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岩瀬 いわせ 絵里 えり 記事編集を担当し、添乗員としても世界各地へ。旅先での感動体験を、お客さまと共有できることが楽しみ。将来の夢は、バーニーズ・マウンテンドッグと旅すること。
撮りたい写真にもっと近づく! アングルを変えてみよう!

前号では素敵な料理写真を撮るポイントをご紹介しました。そのなかで、料理写真はアングル(被写体に対するカメラの角度)が重要だとお伝えしましたが、アングルは料理だけでなくすべての写真に重要な要素。同じ被写体であってもアングルによって写真の印象はガラリと変わります。

いいな、と思って撮影してみたのに、仕上がった写真はなんだか平凡……。ということがありませんか? もしかしたら、アングルを変えるだけで印象的な写真になるかもしれません。

今回は、意識することによって表現の幅がグッと広がる3つのアングルの特徴と使い分けをご紹介します。スマホ(スマートフォン)は撮影画面が大きく確認しやすいので、アングルを変えながらの撮影に向いています。簡単に実践できるので、ぜひ試してみてください。

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Lesson!! アングルの使い分け

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❶ハイアングル被写体を上から見下ろすように撮影する

一番身近なハイアングル撮影として挙げられるのが、前回ご紹介した料理撮影です。料理は自分の目の高さから見下ろすように撮ることでバランス良くおいしそうに写すことができます。

また、観光地の展望台などから撮る風景写真もハイアングルの定番。自分自身が高いところまで上り、地上を見下ろして撮影する風景やビル群はハイアングルでしか撮ることができません。眼下に広がる風景を客観的にカメラに収めることができます。

CASE① ハイアングル:ロンドンの街並み

  • イメージ イメージ ロンドン・アイ(観覧車)のなかから見下ろすと、普段とは違った風景が見えてきます。赤いロンドンバスはおもちゃのよう ©️Eri Iwase
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❷水平アングル被写体を水平角度から撮影する

立ったまま目の高さで撮影すると、普段見ている景色とあまり変わらない角度からの撮影になるため、安心感のある落ち着いた印象の写真に仕上がります。しかし、何も意識せずに撮ると味気ないものになりがちなアングルでもあります。

たとえば、しゃがみ込んで動物の目線に合わせてみると、生き生きとした表情を撮影できます。

CASE② 水平アングル:居眠りねこ

  • イメージ イメージ ウッドデッキで気持ち良さそうに昼寝をしているねこの表情がなんともかわいらしく、思わずしゃがみ込んでパチリ ©️Eri Iwase
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❸ローアングル被写体を下から上に向かって撮影する

ローアングルで人物を撮影すると足長に写り、背の低い花を撮影すると花の美しさだけでなく、太陽に向かって伸びやかに咲く様子を表現できます。

また、建物などはローアングルから撮影すると高さが強調されダイナミックな印象に。加えて、ローアングルから撮ることで空を写し込むことができ、開放的な写真に仕上がるのも特長です。

CASE③ ローアングル:ストラスブールの大聖堂

  • イメージ イメージ クリスマスの準備が進むストラスブールの街。大聖堂前の通りから空を見上げると頭上には天使が飛んでいました ©️Eri Iwase