シンメトリーとは「対称」という意味です。対称性のある写真は安定感があり、カッコよく見えるので、シンメトリーを意識して撮影するだけで自然と見る人をひきつける写真になります。
上手に撮るコツは、きちんと水平をとることと、被写体を真正面から捉えること。きっちりとすればするほど美しい写真になりますが、厳密でなくても大丈夫です。
意識して見てみると、旅先にも、普段の生活のなかにも、左右(上下)対称になっているものが少なくないということに気づくと思います。そんな場面に出あったときは、ぜひシンメトリー構図で撮影してみてください。きっとプロが撮影したかのような写真に近づけるはずです。
POINT 画面を鏡に映したように、上下または左右がほぼ対称になる構図。きれいに整った印象を与え、静寂感や安定感のある画面になる。大きな建築物や自然の風景などに使うと効果的な構図。
スマートフォンには、縦と横の線(グリッド)を表示できるものもある。グリッドを利用することで、簡単に水平をとり、構図の目安にすることができるので、とても便利!
マッターホルンと、リッフェル湖に映ったマッターホルンを、上下対称に撮影しました。シンプルながらも、晴れ渡った空と特徴的な山の姿が際立つ1枚に。©️Eri Iwase
1982(昭和57)年 長野県信濃美術館 東山魁夷館蔵