夜空をダイナミックに舞う神秘的なオーロラは、一生に一度は見たい宇宙からの贈りもの。そんな見事なオーロラに出あえる確率が高いのは、オーロラベルトと呼ばれる緯度60度から70度の極地。しかも、観賞に適しているのは夜が長い真冬の季節ということもあって、旅先としてはハードルが高いと思われる方も多いことでしょう。そこで今回ご用意したのが、三越伊勢丹ニッコウトラベルならではのゆとりの行程と観賞場所にこだわった旅。どなたも体の負担が少なく、ゆったりオーロラをお楽しみいただけます。
体にやさしいオーロラ体験の1つ目は、「オーロラの聖地」として名高い、カナダ北西部のイエローナイフへ。海から遠い内陸に位置するこの街は、晴天率の高さにより、オーロラの出現率が驚くほど高いのが魅力です。そのため、この地を訪れる他社ツアーも数々ありますが、その多くが深夜に到着したその日や早朝出発となる帰国便の直前にもオーロラ観賞を組み込んだ、あわただしく体への負担が大きいもの。一方、今回の旅では、イエローナイフ滞在前後の乗継地においても宿泊を入れているのがポイントです。往路は、世界遺産に登録されている国立公園内のバンフに2連泊、復路はカナダ太平洋岸最大の美しい港湾都市バンクーバーに1泊。フライトの疲労を軽減し、万全の体調でオーロラを満喫いただけます。
イエローナイフで4夜連続観賞いただくのは、街から車で30分ほど行った、真っ暗な山のなかにあるオーロラ観賞専用施設「オーロラビレッジ」。ここは、冬季に3日続けて滞在すれば95パーセント以上の確率でオーロラが見られるという統計があり、なんとしてもオーロラを見たいという人には絶好の場所です。しかも、訪れるのは月明かりが少ない新月の前後なので、観賞に大切な「空の暗さ」という点でも申し分のない環境といっていいでしょう。運が良ければ、光が爆発するように広がり、夜空一面がオーロラに包まれる「オーロラ大爆発」に遭遇できるかもしれません。そんなオーロラが出現するまでの待機時間をお過ごしいただくのは、先住民の移動式住居を模した「ティピーテント」。薪ストーブを完備した快適な空間のなかで、温かい飲み物や軽食を味わいながら、ゆったりとお待ちいただけます。そして、オーロラ出現の知らせとともに、いざテントの外へ。ツアーで訪れる2月のイエローナイフは、外気温がマイナス20度以下にもなる寒冷地ですが、お客さま1人ひとりに合ったサイズの特別な防寒着一式のレンタル料金も旅行代金に含まれているので安心です。実際、過去のツアーにご参加された方から「これを着ていたら思いのほか寒さが気にならずオーロラを満喫できた」という声をいただいています。また、オーロラを待っている時間には、凍ったバナナでの釘打ちや濡れたタオルの瞬間氷結といった、この地ならではの体験も楽しめます。日本ではなかなかお目にかかれない、驚きの世界をご体感ください。
オーロラビレッジでの幻想的な天空のドラマは深夜まで楽しめるため、街なかのホテルに戻るのは午前1時半頃になります。そこでこのツアーでは、オーロラ観賞翌日の午前中は観光を入れず、朝食も昼食を兼ねたブランチとすることで、翌朝をゆったりお過ごしいただけるよう配慮しました。
そんなお体への負担が少ないオーロラ観賞に最大限こだわったツアーですが、極地ならではの大自然も見逃せない魅力です。その代表格が、白銀の雪を抱くカナディアン・ロッキーの冬景色。雪をかぶった3,000メートル級の山々には、誰もが畏怖の念を抱くことでしょう。またイエローナイフでは、白銀の森を駆け抜ける、爽快な犬ぞり体験もおすすめ。スリル満点のひと時をどうぞ。
6夜にわたり、より気軽にオーロラ観賞を楽しめるのが、北大西洋に浮かぶ絶海の孤島アイスランドの旅。その大きなポイントは、周囲に人工の光が少ない3つのホテルの敷地内で見られること。そのため、自分の客室でのんびり寛ぎながら、オーロラが現われるのを待つことができます。しかも、この地のオーロラ出現のピークは夜の8時から深夜12時くらいで、今回滞在する南部では外気温もマイナス2~3度程度と、日本で使う防寒具を用意すれば問題ありません。まさに観賞する場所も時間も気温も、すべてが体にやさしいのが特徴です。
なかでも特にご注目いただきたいのが、今回3連泊する「ホテル・ランガ」。360度遮るものがない大平原の真んなかにポツンと立つホテルの前は、オーロラ観賞の特等席。新月が近い暗い夜空に舞う神秘のカーテンをご堪能ください。また、望遠鏡を備えた星の観測施設があるのもホテルの魅力。信じられない数の満天の星々と次々に天空を横切る流れ星に見入っていると、まるで宇宙を旅しているような錯覚にとらわれます。
手つかずの大自然をはじめとしたバラエティあふれる観光が満喫できるのも、アイスランドの旅ならではといっていいでしょう。そのハイライトが、2連泊するホテル「グリムスボルギル」からすぐの所にあり、この国ならではの景勝地が集う「ゴールデンサークル」です。なかでも最大の観光スポットであるシンクヴェトリル国立公園で見られるのが、“地球の裂け目”ギャウ。これは北米プレートとヨーロッパプレートの境目で、地殻変動により毎年約2.5センチずつ広がっているといわれています。ご希望の方は、裂け目のなかを歩くことも可能です。
また、氷河を水源とするグトルフォスの滝も、ゴールデンサークルを代表する見どころ。高さ約32メートルで2段になって流れ落ちる滝は、美しい姿と凄まじいまでの水量が特徴。轟々と響く音と激しい水しぶきの大迫力を実感いただけます。そして3つ目の人気観光スポットが、さまざまな地熱活動と、地中のミネラルやガスなどによって変色した大地を見ることのできるゲイシール地熱地帯。そんな、まるでどこかほかの惑星に来たかのような景観にあって、ひときわ衝撃的なのが、約10分ごとに沸騰した熱湯を20メートルほどの高さまで噴きあげるストロックル間欠泉。静かな状態から水面が泡立ち、盛りあがり、そして爆発的に空高く噴出する様子は、思わず腰が引けるほどの威圧感を覚えるに違いありません。