[ クローズアップ ]

三越創業350周年特別企画 第1弾!

エジプト考古省協力による
3つの貸切見学と
スイート客船チャーター

エジプト、そのさらなる深淵へ

企画=木村聡/篠原陽子 文=佐藤淳子
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母なる河ナイル。その流域にアブシンベル神殿はあります。古代エジプト最盛期の王ラムセス2世が造営したもので、入口にある4体の像はすべて王自らの姿。発掘当初は砂に埋もれ、座像か立像かもわからなかったそうですが、掘り出されたのはこの大きさ!これが3,000年以上前の建造物であることに驚きを禁じ得ません。今なお各地で新たな発見が続くエジプト。三越創業350周年特別企画 第1弾として、この奥深きエジプトの真髄に迫るツアーをご用意しました。

  • イメージ イメージ 高さ約20メートルにもおよぶアブシンベル大神殿の巨像。仰ぎ見る観光客の小ささからもその巨大さがわかる
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【貸切船】
スイート客船をチャーター 優雅なナイトクルーズ

今回の旅を特別なものにする要素の1つは、何といっても全室スイート仕様の客船「ソネスタ・サン・ゴッデス号」でのナイル河クルーズです。

  • イメージ イメージ 30室すべてがスイート仕様の優雅な客船「ソネスタ・サン・ゴッデス号」

人類の長い歴史のなかで、文明は常に河沿いに発展してきました。古代エジプト文明も然り。エジプトを南北に貫く世界最長の河ナイルの両岸には、古代エジプト王国時代に栄えた街が点在し、そこには今なお貴重な遺跡群が、現代人の度肝を抜く規模で存在します。国土の九割以上を砂漠で覆われたエジプトの地で、これらの遺跡をめぐるのに客船ほど適した移動手段はないでしょう。ツアーでは、全12日間のうちの4泊5日、ルクソールからアスワンまでをクルーズでゆっくり辿ります。

  • イメージ イメージ 40㎡のスイート客室はリビングスペース付き
  • イメージ バスルームは浴槽付き。1日の終わりはゆったり湯船に浸かって
  • イメージ 船内では和食を味わう機会も

本船は単なる移動手段ではありません。リビングを有する客室の広さは約40平方メートルで、これはナイル河クルーズ客船の平均的な客室面積の約2倍。全室にバルコニーが備えられているほか、浴室は浴槽付きで、1日の疲れを癒すのに申し分ない環境です。ナイルの穏やかな風に吹かれながら河岸を眺めるのも心地良いひと時となることでしょう。

今回の旅では、この快適かつ優雅な客船を1隻丸ごと貸切ります。当社のお客さまだけの空間で、ゆったりと船旅をお楽しみください。

  • イメージ イメージ 「ナイルの賜物」といわれるエジプト。この地の文明を育んできたナイル河とその両岸を船上から眺望
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【貸切見学①】
クフ王のピラミッド 非公開の「王妃の間」にも

観光自体にも、特別な工夫を凝らしました。

エジプト古王国時代の権威の象徴といえばピラミッド。最大を誇るクフ王のピラミッドは約147メートルと、実に40階建てのビルに匹敵する高さです。使われたのは平均約2.5トンの石が約230万個とも試算されていますが、約4,500年前に、どのようにこの重い石を運び上げ、剃刀の隙もないほど緻密に積み上げたのか。多くの研究者がこの謎に挑んできましたが、いまだ全容解明には至っていません。そればかりか、王の墓であるとの説さえ定説ではないのです。

ツアーでは、この謎多きピラミッドの観光に便利なカイロ近郊ギザ地区のホテルに3連泊し、ギザの三大ピラミッドを含め6つのピラミッドをじっくりめぐります。

  • イメージ イメージ 砂漠に位置するピラミッドエリアは、観光と休憩のバランスに配慮し、ゆったりとした3連泊の日程でご案内

クフ王のピラミッドは貸切見学となります。貸切りの場合、一般公開されている「王の間」や「大回廊」に加え、通常非公開の「王妃の間」にも入場いただけるほか、通常の観光では許可されない内部へのガイドの同行が可能で、臨場感たっぷりの解説をお聴きいただけます。このピラミッドについては、2017年、エジプト、日本、フランスの共同チームが、これまで発見されているほかに、別の空間がある可能性があることを発表して話題になりました。何のための空間か、そこに何が眠っているのか。新たな発見が呼ぶ新たな謎。現地ではこうしたお話も交えてご案内します。

