[ 海外特集② ]

憧れの3つの山岳リゾートに滞在

名門フェアモントホテルで綴る
カナディアンロッキー夏物語

企画=木村聡 文=佐藤淳子
  • イメージ イメージ “ロッキーの宝石”といわれるルイーズ湖。 その畔に建つ「シャトー・レイクルイーズ」は 100年以上の歴史を有する優美なホテル
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大自然に溶け込んだ ラグジュアリー空間へ

カナダ西部最大の見どころ、カナディアンロッキー。その壮大な山岳景観を楽しむなら、おすすめはやはり夏です。陽光が力強く降り注ぐこの時期、山々の緑は輝きを増し、独特の色をたたえる氷河湖はその美しさを際立たせます。

そして、今夏この地を訪れる旅に、圧倒的な特別感を添えるのがホテルです。レイクルイーズ、ジャスパー、バンフという歴史ある3つの山岳リゾート地でお泊まりいただくのは、いずれも「フェアモントホテル・アンド・リゾート」の名門ホテル。「フェアモント」といえば、ロンドンをはじめ名だたる都市の一等地で一流の食事とサービスを提供する、世界的ラグジュアリーホテルチェーンです。このロッキーでも、大自然のなかの一等地で著名人を含む多くの人々を魅了し続けています。

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客室からゆったり湖を眺望 「シャトー・レイクルイーズ」

まず訪れるのはレイクルイーズです。ロッキーの景観を形づくる要素の1つは数多ある氷河湖。ルイーズ湖はその代表格です。湖水の神秘的なエメラルドグリーンは、氷河に削られた地表の泥が細かい粒子となって混ざり込んだもの。ツアーではこの湖をさまざまな角度から楽しみます。ゴンドラで行く展望台から望むのは、三方を山脈に囲まれたルイーズ湖とその湖面に氷河が映り込む美しい風景。この湖が“ロッキーの宝石”と呼ばれるのも納得でしょう。

宿泊のホテルからも存分に湖を堪能します。なんといってもお泊まりは、湖畔にそびえる「フェアモント・シャトー・レイクルイーズ」。世界のセレブにも愛される壮麗なホテルです。観光からの帰着は夕方早く、翌日の出発もゆっくり、という行程にしたのは、ホテルでの滞在を満喫いただくため。時間で色を変える湖が見られるのは宿泊のお客さまの特権です。客室も湖側をご用意していますので、お部屋からもゆっくりお楽しみください。朝の散歩もおすすめ。湖畔の平坦な道は軽い散策にぴったりです。

  • イメージ イメージ 「シャトー・レイクルイーズ」を拠点にルイーズ湖を満喫
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ロッキーの懐に抱かれた 「ジャスパー・パークロッジ」

翌日は、アイスフィールド・パークウェイ(氷河道路)を北上してロッキーの奥座敷、ジャスパーへ。氷河に削られてできたU字谷を進むバスの車窓には見事な景観が広がり、移動自体が観光といえるほど。途上のアサバスカ滝は雪解け水を集めて迫力満点です。

ここでの2連泊はカナダの高級山岳リゾートの代名詞「フェアモント・ジャスパー・パークロッジ」です。ボベール湖畔の広大な敷地にロッジスタイルの部屋が小道に沿って点在。ジャスパー国立公園内にあるため間近に山々を望むことができるだけでなく、時にエルクやリスなどの野生動物が敷地内で見られます。いながらにして大自然を感じるのにこれほどふさわしい場所はないでしょう。

  • イメージ イメージ 国立公園内に建つ高級山岳リゾート「ジャスパー・パークロッジ」
  • イメージ ボベール湖に面した「ジャスパー・パークロッジ」のレストラン
  • イメージ 雪上車でアサバスカ氷河に上陸。 自分の足で氷河に降り立つ貴重な経験が楽しめる

カナディアンロッキー最大の氷河湖マリーン湖は、ボートクルーズで観光します。水深によっても変化する水の色を湖面近くからご覧ください。水しぶきをあげる急流が迫力満点のマリーン渓谷などを見学したら、早めにホテルへ。翌日、再びアイスフィールド・パークウェイをドライブ。この日のハイライトはアサバスカ氷河です。雪上車で氷河に上陸、ご自身の足で降り立つという貴重な体験をお楽しみいただきます。

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格式ある森の城館風ホテル 「バンフ・スプリングス」

そして最後に訪れるのが、ロッキー最大のリゾート、バンフです。バンフとヨーホー2つの国立公園を訪れ、岩峰(いわみね)連なるテン・ピークスを背に神秘の色を放つモレーン湖やターコイズブルーに輝くペイトー湖、ボウ河の源流であるボウ湖、その名のとおり美しいエメラルド色のエメラルド湖などをめぐります。昼食は湖畔に面した「エメラルドレイク・ロッジ」で。静かな湖畔で味わう食事は格別なものとなるでしょう。

標高約2,285メートルのサルファー山の山頂へはゴンドラで登ります。ここからはバンフの街が一望。色鮮やかな花が咲き競うカスケード・ガーデンなどを観光したあと、午後はバンフの中心街で買物をお楽しみください。

  • イメージ イメージ 一帯には氷河湖が点在。 独特の青色をたたえるペイトー湖もその1つ

3連泊するバンフの宿は、バンフの顔ともいうべき「フェアモント・バンフ・スプリングス」です。創業は1888年で、威風堂々とした外観も優雅な内装も歴史を感じさせる重厚なもの。カフェやスパ、ショッピングアーケードなど施設も充実しています。城のような館内を探索したり、スパを体験したり、思い思いの時間をお過ごしください。もちろん散策もおすすめ。マリリン・モンロー主演の映画『帰らざる河』のロケ地となったボウ滝も徒歩圏内です。落陽の遅い夏は、お楽しみの時間もたっぷりです。

3,000メートル級の岩山が連なるカナディアンロッキーの夏旅。じっくりめぐるからこそ味わえる楽しみが満載です。

  • イメージ イメージ 「バンフ・スプリングス」は森のなかにそびえる古城の趣
  • イメージ イメージ 名門「バンフ・スプリングス」。一流のサービスも味わえる
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