[ セレナーデ時間 ]

快適な船旅を私たちがお届けします!

セレナーデ号
“乗船クルー”アルバム

企画=南家知文/大泉千晶 文=小野瀬宏子
  • イメージ イメージ

今回は4月中旬出発のセレナーデ号に乗船し、船内生活を担当した添乗員・大泉千晶が春の船旅と乗船クルーについてご紹介します。今年のオランダは春の訪れが早く、4月上旬には早くも花々が見頃に。ベルギーの花の祭典フロラリアやキューケンホフ公園などの観光から船にお戻りになったお客さまはチューリップがきれいに咲き揃った春景色を満喫されたご様子でした。そして、船旅を日々支えてくれているのがセレナーデ号の乗船クルーです。そのことを実感する場面がいくつもありました。普段はなかなかご紹介する機会が少ない彼らの仕事ぶりにご注目ください!

  • イメージ イメージ
  • イメージ イメージ

クルーの役割はホテル部門と航行部門

これまでセレナーデ号にご乗船いただいたお客さまから「観光から船に戻ると、自宅に帰ってきたようにほっとする!」とのお言葉を多く頂戴しております。セレナーデ号の大きな魅力の1つでもあるアットホームな雰囲気。それは、お客さまに船旅を心から楽しんでいただきたいという、乗船クルー1人ひとりの想いから生まれるものです。そこで今回は、セレナーデ号の乗船クルーにスポットをあててご紹介します。

4月中旬出発のクルーズでは、33名が乗務。一般的に海のクルーズの船員はフィリピンの方が多いのですが、セレナーデ号は多国籍! ルーマニアが最も多く、ブルガリア、スロバキア、オランダなどさまざまな国の出身者が協力し合い、船旅を支えています。クルーは大まかに、ホテル部門と航行部門に分かれています。ホテル部門は船のなか、航行部門は船の外を担当するといえばご想像しやすいかもしれません。まず、お客さまと接する機会の多いホテル部門からご紹介しましょう。

  • イメージ イメージ
  • イメージ イメージ

フロント、バー、レストラン、客室係の仲間たち

はじめに、船で皆さまをお出迎えするのがフロント係です。乗下船時に客室の鍵と下船カードを交換し、乗船人数を確認する業務のほか、お支払い、パスポート管理などの事務手続きも担当しています。添乗員デスクの向かいにあるフロントに立つイローナさんは、いつも明るい笑顔が印象的。「オカエリナサイ!」と言う声があまりにも自然なので、そのまま日本語で話しかけるお客さまをたびたび目にしたほどです。元々、イローナさんは客室係を長年務めていましたが、今回のクルーズからフロント係に抜擢。船内のことも熟知した頼れる存在です。

次にご紹介するのは、バーラウンジのネルさんとユリアさん。観光からお戻りの際に、ちょっとしたお飲み物を準備して皆さまをお迎えしますが、こちらも2人の担当業務です。ある日、ユリアさんが私に「今日は温かい飲み物の方が良いかな? 冷たいハーブティーにちょっと甘みを足してみようか?」と相談してくれたことがありました。気候などにも配慮して、どうしたらお客さまに喜んでいただけるか、という細かな気遣いが心に残りました。

  • イメージ イメージ
  • イメージ イメージ 笑顔で出迎えてくれるダンディーなネルさん。お客さまへのお帰りドリンクも彼の大切な役割

レストランに目を移しましょう。こちらで活躍するのが六名のサービススタッフと、8名の調理スタッフです。なかでも、料理長のルーメンさんはセレナーデ号での経歴が長く、洋食はもちろん、和食も全面的に担当。「日本で研修などを経験されているのですか?」とご質問をいただくこともありますが、彼自身の船内での経験によって培われたものです。日本のお客さまの好みに合わせた味付けは、ほかの調理スタッフや添乗員とともに試行錯誤を重ねることで習得。スープやソースは添乗員も味のチェックを行いますが、美しく盛り付けられた料理を見ていると、日本に行かれたことがないのが不思議なほどです。「いつか行ってみたいけど、遠いからなあ」とルーメンさん。もし、日本に来られたら、ますます技が磨かれるでしょう。

  • イメージ イメージ
  • イメージ 朝はオムレツの実演調理も
  • イメージ お食事をご提供する前のチェックも念入りに。日々、心がけて従事するスタッフ

そして、快適なクルーズに欠かせないのが客室係です。お客さまがお食事や観光でお部屋を留守にされている間に清掃や洗濯、「明日のご予定」のお届けなどを行います。6名の客室係をまとめるボグダンさんは、寡黙な職人肌。「この布地はクリーニングに向かないからやめた方がいい」など、細かなことにも目配りし、的確にアドバイスしてくれました。

  • イメージ イメージ
  • イメージ イメージ

航行チームは安全なリバークルーズの要!

次にご紹介する航行チームは、今回のクルーズでは6名で編成。船長はドイツ出身のトーマスさん、副船長はルーマニア出身のヴァリさん。この2人が操舵を担当します。

河の船は非常に長細い形をしているため、特に水門通過時や接岸時には細心の注意が必要だそうです。「安全運航のために私自身はもちろん、副船長が操舵している時も、一瞬たりとも気が休まらないよ」と話すトーマスさん。お客さまと接する機会はそれほど多くありませんが、操舵のほかにも船の係留や港での補給、はたまた荷物運びの役割も。クルーズをあらゆる面で支える頼りがいのある船長です。

  • イメージ イメージ
  • イメージ イメージ 息を合わせて係留作業もスムーズに

セレナーデ号を支えてくれる乗務員全員をご紹介しきれませんし、クルーの交替もしばしばありますが、何よりも大切にしているのは、お客さまに喜んでいただくこと。洋上の大型客船とは異なり、アットホームな雰囲気はセレナーデ号ならではです。添乗員のほか、30名を超えるクルーたちが皆さまをお待ちしています。秋のクルーズにご参加の際には、ぜひ気軽にお声がけください。船旅の楽しい思い出が、もっと増えることでしょう。

  • イメージ イメージ
  • イメージ イメージ
  • イメージ イメージ

*******************
お詫び
*******************

本年5月下旬、セレナーデ号において電気設備の不具合が発生し、ツアーご参加の皆さまには数日間にわたり、多大なるご迷惑をおかけいたしました。深くお詫び申し上げます。本船は毎年冬期に専門家による点検と整備を実施しておりますが、今後一層の慎重を期してまいります。