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ギザの南サッカラでは、ツタンカーメンの乳母のものとされる墓も訪れます。ツタンカーメンといえば、黄金のマスクで知られる少年王。その乳母マイアの墓には、王の幼少期が描かれているともいわれ、関心を集めています。

ピラミッド全盛の古王国時代の後、新王国時代の王が建造したのは巨大神殿や葬祭殿でした。ツアーでは、クルーズの乗船地ルクソールから、エドフ、アスワンと、ナイル河沿いに点在する巨大な建造物を訪れます。古代エジプト最大の遺跡、カルナック神殿にはじまり、夜のライトアップでも人気のルクソール神殿、切り立った崖を背に立つハトシェプスト女王葬祭殿、さらにはホルス神殿、コムオンボ神殿と、いずれも見応えたっぷりです。

  • イメージ 三大ピラミッドを眺望する絶好のロケーションで昼食
  • イメージ ピラミッドめぐりの拠点は、2021年開業のハイアット・リージェンシー・カイロ・ウエスト。3連泊でじっくり観光
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【貸切見学②】
ツタンカーメン王の墓 特別許可のガイドと

ルクソールでは、古代エジプトで死者の町=ネクロポリスと呼ばれたナイル西岸の王家の谷を訪れ、数多ある王の墓のなかから有名どころを3つほどめぐります。なかでも必見はなんといってもツタンカーメン王の墓でしょう。盗掘が繰り返されてきた王の墓のなかで唯一、ほぼ完全な状態で見つかったのがこの墓。今回は貸切見学でじっくりご覧いただけます。ここでもガイドが特別に入場を許可されているので、興味深い解説にぜひ耳を傾けてください。

  • イメージ イメージ ナイル西岸の岩山に広がる王家の谷。60以上の墓が発見されている
  • イメージ イメージ 盗掘の被害を免れたツタンカーメン王の墓。5,000もの副葬品とともに発見された
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【貸切見学③】
迫力のアブシンベル神殿 昼・夜・朝の表情を堪能

クルーズの下船地アスワン最大の見どころが、アブシンベル神殿です。周囲の諸族に国力を誇示するため、ラムセス2世が建造させたとされるこの神殿。1960年のアスワンハイダム建造に伴うナイルの水位上昇で水没の危機にさらされますが、ユネスコの移築プロジェクトによって守られたという経緯があります。そしてこれが世界遺産条約の誕生につながりました。

ツアーでは、通常の観光に加え、夜には神殿を貸切り、壮大な音と光のショーとランタン上げを楽しみます。かつてエジプト政府が世界平和を祈念して開催したイベント同様、夜の神殿を背景にランタンが浮かぶ幻想的な光景が広がることでしょう。ご希望の方は、翌朝、朝日に輝く神殿もご覧いただけます。陽光を浴びてオレンジに染まっていく神々しいばかりの神殿をご堪能ください。

アスワンでは、アガサ・クリスティが滞在して、傑作『ナイルに死す』を著したことで知られる名門ホテル「オールド・カタラクト」に立ち寄り、ナイル河を眺めながら優雅なティータイムを満喫するという機会もご用意しています。

  • イメージ イメージ 幻想的な夜のアブシンベル神殿。「音と光のショー」も人気
  • イメージ イメージ アブシンベル神殿を貸切って行うランタン上げで世界平和を祈念
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世界がオープンを待望 注目の大エジプト博物館

エジプトでは今年、古代エジプト文字解読のきっかけとなったロゼッタストーンの発見から約200年、ツタンカーメン王の墓発見から100年という年を迎え、さまざまなプロジェクトが進行中です。なかでも目玉となっているのが、エジプト考古学博物館の老朽化を受けて新たに建設が進む大エジプト博物館のオープン。これまで何度かの延期を繰り返してきただけに、現在告知されている12月に予定通り開館するか、世界が固唾を飲んで待っています。開館の暁には、今ツアーでももちろん訪れる予定です。カイロではこのほか、昨年開業した国立エジプト文明博物館を見学します。考古学博物館からミイラが移送されて注目を浴びた同館では、華やかな王たちの生活から一転、庶民の暮らしが垣間見られる興味深い展示がお楽しみいただけるでしょう。

数千年の時を経てなお現代人の浪漫をかき立てるエジプト。この冬、その深淵をのぞく旅へぜひ。

  • イメージ ナセル湖でのミニクルーズでは湖上から神殿を望む
  • イメージ 最後の夜はナイル河を望むカイロのフェアモント・ナイルシティでゆったり