「ずっと行きたかった!」というお声を多くいただいた、この春のセレナーデ号の船旅。コロナ禍で海外旅行を控えていたというお客さまに続々とご乗船いただきました。ご期待くださっていたお客さまがどのように船旅を楽しまれていたのか。
また、この春からの新企画「再発見クルーズ」など、セレナーデ号の魅力を乗船した添乗員に語ってもらいました。ツアー中に撮影した写真とともにご紹介します。
多くのお客さまにとって久しぶりの海外旅行。皆さま、どんなご様子でしたか?
木島 「海外へやっと行けるようになったから、とにかく早く行きたかった!」という声がとても多かったです。本当にうれしいお言葉ですよね。以前にもご乗船いただいたお客さまは「セレナーデ号だから安心して参加できる」とも仰ってくださいました。一方で、「コロナ禍の影響で、海外旅行は控えるようにしていたが、セレナーデ号だから参加を決めた」という方も多かったのが印象的でした。
安部川 以前、ライン河・モーゼル河クルーズにお申し込みいただいたあと、コロナ禍でツアーが催行中止に。今回、数年越しの願いを叶えて、ご参加いただいたというお客さまもいらっしゃいました。「やっと来られた!」と、とてもう れしそうに仰っていたのが、印象深いです。
小坂 私はちょっと意外に感じたのが、船旅の途中で現地のご友人に会いに行く、といったお客さまもいらっしゃったことです。セレナーデ号の船旅にご参加のお客さまは「海外へ行くには色々な心配があるけれど、この船なら日本語で大丈夫だし、ゆったり過ごせる」という安心を求めていらっしゃるイメージをこれまで持っていました。そういった安心感に加えて、ご自身のペースや目的に合わせて旅を満喫したいというお客さまも多いのだと気づかされました。
今回、セレナーデ号に初乗船のお客さまも多くいらっしゃいました。なぜ、リバークルーズを選ばれたと思いますか?
木島 久しぶりの海外旅行なだけに、どれくらい自分が歩けるか、体力的にちょっと心配…… というお気持ちがあったのかもしれません。セレナーデ号なら、疲れた時は無理に観光に参加しなくても、ラウンジでゆったりと読書や、お部屋でお休みになることもできます。ご自身の体力に合わせて、過ごし方を調整できるというのが選ばれた理由の1つかと感じます。
小坂 ゆったり観光としっかり観光をお選びいただく際も「少し心配だから、ゆったり観光にしておこうかな」というお客さまが比較的多かった印象です。
実際にご参加いただいて「以前と比べて、コロナ禍で体力がちょっと落ちたように思う」というお客さまも。一方、「意外と大丈夫!もっと動きたい!」というお声もありました。
木島 今回、私が添乗したゆったり度3の旅には90歳代のお客さまもいらっしゃいました。乗り物を利用して、できるだけ歩かずに見どころをお楽しみいただけるので、体へのご負担を抑えながら、観光内容にもご満足いただけたご様子でした。
船内での過ごし方はもちろん、寄港地観光をお選びいただけるのも、久しぶりの海外旅行には安心かもしれませんね。
安部川 私が添乗したゆったり観光のお客さまからは「思ったより歩かないので楽だった」「これなら、また次も来られそう!」というお言葉もいただきました。
小坂 体力的には歩けるけれど、あえてゆったり度3の旅を選んだというお客さまも。移動手段は普段から乗り慣れているタクシーなどで、観光はのんびり歩いて楽しむというご自身のスタイルで選ばれていました。また、ツアー後半になると、よりご自身のペースで観光される方が多くなりました。レーゲンスブルクでは、街へ向かうバスには約40名の方が乗車されていましたが、帰りは10名さまほど。セレナーデ号まで歩いて約20分の距離でしたので「街の雰囲気をのんびり楽しみたいから、歩いて帰るね」というお客さまも多くいらっしゃいました。
以前に乗船された航路へも、異なる観光により「再び」お楽しみいただきたいと再発見クルーズを企画。実際にはどうでしたか?
坂尾 実は、セレナーデ号初乗船のお客さまが多数いらっしゃいました。「普通のリバークルーズとは違う角度からライン渓谷を見られる」「ほかのツアーではなかなか行けない見どころがあるから」というお言葉をいただきました。趣向を凝らした見どころばかりだったので、変わった見どころを船旅で楽しんでみたいという方々にもお選びいただいたのではないかなと思います。
普段は船上から楽しむライン古城渓谷を、再発見クルーズでは高台から見渡します。あいにく、当日の朝は雨で歩きにくそうだったので、あるお客さまへ伺ってみたところ「行くに決まっている!」と即答。その後、天気が良くなり、ローレライ展望台からの景色を大絶賛されていました。そんなお元気なお客さまに多くご参加いただいたのも特徴的でした。 また、お1人さまでのご参加も全体の半数ほどと、通常より多いのも印象的でした。
ほかにも、今回の添乗で心に残ったことはありますか?
坂尾 現役時代に外国航路の船のお仕事をされていたというお客さま。共通の話題でセレナーデ号の船員や船長とも仲良くなり、操舵室を説明してもらったそうです。
小坂 最終日に空港へ向かうバスのなかで、船内で演奏会をした伝統楽器チターのCDを流しました。優しく素朴な音色に和気あいあいとした雰囲気で、移動時間もお楽しみいただけたようでした。