[ セレナーデ時間 ]

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セレナーデ号の船旅からその先へ

花・緑・白銀の嶺々が織り成す
眺望絶佳の世界

企画=南家知文 文=小野瀬宏子/古澤雅史
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麗らかな季節に誘われて、リバークルーズへ出かけませんか。船上から望む景色はみずみずしい彩りに染まり、寄港地観光では好奇心も満たされます。船内ではゆるやかな時の流れとともに、いくつもの忘れえぬ体験を。

セレナーデ号の船旅では、3つの航路それぞれの乗船前後に少し足を延ばして、周辺の魅力的な観光地を楽しむコースもございます。多彩な見どころが待つコースのなかから今回は、この時期ならではの「花々を愛でる旅」と「自然を体感する旅」をご紹介。心躍る春のヨーロッパをたっぷりとお楽しみいただけます。

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春の喜びに満たされる
花々を愛でる旅

森に咲くブルーベルは青紫色の絨毯のよう

オランダ・ベルギー運河の船旅ではキューケンホフ公園やベルギーの花のイベント、フロラリアなど、有名な花の見どころを訪れます。さらに船旅のあとにホテルに2泊するコースでは、森のなかに広がる幻想的な世界へご案内します。

ブリュッセルの南に広がるハルの森では4月中旬からブルーベルが見頃に。その名の通り、ベル(鐘)のような形をした小さな花が辺り一面を青紫色に埋め尽くします。ヨーロッパでは、ブルーベルの森には妖精が住んでいるとも伝えられているそうです。神秘的な彩りを目にすると、そんな言い伝えを信じたくなるほど。また、この森の魅力は花々が自生していること。春の訪れを待ちかねていたように、あちらこちらで咲く小さな花々の姿には可憐さに加え、力強さも感じることでしょう。

  • イメージ イメージ ブルーベルが咲くハルの森は、絵画のような美しさ。一度は見てみたい幻想的な光景が広がる
  • イメージ イメージ 愛らしい姿が見られるのは4月のわずか2週間ほど
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色とりどりの花が人々を魅了するマイナウ島

ライン河・モーゼル河の船旅では花の島を訪れるコースもあります。ドイツ・スイス・オーストリアの国境に位置するボーデン湖に浮かぶマイナウ島は、中世の時代からドイツ騎士団の所有となっていましたが、19世紀にバーデン公・フリードリヒ一世が購入。その後、彼のひ孫であるベルナドッテ伯爵が島全体を庭園にすることを発案。数十年もの歳月をかけ、花の楽園へ変身させました。

ボーデン湖周辺はドイツのなかで特に温暖な地域といわれ、島内にはいたる所に多彩な植物が植えられています。このコースで訪れる五月初旬はチューリップ、シャクナゲ、ボタン、ハナミズキ、ポピーなどが咲き、花散歩には絶好の季節です。島内はバリアフリーの配慮がされた設計になっています。カラフルな花のオブジェや放蝶温室など見どころがたっぷり。イタリア様式でつくった庭園にある大きなカスケード(階段滝)は水の流れを華やかな彩りが飾り、優雅な雰囲気です。

ベルギーとドイツ、各国での花の旅は、心に色鮮やかな思い出を残してくれます。

  • イメージ イメージ ライン河クルーズの後にその源流へ。ボーデン湖に浮かぶ“花の楽園”マイナウ島
  • イメージ イメージ 花々に彩られた庭園の階段滝はマイナウ島の見どころの1つ
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気分爽快! 雄大な自然を体感する旅

ユングフラウからの眺望を空中からも山頂からも満喫

ライン河・モーゼル河の船旅とライン河・マイン河の船旅、それぞれのコースの乗船前もしくは後に、スイスのユングフラウ地方に3連泊するコースをご紹介しましょう。大自然を満喫できる見どころへ、これまでにないスピードで連れて行ってくれるのが、2020年に開通した高速ロープウェー「アイガー・エクスプレス」です。ゴンドラ内はゆとりある空間で、アイガー北壁などのダイナミックな風景を見渡すことができます。出発から約15分で標高約2,300メートルのアイガーグレッチャー駅に到着。登山列車・ユングフラウ鉄道に乗り換え、ヨーロッパ最高所の駅、標高約3,450メートルに位置するユングフラウヨッホへ。終着駅に隣接するスフィンクス展望台からは、思わず息を呑むほどの景色が広がります。神々しさを感じるようなユングフラウ連峰。アルプス最大級を誇るアレッチ氷河。想像をはるかに超える壮大な銀世界をご堪能ください。

  • イメージ イメージ 絶景が広がるスイス、ユングフラウ地方を訪れるコースも
  • イメージ アイガー・エクスプレスで絶景の空中散歩を
  • イメージ ユングフラウヨッホへ向かう登山列車
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崖上に佇む村ミューレンで三名山を一望

