1673年、呉服店「越後屋」として創業、その後、日本で最初に「デパートメントストア」を宣言した三越が、今年350周年を迎えます。三越伊勢丹ニッコウトラベルはこの記念すべき年に、三越と同じ時代に生まれ、ほぼ同じ年月を歩んできたフランスの至宝、ベルサイユ宮殿で、お客さまへの感謝を込めて貸切見学と晩餐会を行います。フランス王政時代の栄華の象徴であるこの華麗な宮殿でご賞味いただくのは、フランス料理界に革命を起こした巨匠アラン・デュカス監修の特別メニュー。当日はデュカス本人も登場します。歴史を刻む建物と、伝統と革新が共存する料理の共演を、ぜひご堪能ください。
パリの南西約22キロ、800ヘクタールもの広⼤な敷地に建つベルサイユ宮殿。「世界一豪華な宮殿」と呼ばれることも多いフランスの至宝です。しかし、もとはルイ13世が狩猟に使っていた小さな城館にすぎませんでした。それを贅の限りを尽くし、権力の象徴たる大宮殿につくり上げたのが、「太陽王」とも呼ばれたルイ14世。1682年には宮廷を正式にここに移し、執政の拠点としただけでなく、華やかな宮廷文化の中心も担いました。
その後も歴代の王たちが増改築を繰り返した宮殿は、幾何学的な美しさで統一された広大な庭園とともにヨーロッパの宮殿建築の手本となります。そしてその豪華さは、誕生から3世紀以上もの時を経た今もなお、多くの人の心を捉えて離しません。
この美しき宮殿と同じ時代に日本で生まれ、歩みを進めてきたのが三越です。1673年、呉服店「越後屋」として創業、以来、三越は、日本ではじめて「デパートメントストア宣言」を行うなど、日本の百貨店業界で革新を続けてきました。
三越伊勢丹ニッコウトラベルでは、三越が創業350周年を迎える記念すべき年に、フランスで同時代に歴史を刻んできたベルサイユ宮殿で、当社のお客さまだけの貸切見学、そして晩餐会、という特別な企画を実現します。
ベルサイユ宮殿は、世界的に人気の観光地で、年間の来場者は実に約700万人に上るともいわれます。今回、この宮殿の貸切見学をお楽しみいただくのは、原則一般観光が行われていない閉館日。当日は、空がゆっくりと茜色に染まる夕刻に、いざ宮殿へ。広大な敷地に足を踏み入れれば、黄金の門越しに見る壮麗な外観に期待が高まります。
ルイ14世の時代からルイ16世の時代まで国王の居城でもあったベルサイユ宮殿は、フランス・ブルボン王朝絶頂期の栄華を反映したもの。それだけに国内外の客人を迎えた空間はどこをとってもため息の出る豪華さです。なかでも最大の見どころといえば、⻑さ約73メートルにもおよぶ「鏡の間」でしょう。アーチ型の大きな窓が並ぶ壁の対面には、回廊を挟んで357枚もの鏡が張りめぐらされています。当時、鏡は超がつく高級品。これだけの枚数の鏡は、それだけで謁見に訪れたヨーロッパ中の王侯貴族に王の権威を知らしめるのに十分でした。回廊の両側には黄金の燭台が並び立ち、上を見れば、ルイ14世の治世を描いた天井画に、精緻な細工が施された無数のシャンデリア。豪華絢爛という言葉がこれほど似合う場所はないのではないでしょうか。
この煌びやかな空間は、フランス革命でルイ16世と王妃マリー・アントワネットが宮殿を追われた後も、ベルサイユ条約締結など、歴史上重要な出来事の舞台であり続けました。通常は、連日、大勢の観光客で賑わう「鏡の間」ですが、なんといってもこの日は貸切見学。世界に類を見ない歴史的かつ優雅なこの空間を心ゆくまで味わえます。
「鏡の間」の先も、栄華の時代を象徴する空間が続きます。宮殿の中心には、王の生活の場であり、執務を行った場でもある「王の寝室」。壁面、寝台、調度品すべてに金を基調とした見事な装飾が施され、見る者を圧倒します。歴代の王妃が使用した「王妃の寝室」には、マリー・アントワネット時代の愛らしい花柄の内装が復元され、こちらも見応え十分です。
さらに歩みを進め、いよいよ晩餐会の会場、「戦闘の間」へ。壁を埋め尽くす33枚の絵画に描かれているのは、フランスの勝利の歴史。ナポレオン、ジャンヌ・ダルクなど、フランス史上の有名人たちが一堂に会する場所ともいえる空間です。長さ約120メートル、幅約13メートルという宮殿最大のこの大広間で、お客さまだけの華麗な宴が催されるのです。
そして、この特別な夜に供されるのは、フランス料理界でポール・ボキューズ、ジョエル・ロブションと並び称される伝説の料理人、アラン・デュカス監修の特別メニューです。
晩餐会会場の入り口では、特別な演出もお見逃しなく。当日は、宮廷衣装を身にまとった演奏家が、古楽器演奏で出迎えてくれます。その美しい音色が、夜ごと王侯貴族が集い、華やかにパーティを催していた時代へと誘ってくれることでしょう。
優雅なテーブルセッティングが施された指定席に着いたら、給仕スタッフが手馴れた所作で注いでくれるアペリティフ(食前酒)で、しばし喉を潤しましょう。伝統を守りながらも進化を続けるデュカスの料理。その最初のひと皿を待つ時間でさえ幸せなひと時になりそうです。「自然は尽きることないインスピレーションの源」と語るデュカスの料理は、その土地の特徴である「テロワール」を最大限に活かす、という考え方に根ざしたもの。当日のメニューも、食材の仕入れ状況やシェフのひらめきによって決まるので、メニューは当日までのお楽しみです。
今回、なんとこの伝説の料理人自ら晩餐会会場に登場します。日本にも並々ならない興味を抱き、東京や京都にも出店しているデュカス。日本からの客人を迎えた巨匠から、どんな言葉を聞けるのでしょうか。料理とともに、ぜひ楽しみにしていてください。
世界遺産の王宮で、粋を極めた最先端のフランス料理をいただく。「ベルサイユ宮殿の魔法を少々借りて」というデュカスの言葉どおり、当日は、ベルサイユ宮殿と料理のハーモニーが、まさにこの時この場所でしか味わえない宴を演出してくれるはず。格別な体験を、心ゆくまで堪能しましょう。
実は、晩餐会の前日に、パリでのお楽しみをもう1つご用意しました。オルセー美術館の貸切見学です。一般公開後の館内を、ベルサイユ宮殿と同様、お客さまだけでご鑑賞いただきます。
セーヌ河沿いに建つ同館は、1986年、旧印象派美術館の収蔵品を引き継いで開業した人気の美術館。ルノワール、セザンヌ、ゴッホ、ミレー、マネ、モネ、ドガら名だたる画家の作品を収蔵した同館は、連日多くの人で賑わいます。特別な許可を得て実現した今回の貸切見学では、1つひとつの作品を日本語ガイドの解説付きでじっくりご覧いただけるまたとない機会。お馴染みの作品にも新たな発見があるかもしれません。
記念すべき年ならではの特別企画が盛りだくさんなヨーロッパの旅。この秋、ぜひ格別な思い出をつくってください。
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