[ クルーズ特集① ]

全室スイート客船「シルバーエンデバー」で航く

南極クルーズ

政藤ゆかり乗船レポート

南緯65度、静寂の海峡を船で通過
極地ならではの
圧巻の景観のただなかへ

企画=阿部遥奈 文=大友園子
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ペンギンの島や鯨の姿も 明日はどんな1日に?

かつては、ごく限られた人のみが訪れることができた南極へ、今は一般の旅行者も訪れることができるようになりました。シルバー・エンデバー号で航く南極の旅なら特別な準備をしなくても、南極観光を快適に楽しむことができます。今年1月に南極の旅に添乗し、お客さまと氷山の浮かぶ海をクルーズした日々は、新鮮な驚きと喜びの連続でした。

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乗船した翌日からさっそく観光へ出かけました。赤色のパルカ(防寒具)に身を包んで、ゾディアック(強化ゴムボート)に乗り込み、静かにゆっくりと氷山の浮かぶ南極の海を進みます。目の前に現れる巨大な氷の世界は迫力満点! 進むにつれて、刻々と変わる氷山や海の色から目が離せません。その大きさに圧倒され、大きな氷山の窪みに吸い込まれるような感覚を味わいました。スケールの大きな景観のなかで時があっという間に過ぎていきました。

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どこまでも快適な船内 Wi-Fi環境も整い画像送信も

クルーズ中は基本的に午前と午後の2回、ゾディアックで周辺を観光します。観光に出かける時は、乗客専用に用意された防寒具、パルカと防水パンツに着替え、ブーツをはき、ゾディアックに乗り込ます。乗客は客室で普段着の上に防寒具を着込み、観光に出かけます。この南極仕様の防寒着はお客さま個人に支給されるもので、自宅に持ち帰ることもできます。私は帰国後、雪が降った日の外出時に着用したところ、まったく寒さを感じず快適でした。

観光以外の船内時間は、客室やレストランなどでも、普段通りのカジュアルな服装でリラックスしながら自由に過ごします。極地のクルーズでありながら、日々美しくおいしいお料理を楽しめることも旅の楽しさをより高めてくれました。

客室は全室バルコニー付きのスイートで広々としており、ゆったりと快適に過ごせます。全客室にワインやビールなどのお飲み物だけでなく、バトラー(執事)が配置されているので、不自由なことはありません。ハンガーや棚・引き出しが多めの使い勝手の良いクローゼットなど、隅々まですべてが生活しやすく工夫されています。シャワールームには、椅子のように腰かけるスペースがあり、「ゆったりシャワーが使える」と好評でした。

船内ではWi-Fiも快適につながります。この船では昨年まで1日30ドル~50ドルほどかかりましたが、今年から無料になりました。お客さまはその日の観光で見た風景や動物たちの画像や動画を、早速ご家族に送って楽しんでいらっしゃいました。

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仕事柄、さまざまな客船に乗ってきましたが、極地にいながらこれほど快適に過ごせる船はなく、お客さまとご一緒にすばらしい日々を過ごすことができました。ぜひ多くのお客さまにご体験いただきたいと思います。

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