[ 海外特集② ]

神秘のベールに包まれた

サウジアラビア王国の
素顔にふれる

企画=坂尾美浩 文=浅見浩司
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未知なる国、サウジアラビアへ

たとえ海外旅行に慣れていても、サウジアラビアを訪れた経験のある方は極めて少ないに違いありません。それは、一般旅行者への門戸を長く閉ざしてきたこの国が、日本を含む一部外国人に対して観光ビザの発給をはじめてからまだ5年足らずであることによります。そんな“未知なる王国”は、近未来を思わせる煌びやかな都市と歴史あるイスラム都市の両方に、まさに息を呑むような観光スポットがあふれています。今回ご案内する旅では、サウジアラビアの「ゴールデン・ルート」と呼ばれる首都リヤド、“砂漠のオアシス”アル・ウラ、“紅海の花嫁”と謳われる港町ジェッダの3都市をめぐり、イスラム教の聖地であるメディナの見どころも訪れます。

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2・3日目:首都リヤド
未来都市を思わせるリヤドで グランドモスクのなかへ

まず驚かされるのは、超高層ビルが立ち並ぶ首都リヤド。なかでも目を引くのが、ユニークな逆放物線アーチ形の「キングダムセンター」。ここでは、99階の展望台から宝石を散りばめたような夜景をお楽しみいただきます。また、リヤドで最大の「グランドモスク」の内部へも特別にご案内。全部で2万人以上が祈りを捧げられる空間は、圧巻の光景です。さらに、王国発祥の地である、世界遺産の「ディライーヤ」遺跡も観光します。

  • イメージ イメージ リヤドのランドマークであるキングダムセンターの夜景
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4・5日目:砂漠のオアシス アル・ウラ
砂漠の考古遺跡をめぐり、奇岩に囲まれたホテルを堪能

リヤドから約2時間のフライトで到着するアル・ウラは、砂漠のなかに遺跡が点在する歴史ロマンの宝庫です。その最大のハイライトが、古代の墓地遺跡が数多く残る、サウジアラビア初の世界遺産「マダイン・サーレハ」。この考古遺跡群は、アラブ系遊牧民のナバテア人が暮らしていた紀元前一世紀から紀元1世紀頃のものが中心。ナバテア王国の繁栄を彷彿とさせる、墓石に施された精巧な彫刻は、感動の美しさです。この地で2連泊するのは、奇岩が連なる荒野のオアシスをイメージした「シャディン・リゾート」。優雅な気分に浸れる客室とダイナミックな景観を心ゆくまでご堪能ください。

  • イメージ イメージ “砂漠の旅人”気分を満喫できる、巨大な岩山に囲まれたホテル「シャディン・リゾート」(アル・ウラ)
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6~8日目:聖地メディナ 港町ジェッダ
ムハンマドの神聖なモスクと紅海に面した街の歴史地区へ

メッカに次ぐ聖地メディナは、2022年に観光客の受け入れが解禁されたばかり。その中心にあるのが、ムハンマドが眠る「預言者のモスク」です。イスラム教徒以外は敷地のなかに入れないものの、10本のミナレット(尖塔)が壮観な白亜の巨大な建物を間近から眺めることができます。

  • イメージ イメージ 世界中から訪れる約100万人の巡礼者を収容できる、預言者のモスク(メディナ)

紅海に面した港湾都市ジェッダは、メッカ巡礼の玄関口です。古くから海上交易の拠点として発展した街の人気スポットが、歴史地区アル・バラド。サンゴ石の古い建物に挟まれた路地を歩くと、アラブ特有の歴史とともに素朴な温もりを感じられることでしょう。

  • イメージ 古き良きアラビア文化が薫る、歴史地区アル・バラド(ジェッダ)©サウジアラビア観光局
  • イメージ 世界中から訪れる約100万人の巡礼者を収容できる、預言者のモスク(メディナ)
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今回の旅では、私たちになじみのない、厳格なイスラム教国らしいサウジアラビアの生活文化を体験できるのも大きな魅力です。まずは、生活水準が高いといわれる首都リヤドの一般家庭を訪れ、アラビアコーヒーとデーツをいただきながら、現地の文化や日常生活についてのお話を伺います。デーツとはナツメヤシの実のことで、コクのある甘さが特徴。その後、国民食とされるカブサなどの昼食をいただきます。また、アラブの民族衣装を着られるのもうれしいお楽しみ。女性は、全身をすっぽり覆うアバヤや髪を隠すヒジャブを、男性は、ゆったりした白い長袖のトーブや頭に被るグトラをご試着いただけます。さらに、多くのイスラム教国で使われているアラビア文字の書道(カリグラフィー)体験もご用意しました。

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