[ 海外特集④ ]

企画担当・木島将也が語る

ノルウェーの北極圏に広がる

“海のアルプス”を
空・陸・海から満喫する

企画=木島将也 文=浅見浩司
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北極圏の飛行とドライブで眺望を楽しみながら
ヨーロッパ最北端の岬・ノールカップへ

中央ヨーロッパを横切るアルプス山脈を訪れたことのある方は多くても、氷河によって削り出された北極圏の“海のアルプス”をご覧になった方は少ないのではないでしょうか。今回は、私が添乗で2度訪れ、まさに息を呑むような感動を覚えたロフォーテン諸島のフィヨルドをはじめとする、北ノルウェーをめぐる旅をご紹介しましょう。

訪問エリアのすべてが北極圏となる今回のツアーで最初に向かうのは、北緯71度10分21秒に位置する、ヨーロッパ最北端の岬・ノールカップ(北岬)です。沿岸急行線によるクルーズで行くことが多いなか、航空機でオスロからアルタに飛び、そこから北極圏の大地をドライブ。極北らしいツンドラの景観を車窓から楽しみ、最果ての岬を目指します。地球儀のモニュメントがある岬の先端は、高さ約307メートルの断崖絶壁。視線の先には、何も遮るもののない海がどこまでも広がっており、“陸の終わり”を感じさせてくれます。

  • イメージ イメージ ヨーロッパ最北端の岬・ノールカップと、地球儀のモニュメント
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ロフォーテン諸島を貫く風光明媚な景勝道路
“最も美しい村”、フィヨルドクルーズをめぐる

北岬エリアから、この旅のハイライトでもあるロフォーテン諸島の玄関口・エヴェネスへも航空機を利用します。複雑に入り組んだフィヨルド地形のため、各都市間が直線距離で結ぶと近くなる、この地域ならではの体験です。そして、風光明媚な景勝道路「ナショナル・ツーリスト・ルート」を走り、今回3連泊する、ロフォーテン諸島最大の港町・スヴォルヴァーへ向かいます。その途中の「アウストネスフィヨルド展望台」は、湾の低い位置から見上げる眺めになるため、切り立つ峰々の間を氷河の海がこちらに迫ってくるような錯覚にとらわれるかもしれません。

  • イメージ イメージ ロフォーテン諸島の風光明媚な島々を結ぶ、圧巻の景勝道路「ナショナル・ツーリスト・ルート」
  • イメージ 荒涼とした厳しい環境にも適応する、ノルウェーの国花「ヒース」
  • イメージ 航空機から眼下に一望する、北ノルウェー一帯の壮大なフィヨルド

また、島同士が橋で結ばれた美しいパノラマの先に現れるレイネ村は、“ノルウェーで最も美しい村”に選ばれ、映画『アナと雪の女王』の世界観のモデルにもなった、おとぎの国のような雰囲気。そそり立つ山々とかわいらしい家々が海に映り込む姿は、いつまでも見飽きることがないでしょう。

  • イメージ イメージ フィヨルドのそそり立つ山と静寂の海に抱かれたレイネ村

レイネフィヨルドとトロルフィヨルドでご案内するクルーズも、地球の太古のドラマと人間のちっぽけさを実感できる体験です。特に、トロルフィヨルドクルーズは、幅100メートルを切るほどの所も航行するので、氷河の強大な浸食力をよりリアルに感じられるはず。運が良ければ、船から垂らした釣り糸に、名産のタラがかかる様子を見られるかもしれません。タラ漁は、ロフォーテン諸島の主要産業。冬から春にかけては、干しダラがずらりと並んで吊るされている「タラ棚」を見ることができます。

  • イメージ レイネフィヨルドの最深部へ向かう、小型船でのクルーズ
  • イメージ やぐらのような大きなタラ棚で乾燥される、干しダラ

北ノルウェーは、オーロラが頻繁に発生するオーロラ・オーバルの中心付近で、ツアー催行の9月は、太陽が水平線下にしっかりと沈む時期でもあります。ぜひこの機会に、北極圏のドラマチックな感動体験をしに行きませんか。

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