[ 海外特集③ ]

小坂けいとのサンディエゴ視察記

歩けばきっと好きになる

南カリフォルニア
サンディエゴ

企画=小坂けいと 文=小坂けいと
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ロサンゼルスから約200㎞南に位置する、カリフォルニア発祥の街・サンディエゴ。1年を通じて20℃前後と安定して温暖な気候を誇るビーチタウンへ、サンディエゴ観光局と日本航空のご協力のもと現地視察に行ってまいりました。

  • イメージ イメージ 暖かな陽が差し込むウィンダンシービーチ 提供:サンディエゴ観光局
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空港も街もコンパクト

サンディエゴへは、成田空港から日本航空の直行便で約10時間。日本語のアナウンスがあり、乗り継ぎが不要で、ストレスなく旅のスタートを切ることができました。到着すると、たった2つの手荷物受取レーンに続いて目の前に入国検査場があり、とてもコンパクトな動きでスムーズに入国。長旅で疲れた体にはとてもありがたい、小ぶりな空港ならではのメリットを到着早々体感しました。

空港を出るとまたすぐに次の驚きが。敷地の外に出ると目の前に港が広がり、ものの数分でダウンタウンに到着です。サンディエゴは、空港から車で約20分のエリアに主な観光地が集中する、魅力が凝縮された街。そのエリアには、なんとメキシコ国境まで入ってしまう、多文化が共存する街なのです。

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メキシコの空気をまとうオールドタウン

オールドタウンは、ヨーロッパの宣教師が足を踏み入れたカリフォルニアはじまりの地。スペインの統治下時代を経て、アメリカの領地となる歴史を感じられるエリアです。陶器などメキシコ由来の工芸品が販売されており、色とりどりのタイルに目移りしてしまいました。

  • イメージ 徒歩で国境を気軽に行き来する様子を目の当たりにして心躍る(ツアーでは、国境は越えず、ご希望の方を手前までご案内します)
  • イメージ 思わず目を奪われるカラフルなタイルはお土産にぴったり
  • イメージ イメージ アメリカにいながらメキシコに来たような異国情緒があふれる

大通り沿いから見えるカラフルなインテリアに目をひかれ、現地の方からも大人気のメキシコ料理店「Café Coyote」へ。名物のカクテル「マルガリータ」は数十種類あり、なんといっても驚くのはその大きさ。飲み口は手のひらを広げたくらいの大きさで、片手では持ち上げることが難しいほどの重量。アルコールは強めでありながら、すっきりとした味わいでした。そしてメインは、目の前で焼いてくれるトルティーヤに包まれたタコス。海老や白身魚、チキン、ビーフ、ポークなどたくさんの種類があります。食べはじめると3人組のマリアッチ(メキシコ民族音楽の楽団)が登場。陽気な歌とギターの音色で一気にメキシコの空気に包まれ、賑やかなランチとなりました。

  • イメージ 長年サンディエゴのベストメキシカンに選ばれている人気店「Café Coyote」
  • イメージ 店先で焼いてくれる出来たてのトルティーヤは絶品
  • イメージ 手の平サイズの名物マルガリータは、タコスと最強のコンビ
  • イメージ 陽気なマリアッチの歌と演奏でメキシコ気分が盛り上がる
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路面電車でどこへでも

サンディエゴには3路線の路面電車と主な観光地を結ぶバスが走っており、これらを活用すると公共交通機関だけで街のほとんどを行き来することができます。海外の乗り物は時間にルーズなイメージもありますが、時刻表通りに運行されており、ホームでドキドキしながら待つ心配がなく、日本と同じ感覚で利用することができました。

路面電車で行きたい場所のなかでも見逃せないのが、横須賀に配備されていたこともある空母を活用した、USSミッドウェイ博物館。映画『トップガン』でトム・クルーズが乗っていたものと同じタイプの戦闘機も展示されています。実際にこの空母で生活をしていた軍人の目線で語られる日本語の音声アナウンスはとても興味深く、1つひとつの戦闘機に残された数々のストーリーに聞き入っていました。その時、たまたま甲板では近くの基地で働いていた方々の退役セレモニーがはじまり、より一層お話がリアルに感じられました。

  • イメージ 時刻表通りで乗り降りも安心の路面電車ツアーでは、バスではなくあえてこちらを利用する予定です
  • イメージ 『トップガン』でトム・クルーズが乗っていたものと同じタイプの戦闘機も展示されているUSSミッドウェイ博物館
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滞在スタイルにあわせたホテル選び

ダウンタウンでは、「サンディエゴ・パドレス」の本拠地ペトコパーク隣接の「オムニ サンディエゴ ホテル」に宿泊。路面電車乗り場が徒歩2分の所にあり、巡回観光バス乗り場も徒歩7分という、街歩きには非常に便利な場所にあります。5つ星ではありませんがスタッフのサービスも良く、朝食におすすめのレストランを尋ねると人気店への経路とおすすめのメニューを教えてくれたので、朝の散歩がてらに行ってきました。夜は目の前にガスランプ・クォーターという、レストランやバーが多く集まるエリアがあり、ディナーにも困ることはありません。

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カリフォルニアの名門ホテルライフを満喫

もう1つ、サンディエゴで忘れてはいけないのが「ホテル・デル・コロナド」。アメリカのベストビーチに選ばれたこともあるコロナドビーチを目の前に、上品な赤い屋根が特徴的な、歴史あるホテルです。映画好きの私にとっては『お熱いのがお好き』の舞台であり、マリリン・モンローがここで撮影をした日々を想い、ワクワクしながら館内を歩きました。

本館は現在リノベーション中。そのためツアーを企画するのなら別のホテルで、と考えていましたが、ここに来て考えがガラッと変わりました。長い間、世界中のセレブリティに愛されてきたことが感じられる、上品で落ち着いた空気がリゾート全体に流れていて、手厚くも心地良いサービスに心が躍りました。ぜひとも皆さまをご案内したく、ツアーの後半はこちらで宿泊をする行程に決めました。

ホテルをあとにしてバスから車窓を眺めていると、道にゴルフカートがあふれていることに気づきました。なんとコロナド島ではゴルフカートで車道を走ることが合法なのです。安全であることの象徴だよ、と自慢げに観光局現地スタッフが教えてくれました。のんびりとホテル時間を満喫するもよし、お散歩がてらショッピングに出かけるもよし、大人のリゾートステイをご堪能いただけます。

  • イメージ イメージ アメリカ最古の木造建築の1つでもある、ホテル・デル・コロナドで優雅なリゾートライフを
  • イメージ 『お熱いのがお好き』撮影中は、マリリン・モンローもこのホテルに宿泊
  • イメージ ホテル・デル・コロナドのセールスマネージャー(左)と日本人コンシェルジュ(右)が快適なホテルライフをサポート
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新たな行きつけの街へ

今回訪れてみて感じたことは、“歩けばきっと好きになる”。日本人にとって海外での街歩きは治安が心配なところですが、ここサンディエゴでは、ホテルやレストランのスタッフ、交通整理の方、街ゆく誰もが穏やかで明るい笑顔を見せてくれました。

この街であれば、バスで観光地を回るのではなく、ぜひご自身の足で歩いてみてほしい。そんな思いを胸に、早速ツアーを企画しました。ぜひ一緒にサンディエゴを訪ねてみませんか。

サンディエゴを訪ねる旅の詳細を見る