こちらのコースではシルトホルン展望台へもご案内します。アイガー、メンヒ、ユングフラウの「ユングフラウ三山」をはじめ、360度に広がる大パノラマは必見です。さらに、シルトホルン頂上の手前にある村、ミューレンへも立ち寄ります。ユングフラウ地方では最も西の地域に位置し“最奥の村”とも呼ばれています。ここではぜひ、三名山が並んで見えるスポットからの景色をお楽しみください。村には排ガスを出す乗り物で入ることが禁止されており、のどかな雰囲気です。

花の美しさに心癒され、大自然のすばらしさを全身で感じる。その地に足を延ばしてこそ得られる贅沢な体験をセレナーデ号の船旅とあわせて楽しんでみませんか。

  • イメージ イメージ シルトホルン展望台から200以上の山々を望む
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そして変わらない笑顔が待っていた
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2022年10月20日、いよいよ3年ぶりの「彼女」との再会、果たしてどんな姿で迎えてくれるのだろうか。パッサウの駅を降りて、「彼女」の待つ港へ。街を抜け、車に揺られること5分、これまでと変わらぬエレガントなフォルムの「Ms.SERENADE」が私を待っていてくれた。

  • イメージ イメージ 停泊するセレナーデ号。春は新緑が眩しく輝き、河沿いの散歩も楽しい(写真・古澤雅史)
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おかえりと言ってくれる旅がある「Ms.SERENADE」は笑顔の拠点

私が到着した時、お客さまと添乗員は観光に出ていた。そして続々と帰船する人波が見えてくる。お帰りなさいと出迎えるクルーの笑顔、久しぶりに闊歩した欧州の街にこぼれるお客さまの笑顔、そして、初日の観光を無事終え、安堵とも取れる添乗員の晴れやかな顔……。そう、こうした笑顔の交錯こそがセレナーデ号の醍醐味なのだ。

「彼女」は何も変わっていない。変わったのは私たち、そして世のなかのほうだ。勝手に顔の半分を覆って現れ、あまりにもキレイ好きになっている訪問者にさぞかし驚いたことであろう。

初日のウェルカムディナーでは船長からのごあいさつに続き、僭越ながら私もひとこと。大勢のお客さまの前に立つと、この3年間が走馬灯のように頭をよぎり、そして優しいお客さまの笑顔に感極まってしまう。

この3年間で元いたクルーの半数程が職を変えることになった。前もって社員がクルーの動きや食事の味付けなどを確認。シェフの勤勉さにも救われ、味付けは上々との評を多くいただく。

  • イメージ イメージ 朝食会場のひとコマ。スタッフと添乗員の協力こそが船旅成功の秘訣(写真・古澤雅史)

食事前のレストランのテーブルで、クルーの「アンチョコ」を見つけた。英語の横にローマ字で日本語が書かれている。その横にはメモがびっしりだ。そしてサーブの度にその言葉を繰り返し述べるクルーに、お客さまも自然と笑みがこぼれる。

入り口でお客さまの検温をしていたクルーを撮影すると手招きされた。「次撮る時は事前に言ってくれ。このお腹を凹ますから(笑)。」 自分のお腹を指さし、「このお腹は日本語でなんと言うんだ?」

「SHIAWASEBUTORI(幸せ太り)」とでも言えば?

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旅先でしか感じることのできないものがある
「Ms.SERENADE」に我思う

この3年間、海外に出られなかったのは当社の社員も同じ。しかし手前みそながら、この3年間のブランクを感じさせず、ベテランと若手が一緒に観光の打ち合わせやツアーデスクでの役割分担、情報共有をするなど見ていて頼もしかった。特に停泊、観光の予定のなかった「バイセンキルヒェン」の街では、自由散策のはずが、予定外に明るい時間に着いたとあって、船が到着すると一目散に下船し、おそらくはじめてお歩きになるであろうお客さまの道標となり、誘導から案内まで上手にやっていた。

暮れなずむ街でやわらかな光に照らされ、心なしか会話も弾む。異国の街を歩きながらおしゃべりをする、そんな当たり前のことがこんなにうれしいことだとは思わなかった。残念ながら3泊で失礼することにしたのだが、下船の時、お客さまの手を振ってくださる姿が本当にうれしかった。また感極まったが、逆光で見えなかったはずだ。頭を下げ、笑顔で手を振り返す。このお客さまの温かさを大切に、これからも私たちが笑顔を届けたいと思う。

  • イメージ イメージ 談笑しながら街を散策する添乗員とお客さま。外国人観光客でも賑わっていた(写真・古澤雅史)

「旅は人を笑顔にする」

―きっと彼女(Ms.SERENADE)は誰よりもそれを感じたに違いない。