のレベルが高いと評判の当地で、こだわりのフランス料理を優雅な雰囲気とともにどうぞ。