［海外特集② ］

歩かないことで発見できる魅力も

「ゆったり度3」の旅で

体力に自信のない方にも
充実の海外旅行を

企画=木村聡／篠原陽子文=大友園子

旅行のスタイルは人によってさまざま。「ゆったり度３」の旅は、体力的なご心配から、海外旅行を迷われている方にも楽しんでいただけるよう配慮したツアーです。３連泊を取入れるなどゆとりある行程で、タクシーやミニトレインなど乗り物を利用して、あまり歩かずとも観光を楽しめます。また観光の途中には、カフェでひと休みする時間を設けるなど、お疲れが少なくなるよう観光と休憩のバランスにも注意を払っています。「ゆったり度３」の旅は、もはや当社の「ブランド」ともいえます。

〈イタリア〉
久しぶりのベニス登場モーターボートで観光

これまでもご好評をいただいている「ゆったり度３」のイタリアの旅の訪問地として、久しぶりにベニスが登場です。海上に浮かぶ街ベニスには、ほかの街にはない魅力があります。ただ車の乗り入れができないため観光は徒歩が多くなります。そこで、今回は小回りの利くモーターボートを利用することで水上からの観光を実現。水辺に佇む壮麗なベニスの街並みを存分にご覧いただくことが可能です。

ベニスの顔ともいえるカナル・グランデ。水路が道替わりのベニスをボートで行けば、ゆっくりと街の風情を楽しめる

カナル・グランデ遊覧では、玄関口に佇むサンタ・マリア・デッラ・サルーテ聖堂からはじまり、ひときわ美しい歴史的建物が並ぶ堂々たる景観に、かつて海上貿易で世界の富を集めたヴェネチア共和国の繁栄を感じることができるでしょう。名所のリアルト橋もくぐります。多くの観光客で賑わう様子を水上からのんびり眺めるのも一興です。小回りの利く小型のモーターボートでは、今まではふれることのなかったベニスの飾らない日常の情景を目にすることも。多くの人が歩くところを、あえて歩かないであちこち眺める、ちょっとぜいたくな体験です。

大運河にかかる最大級の橋リアルト橋をくぐって
人々の生活が垣間見える路地のような小さな運河も

ほかにもフィレンツェでは、街を一望するカフェで休憩も。ガイドの説明を思い出しながらゆったりとした気持ちで眺めるオレンジ色の屋根瓦の家並みは思い出に残るワンシーン。何百年をさかのぼってローマ時代の橋や中世メディチ家の繁栄などにゆっくりと思いを馳せるひと時です。気忙しい観光では、旅の印象が薄れて余韻を楽しむ時間もありません。心に残る風景に出あえれば、またその景色に会いたい、旅に出たいと思えるもの。当ツアーでは、休憩しつつ景色を堪能しながら、ゆったりと旅情を感じていただく時間を提供できればと思います。

この景色を眺める広場のカフェで、フィレンツェの旅情を心に刻みたい

時にはミニトレインで観光（スペイン）
小回りの利く小型車を利用し徒歩観光を最小限に

〈オーストラリア〉
世界最大のサンゴ礁を遊覧飛行で実感

開放的な大自然が魅力のオーストラリアの旅。東海岸ケアンズ３連泊で、約２,３００キロにわたって続く世界最大のサンゴ礁地帯グレートバリアリーフのグリーン島まで足を延ばし、満喫します。まずは海中を観察できるグラスボトムボートに乗船。透明度の高い海に広がるカラフルなサンゴ礁が手に取るようにご覧いただけます。さらに上空からサンゴ礁を眺める遊覧飛行も満喫。明るいターコイズブルーから深い青色まで、見渡す限り広がる青の世界は圧巻。一生の思い出になる景観です。

上空から広大なグレートバリアリーフの眺めを堪能。俯瞰するからこそ実感する雄大さ

一方で、日本の晩秋に春を迎えるシドニーでは、ジャカランダが薄紫色の花を咲かせて街路を美しく彩ります。眺望の良い海辺のレストランで、この街ならではの港の風景をご覧いただきながら、ゆっくりとお食事をお楽しみください。滞在は、湾を望む高層ホテル「フォーシーズンズ」。休息だけでなく、シドニー自慢の夜景を居ながらにして眺めることができます。日本との時差はわずか１時間。「ゆったり度３」の旅らしく、オーストラリアが誇る大自然と美しい街の魅力を、お疲れなく満喫する旅です。

シドニーの夜景を楽しみながらゆったりとお食事

〈ニュージーランド〉
ホテルの客室から眺める名峰マウントクック

ニュージーランド最高峰にしてこの国の美しい自然を象徴する山マウントクック。その山容を眼前にできる「ザ・ハーミテージ・ホテル」に２連泊します。お部屋はマウントクックを正面に望むスーペリアルーム。大きな窓からは、サザンアルプスの迫り来るような山岳風景を、独り占めする気分で眺めることができます。山々の風景は時間帯によって表情を変え、見飽きることがありません。朝焼けや夕焼けに染まるマウントクックの眺望を客室のベッドで横になりながら楽しめます。

ほかにも山々に囲まれた湖は昔懐かしい蒸気船での遊覧、深い渓谷沿いを走る鉄道の旅や氷河が連なる景勝ルートのドライブなど多様な乗り物を利用して、ニュージーランドならではの、みずみずしく雄大な自然を体感します。