時を超え、圧倒的な存在感を放つ至宝の数々。その美しさを目の前で、心ゆくまで愛でることができれば、旅はどれほど深く豊かになることでしょうか。
今回の台湾ツアーでぜひ楽しみにしていただきたいのは、「台北故宮博物院」の見学です。歴代王朝が収集した膨大な中国美術工芸コレクションで知られており、ルーブル美術館、エルミタージュ美術館、メトロポリタン美術館と並んで世界四大美術館の1つに数えられています。見るほどに引き込まれていく精緻な彫刻や細密画など、その技術力に圧倒されることでしょう。
代表的な作品は常時展示されており、そのほかは年に数回入れ替えられているので、これまで訪れたことのある方も新たな感動を味わっていただけるのではないでしょうか。ぜひこの機会に、まだ見ぬコレクションとの出あいをたっぷりとご堪能ください。
さらに、現在は迎賓館として使用されている「台北賓館」も訪ねます。日本風の庭園とバロック様式が印象的なこの建物は、日本統治時代に台湾総督官邸としてつくられたもの。この旅では、年に数度しか公開されていない歴史の舞台にご案内します。
そして、台湾といえば美食も旅の大きな楽しみの1つ。真っ先に思い浮かぶ小籠包をはじめとする名物料理や郷土料理など日本人に馴染み深い醤油ベースの味付けが多いのが特徴です。外食文化の根付く台湾で生み出される伝統から独創的な料理をお楽しみください。
「台北故宮博物院」の見学をはじめとする、深く豊かな体験が待つ台湾の旅。今回は、台北を楽しむ3日間と、台湾を南北に縦断する6日間のツアーをご用意いたしました。
3日間のツアーでは、ご自身の体力に合わせて「ゆったり度1」または「ゆったり度2」、2つのコースからお選びいただけます。
「ゆったり度1」では、散策にも便利な街なかにある、洗練されたホテル「リージェント台北」に宿泊。蒋介石を哀悼するために建てられた「中正紀念堂」、仏教だけでなく儒教や道教の神様も祀って地元民に愛される「龍山寺」、ノスタルジックな街並みで人気の「九份」など、台北を楽しみ尽くす旅です。日が暮れる頃、ホテルの近くでは夜市が開かれます。ご希望の方はご案内しますので、活気あふれる通りを散策してみてはいかがでしょう。
「ゆったり度2」では、高台にそびえる「圓山大飯店」に宿泊します。赤い柱と金の瓦の重厚な建物は、伝統的な中国の宮殿様式。その見た目から竜宮城にも例えられ、目を引く佇まいです。一歩足を踏み入れた瞬間、そこには贅を尽くした非日常の空間が広がり、圧倒されます。宿泊中には館内見学にご案内します。まずは豪華絢爛な中国文化にゆったりと浸るひと時をお過ごしください。
歩く箇所は少なめに、「総督府」や「中正紀念堂」などは、車窓からご覧いただきます。ローカル電車が走るのどかな街「十分」では、天燈上げ体験で願いをしたためてはいかがでしょう。3日間という日程ながらも、ゆっくりと台北を楽しみたい方におすすめです。
6日間のツアーでは、台湾を南から北へとめぐり、多様なその表情を満喫していきます。旅のはじまりは、台湾随一の港町である高雄から。台北より約350キロ南に位置するこの街は1年を通じて温暖で、穏やかな空気が流れています。また嘉義では、「台北故宮博物院」の新館として2015年に開館した「故宮南院」へ。「台北故宮博物院」が中国の歴代王朝を象徴する品を展示しているのに対し、こちらはシルクロードから東南アジアまで、さまざまな工芸品やアートを堪能することができます。悠久の歴史のなかで紡がれてきた、壮大なアジア文化を体感できるひと時です。
台湾のほぼ中央に位置する阿里山は、18もの高山がある山岳地帯。ここでは、雄大な自然の景色が待っています。早朝、阿里山森林鉄道に乗って山を登れば、雲海の向こうに見えるのは幻想的な日の出。水墨画のような風景に、思わず息を呑むことでしょう。また少し北上し、風光明媚な日月潭では遊覧船で湖上からの眺めを楽しみます。そして旅の最後は台北をたっぷりと。「台北故宮博物院」や「台北賓館」の見学で華やかに締めくくる、充実の6日間です。港町から山岳地帯、台湾最大の湖の景色、そして台北と、多彩な魅力をたっぷりとお楽しみいただけます。
日本からは直行便で3〜4時間と国内旅行の延長のような気軽さで訪れることができる台湾。はじめての方も、何度も訪ねている方も、忘れえぬ体験に満ちた旅になることをお約束します。