その㉑ 添乗中のハプニングから心温まるエピソードまで
太平山三吉神社総本宮
里宮の初詣
「湯けむりの宿稲住温泉」 3日間
2022年12月催行
小森 一輝 こもり かずき 添乗員 文=小野瀬宏子
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「め」から鱗の年越し添乗!

寒波到来の予報が 驚くような晴天に

雪国での年末年始ツアーの添乗は、今回がはじめてでした。そのため、天気予報などを入念に確認。ツアーで訪れる頃に寒波が来る予報だったので、お客さまへは防寒着のご用意など寒さ対策をあらかじめご案内しました。一方、私自身は出発の数日前にスノーブーツなどを買いに走りました(笑)。

新幹線が大石田駅に到着すると、幸いなことに快晴。大正ろまん館のシャトルバス乗り場は日本人だけでなく、外国人の観光客の方々も多く、観光地の賑わいが戻ってきたことを実感しました。銀山温泉に着いてからも晴天に恵まれ、雪景色と清々しい青空のコントラストがとても綺麗でした。銀山温泉はしんしんと降る雪のイメージがありましたが、晴れていると、また違った表情を見せてくれて、皆さまも楽しそうにお写真を撮られていました。

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皆さまお目当ての「め」の正体とは……

旅の2日目、元日に訪れたのは大平山三芳神社総本宮 里宮です。こちらは事業繁栄や勝負事にご利益があるといわれ、私は「このまま雪が降らず、この旅が無事に終わりますように」とお祈りしました。

3日目は中尊寺へ。金色堂で知られていますが、峯薬師堂(みねやくしどう)は全国でも珍しく、目にご利益があるとうたわれています。「め」の文字が書かれた絵馬がずらりと並んだ様子は一見の価値あり。「め」のお守りも人気で峯薬師堂周辺は大盛況。皆さま揃って、お守りを受け取られていました。

そのあと、時間に余裕があれば、ぜひご案内したいと考えていた「世嬉(せき)の一酒造」へ向かいました。お店の方々が温かく迎えてくださり、試飲やお土産選びもなごやかな雰囲気。「“世”の中が“嬉しい”なんて、縁起の良い店名だね」というお声も。皆さまに喜んでいただけて、天候にも恵まれた今回の旅。ホッとして、私もちょっとした空き時間に母へのお土産として日本酒を選ぶことに。後日「またよろしくね!」と母から弾むような言葉が届きました。

  • イメージ イメージ 雪と空の美しさが印象的だった銀山温泉