[ 海外特集② ]

異彩を放つ砂漠から、大地煌めく大草原へ

遥かなるモンゴルの旅

企画=寺澤欣吾 文=大友園子
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モンゴルと聞くと、地平線まで広がる大草原を、馬とともに駆けめぐる遊牧民の姿を思い浮かべることも多いでしょう。その一方でモンゴル南部には、かつて旅行者が気軽に足を踏み入れることが難しかった広大なゴビ砂漠が広がっています。今は、そんな場所にも気軽に出かけ、果てしない風景のなかを快適に旅できるようになりました。国民挙げてのお祭りも楽しみな季節、モンゴルに出かけてみませんか。

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観光の環境が整った今だからこそ広大なゴビ砂漠を無理なく体感

ゴビ砂漠は、モンゴルの南部から中国北部にかけて広がるアジア最大の砂漠です。春先に日本でも観測される「黄砂」は、ゴビ砂漠から運ばれてきます。ゴビとは「草がまばらに生える平原」を意味する言葉。恐竜の化石が出土していることでも知られています。かつては地理学者スヴェン・ヘディンら探検家がラクダを連ねて旅した地。現在は、世界中から一般の旅行者が、ここでしか見られない風景を楽しみに訪れる地となっています。

  • イメージ イメージ 広大なゴビ砂漠にあるモルツォグ砂丘の、『月の砂漠』を思わせる光景

ゴビ地方の拠点となるダランザドガドへも、首都ウランバートルから航空機を利用して、快適に移動できます。一帯は地下資源が豊富な地でもあり、舗装道路が整備されています。見どころを訪れるのに、以前はミニバンを利用していましたが、今は、オフロードも快適に走行する日本製の四輪駆動車が主流。約3時間かかっていた道のりを2時間ほどで移動可能になりました。

ここでの滞在は、砂漠で暮らす人々が使う家「ゲル」を模した、快適なホテル「ドリーム・ゴビ・ロッジ」。欧米からの旅行者の利用が多く、全室トイレ・シャワー付きで、砂漠の真っただ中にありながら快適に過ごすことができます。お食事は基本的に洋食で、新鮮な野菜もたっぷり。安心して滞在いただけます。

  • イメージ 刻々と変わる砂漠の風景を眺めながらお食事が楽しめる「ドリーム・ゴビ・ロッジ」のレストラン
  • イメージ 砂漠の自然を満喫できる「ドリーム・ゴビ・ロッジ」。客室はシャワー・トイレ付のゲル。メンテナンスも行き届き、快適に過ごすことができる
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ゴビ砂漠で出あう多彩な風景 壮大な星空は一生の思い出

砂漠というと、さらさらした砂地が想像されるでしょうか。もちろんゴビ砂漠にも、私たちが想像する砂丘が見え隠れする砂漠もありますが、全体としては、草原の大地や土漠が混じった砂礫地帯など、広大な地域に変化に富んだ景観が広がっています。また「砂漠」なので、「とても暑い」と思われるかもしれません。しかし、ご案内する時期の6~8月頃の気温は最高でも30度、最低14度程度と、日本よりも過ごしやすい気候です。

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見どころの1つが、草原砂漠に突如現われる巨大な砂丘モルツォグ砂丘。さらさしたした砂からなる砂丘は、その風紋も美しく、まさに『月の砂漠』のイメージの風景が広がっています。ゆっくり登ってみることもできます。

そしてモルツォグ砂丘の北西に位置するのがバヤンザク。高さ約50メートルにもなる砂岩の丘が印象的な場所で、アメリカのグランドキャニオンに似た風景が広がり、恐竜の卵が発見された場所としても知られています。陽光によっては「赤い岩山」にも見え、ゴビ砂漠を象徴する景観の1つとなっています。

  • イメージ イメージ 恐竜の化石が発見されたことも知られるバヤンザグには、太古の時代を思わせる荒々しい風景が広がる

一方で広大な砂漠のなかに広がる別世界を思わせるのが、深い緑の谷に雪解け水が流れるヨリーンアム渓谷です。「ヨリーンアム」とは、モンゴル語で「鷲の谷」の意味があります。その名の通り、岩山の上を舞う鷲の姿を見ることができるかもしれません。

