千田 帆乃香 せんだ ほのか 添乗員のはなし
Vol.19
日本
文=吉田千尋
1人のディナーは、懐かしの味。美食が待つ御殿場の

光の世界を楽しみ、フランス料理の人気店へ

煌めく光のトンネルに迎えられて、お客さまから歓声が上がります。仕事柄、いろいろなイルミネーションを見てきた私も思わず感激したのが、「御殿場高原 時之栖(ときのすみか)」。どこまでも続くイルミネーションは、20年前から続く冬の風物詩です。

  • イメージ イメージ イルミネーションが美しい「御殿場高原 時之栖」

プレミアムクルーザーで御殿場を楽しむ、2日間の旅。その初日に光の世界を満喫しました。この後は、旅のハイライトであるディナー。イルミネーションで皆さまの気分も盛り上がり、お食事への期待も高まっているご様子です。

レストランは、パリで活躍するシェフ小林圭さんと、和菓子の老舗「とらや」とのコラボレーションで生まれた「Maison KEI(メゾンケイ)」。なかなか予約の取れない人気店に到着し、いよいよ美食時間がはじまります。

そして私はというと、お店の外へ。「Maison KEI」は料理だけでなく、そこで過ごす時間にもこだわりがあるので、大切なその空間に添乗員は入れないのです。

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思いがけず出あえた、懐かしい喫茶店の味

お食事の間に私が過ごしていたのは、近くの喫茶店。そこは、愛知出身である私にはなじみ深いチェーン店でした。「御殿場にもあったんだ」と思いながら、学生時代に好きだったフィッシュフライバーガーを注文。これこれ、懐かしい味! と、思わず笑顔になってしまいました。今頃は皆さまも楽しんでくださっているかな? と思いながら、私も懐かしくおいしい時間を過ごすことができました。

お食事が終わる頃にお迎えに上がると、皆さま大満足の笑顔。フランス料理でありながらデザートにあんこが使われるなど、魅力あふれる料理だったと感動されていて、私もうれしくなりました。

旅が終わり、皆さまと一緒に買ったお土産の「キャラメル×ショコラ・オ・レ」をミルクに溶かして飲んでみると、どこか懐かしい味。皆さまの笑顔と喫茶店での時間が思い出される、甘く優しい味わいでした。

  • イメージ イメージ 「Maison KEI」のお土産「キャラメル×ショコラ・オ・レ」