[ 海外特集③ ]

独自の文化と雄大なコーカサスの自然が誘う

ジョージアへ、ようこそ!

企画=篠原陽子 文=大友園子
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歴史、文化、料理、ワイン……。ジョージアと聞いてどこにある国かすぐにお分かりになるでしょうか。元大関の栃ノ心はジョージア出身。国旗をデザインした化粧まわしが印象的でした。ジョージア(旧称グルジア)はヨーロッパ東端に位置し、西は黒海に面し、北にコーカサス山脈を抱く自然豊かな国です。 歴史は古く『東方見聞録』を残したマルコ・ポーロが、現在の首都トビリシに滞在したと伝えられています。ワインをはじめ、野菜中心に豊富な食材を活かした食文化も魅力です。ロシア、中東、アジアに挟まれ、独自文化を守ってきたジョージア。未知なる旅へいざなってくれるでしょう。

ティムラズ・レジャバ駐日ジョージア大使

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雪を抱くコーカサスの山々 静寂の風景に時を忘れる

黒海とカスピ海に挟まれた地に広がるコーカサス地方は、温暖な気候に恵まれ、有史以前から人が住み、独特の文化を築いてきました。言語は独自の文字を持つジョージア語が使われています。英語ともロシア語とも違う文字を眺めていると、この国が歩んできた長い歴史を感じずにはいられません。

今回の旅では、緑が濃くなりはじめる5月下旬、コーカサスの雄大な山岳風景が広がるカズベキ地方をドライブします。首都トビリシからコーカサス山脈へつながる、かつてロシア帝国が物資運搬用に建設した道路。今は、ジョージアの雄大な自然が存分に楽しめる人気の観光ルートです。5,000メートル級の山々が連なる自然のなかで暮らす人々の様子などは、文豪プーシキンやトルストイらも作品のなかでふれています。

  • イメージ イメージ コーカサスの山々に抱かれるように佇むツミンダ・サメバ教会

なかなか訪れる機会の少ないコーカサス地方。はるかに続く雪を頂く山々をバックに佇む、古い教会など、「これぞコーカサス」と、思わずカメラを向けたくなる絶景が広がっています。点在するこの地方ならではの見どころをゆったりとめぐりながら、雄大な自然景観を満喫してみてはいかがでしょうか。

コーカサス観光の起点となる街カズベキでは、ホテル「ルームズ」に連泊します。ホテルのテラスからは、ジョージアの最高峰のカズベク山(約5,047メートル)をはじめ、はるか彼方まで続くコーカサスの山々を一望にする、すばらしい眺めが自慢で、滞在するからこそ朝夕の眺望もたっぷりお楽しみいただけます。高原の澄んだ空気と、刻々と変化していく空と山々の表情を存分に味わえます。

  • イメージ イメージ 山々の眺望が魅力のホテル「ルームズ」。テラスから圧巻の景観を存分に
  • イメージ イメージ 朝日に輝くカズベク山。雄大な風景を心ゆくまで
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伝統息づくワインや長寿の国で食される料理など

ジョージアのワインづくりの歴史は古く、「ワイン発祥の地」といわれています。紀元前6,000年頃の新石器時代までさかのぼることができ、今も「クヴェヴリ」と呼ばれる壺でつくられるワインは世界的に有名で、ユネスコ無形文化遺産にも登録されています。旅の途中、19世紀から続くワイン農園を訪れ、かつて王室の邸宅だった地で営まれるワインづくりの見学やランチを楽しみます。

  • イメージ ワイナリーで地元料理とジョージアワインをゆったりと
  • イメージ 冒険家マルコ・ポーロが称えた ジョージアの首都トビリシ

おいしいワインがある所には、おいしい料理もあるもの。ジョージアの食といえば、ニンニクを効かせたクリームソースで鶏肉を煮た「シュクメルリ」、野菜やお肉がたっぷり入ったジョージアの水餃子「ヒンカリ」、チーズと卵が乗ったジョージアの国民食「ハチャプリ」など、一度は食べたい一品が目白押しです。忘れてならないのがヨーグルト。スープなどでも用いられることもある日常食です。

旅の最後はマルコ・ポーロも訪れた首都トビリシに滞在し、世界遺産の建物が点在する古都ムツヘタや、加藤登紀子さんが歌った曲『百万本のバラ』ゆかりの絵画『女優マルガリータ』を収蔵する国立美術館などを訪れます。宿泊は街のメインストリ―ト、ルスタヴェリ大通りに面した「マリオットホテル」に連泊。旅の最後まで存分にお楽しみください。

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今回の旅ではジョージアの東に位置するカスピ海沿岸の国アゼルバイジャンも訪れます。石油や天然ガスといった豊富な天然資源が富をもたらす国として世界的に知られる一方で、カスピ海に面した首都バクーは、シルクロードの要所として古くから栄えた街。急速に近代化が進んだ今でも、街の歴史を伝える古い街並みやモスクなどが残り、この街に流れた歴史を今に伝えています。時代が交差するエキゾチックな雰囲気が共存するのがこの街の大きな魅力。滞在は国の象徴「炎」がデザインされた近未来的な建築の「フェアモント・フレームタワーズ」に連泊します。カスピ海を見下ろす、現代バクーを象徴するホテルで快適に滞在しつつ、街の見どころめぐりやカスピ海の遊覧クルーズへも出かけます。ノーベル賞の創設やダイナマイトの発明で知られるノーベル兄弟は、当地での石油開発でも目覚ましい成果を上げました。この旅では、彼らゆかりの博物館を訪れるほか、住んでいた邸宅を貸切っての夕食会をお楽しみください。

  • イメージ イメージ 近代的な「フェアモント・フレームタワーズ」を望む バクー旧市街
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