  • イメージ イメージ 真夏でも涼しいヨリーンアム渓谷。エーデルワイスなど高山植物の花々が見られる
  • イメージ 自由自在に馬を乗りこなす人々。大草原に響き渡る遊牧民の歌声も
  • イメージ 伝統的な楽器の演奏など遊牧民独自の文化や生活にもふれる

観光を終え、宿に戻ってからもお楽しみは尽きません。陽が落ちれば、見事な星空が地平線まで広がります。これもまた日常を忘れさせる、ここでこそ見られる絶景。壮大な星々の輝きに、きっと時を忘れることでしょう。多彩な景観に出あえる「ゴビ砂漠」。かつて、こうした景観を眺めながらラクダを連ねたキャラバンが歩いていたと思うと感慨もひとしおです。

  • イメージ イメージ 新月付近に訪れることで、より輝きを増す満天の星が期待できる
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ハーンリゾートに滞在 モンゴルの大草原を堪能

そして、1度は体験してみたいのが、地平線を超えて広がるモンゴルの草原です。旅の後半は、広大な緑の大地を満喫しましょう。滞在するのは見渡す限りの草原で、快適に過ごすことができるハーンリゾート。世界各国から旅人が訪れる憧れのラグジュアリーリゾートです。

このホテルの外観はモンゴルの遊牧民の伝統的な住まいゲルで、全室スイート仕様。広々とした客室には設備も整い、快適性を追求した上質な内装で心地良い滞在を楽しむことができます。ゆったり快適に過ごしながら、大草原を体感できるホテルとして、欧米からの宿泊者も多く迎えています。

滞在中は、小ぶりな蒙古馬に乗って草原の散策や、ノマディックショーの鑑賞など、遊牧民の生活と伝統にふれてみましょう。ショーの鑑賞に出かける際は、この地らしくラクダや馬で送迎してもらえます。

  • イメージ イメージ 外観は素朴なゲル、なかに入るとゲルの概念を覆す、洗練された内装の「ハーンリゾート」
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モンゴル最大の祭典ナーダム見学 高山植物咲く国立公園へも

もう1つのモンゴルの旅では、モンゴルの国民行事の「ナーダム祭」を見学します。ナーダム祭は、単なる「お祭り」ではありません。モンゴル相撲をはじめとした伝統競技の競技会も繰り広げられる国を挙げての祭典です。

大地が緑に覆われる7月、学校は夏休みです。ナーダム祭には大統領から一般庶民まで、大勢の人が集まります。まずは、首都ウランバートルの会場で催される華やかな開会式を見学。昨年は、モンゴル訪問中の天皇皇后両陛下もご臨席されました。スタジアムの観覧席からは、壮大な歴史ショーや伝統舞踊など華やかなショーを楽しみます。午後は、モンゴル相撲や弓道など各会場で繰り広げられる競技を観戦します。

翌日は草原の会場で、花形競技の1つの競馬が行われます。主役の選手は子どもたち。合図とともに真剣な表情で愛馬とともに草原を駆け抜け、砂煙とともに遥か彼方へ走り去ってしまいます。しばらく経つと、遠くに再び砂煙が上がり先頭の子どもと馬の姿が見えてきます。まっすぐ前だけを見て走る子どもたちの姿には感動を禁じえません。

  • イメージ イメージ 華やかな開会式に続き、さまざまな伝統競技が繰り広げられる国民行事「ナーダム祭」

ナーダム祭見学の前に、草原の風景とは違った景観が楽しめるテレルジ国立公園を訪れます。ここはアルプスを思わせる緑豊かな山々の風景が広がるリゾート地。7月にはエーデルワイスなどの高山植物の花々も咲く季節、花々を楽しみながら楽しい散策ができます。

  • イメージ イメージ ウランバートルからも近いテレルジ国立公園。夏には高山植物を愛でながらの散策も楽しい
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