オーシャニア・マリーナ
紺碧の海と、絵画のような寄港地。そして、歴史を物語る手仕事の美しさ……。 お届けするのは、心地良い初夏を迎える地中海とアドリア海、2つのクルーズです。柔らかな光と風を満喫しながら、日本橋三越本店で今春に開催されたイタリア展のバイヤーが厳選した工房を訪ね、現地で育まれた伝統の技と、より深い想いにふれていきます。百貨店グループならではの特別プログラムが体験できる旅を、ぜひご堪能ください。
フィレンツェで芸術を楽しみ、ローマから出航してフランス、そしてスペインへ。華麗な地中海クルーズへと誘うのは、優雅さと寛ぎを併せ持つ客船「オーシャニア・マリーナ」です。
自慢は、カジノやプールよりも広く贅沢なスペースを取っているダイニング。メニューの監修は、フランスのド・ゴール元大統領のプライベートシェフなども務めたジャック・ぺパンです。世界の食通が絶賛するひと皿は盛り付けも美しく、まるでアートのよう。洗練された料理の数々を、正装不要でカジュアルにお召しあがりいただけます。
代表的なメニューを味わえるメインダイニングに加え、フランス料理など4つのスペシャリティレストランまで追加代金なしで利用できるのも、この船の大きな特長です。お好きな時間に食事ができるフリーシーティング制なので、クルーズライフを華やかに彩る美味を、いつでも心ゆくまでお楽しみいただけます。
自慢のダイニングで味わえるのは、世界を魅了するシェフ、ジャック・ぺパン監修の芸術的な料理
落ち着きのある彩りで寛ぎに包まれる客室(写真は「ペントハウス・スイート」)
地中海クルーズのプロローグ、乗船前のフィレンツェでは2連泊し、魅力の尽きないこの街でお過ごしいただく時間をたっぷり設けました。内陸に位置するため船旅では訪れることが少ない場所ですが、数々の歴史建築や芸術作品に彩られた美の古都は見どころたっぷり。ルネサンスが残した芸術文化にふれるひと時をお楽しみください。後ほどご紹介する工房では、伝統を受け継ぐ匠の技もご覧いただきます。
8泊9日のクルーズでは、ナポレオンの故郷でもあるコルシカ島を訪ねたり、活気あふれるマルセイユで旧港の散策をしたりと、心地良いこの季節ならではの過ごし方で、寄港地を満喫するのも大きなお楽しみです。サントロペからは、地中海を見下ろす美しい村ガッサンにも足を延ばします。
下船後はバルセロナで1泊するゆとりあるスケジュールで、郊外のモンセラットを終日観光。ガウディにも影響を与えたといわれる奇岩群の造形美、名門トーレス・ファミリーのワイナリーなど、ヨーロッパの豊かな自然と歴史を体感できる、旅の締めくくりにふさわしい時間が待っています。
贅沢でありながら肩肘張らないクルーズライフとともに、初夏の柔らかな日射しのもとでめぐる地中海の街々を存分にお楽しみください。
ギリシャの麗しき島々をめぐり、アドリア海へ。終着地点のヴェネツィアまで奥深い歴史の舞台を訪ねるクルーズでは、英国の伝統が薫り立つ「クイーン・ヴィクトリア」に乗船します。
クイーン・ヴィクトリアロビーに足を踏み入れれば、そこはビクトリア朝を思わせる別世界。上質な木材をふんだんに用いた空間は華やかでありながら温かみにあふれ、古き良き時代にタイムスリップしたかのようです。クラシカルな船内で過ごす時間をさらに満たしてくれるのが、品格に満ちたホスピタリティ。伝統的な英国式のおもてなし「ホワイトスター・サービス」を受け継ぐクルーが、1人ひとりのお客さまへきめ細かに、かつフレンドリーに寄り添います。
航海中は、ドレスアップして過ごすフォーマル・ナイトも。ラグジュアリーなダイニングでゆったりとディナーを味わいながら、煌びやかな非日常に身を委ねてみてはいかがでしょう。
クラシカルな木調の空間が非日常へと誘う「クイーン・ヴィクトリア」
英国式のおもてなし「ホワイトスター・サービス」を全クルーが学び、修得している
インテリアも優雅な客室で、心満たされるひと時を(写真は「ペントハウス・スイート」)
エレガントなクルーズライフは、ローマの港からはじまります。ギリシャへ向かう終日航海の日は、華麗な女王船の世界を堪能する絶好の機会。社交ダンスやアフタヌーンティーなど、英国船ならではのプログラムをたっぷりと満喫しましょう。
海の要衝としてさまざまな歴史ドラマが繰り広げられたアドリア海は、沿岸の街はもちろん、小さな島にも多彩な物語が秘められています。ギリシャのコルフ島では、石畳の路地が広がる旧市街へ。まるで迷路のように入り組んだ道は、要塞化しながら成長していった中世の歴史を物語っています。
絵画のような入港風景に目を奪われるのが、モンテネグロのコトル。地上からはアクセスしにくい場所で、急峻な山肌が背後に迫ります。港へ近づくほどに見えてくるのは、入り組んだ海岸線沿いに築かれた城塞都市。激しい覇権争いの舞台となった歴史を重ねながら、今は豊かな緑に抱かれて迎えてくれる港街の美しさは、船旅だからこそ味わえる絶景です。
“アドリア海の真珠”ドブロヴニクなどを訪ね、再び終日航海で船上ライフを満喫しながら、ヴェネツィアに到着。下船後も優雅にお過ごしいただきたく、ゆとりある2連泊のスケジュールとしました。華やかなアドリア海クルーズの余韻とともに、この後でご紹介するヴェネツィアングラス工房の見学などをお楽しみください。