[ 世界を旅する・スウェーデン編 ]

いくつもの尖塔が空に伸びる
美しい旧市街ガムラスタン

企画=三浦信也 文=佐藤淳子
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世界に数ある「水の都」。「世界でもっとも美しい首都」の異名を持つストックホルムもその1つです。湖が海に注ぐ場所に位置するこの街は、14の島からなり、街の面積の3割は運河。まさに「水に浮かぶ街」です。

絵画のような景観もさることながら、落ち着いた雰囲気もこの街の魅力です。これは、節度を美徳とする人々が醸し出すものなのでしょう。そんな人々の精神的豊かさの象徴が、家族や仲間とお茶を飲む習慣「フィーカ」です。街のカフェで、フィーカの定番コーヒーとシナモンロールでひと息つけば、人々の暮らしの一端にふれられるかもしれません。

ストックホルムは、毎年12月にノーベル賞授賞式が行われることでも知られています。晩餐会やパーティーの会場となる市庁舎を訪れれば、ガイドが繰り出す興味深いエピソードの数々も合わさって、思わず引き込まれるはず。ノーベル博物館内のカフェで、メダルを模したチョコレートを添えたノーベルアイスを味わうのも一興です。店内の椅子の裏には歴代受賞者のサイン。気になる人物のサインを探すのも楽しいひと時です。

街を満喫した後はフィヨルド訪問もおすすめ。洗練された街と鮮やかな対比をなす、大自然の絶景が待っています。