ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏は、3つのコースそれぞれでお楽しみいただけます ©Lois Lammerhuber
音楽愛好家の皆さまはもちろん、ご興味はお持ちでも「クラシック演奏会はちょっと敷居が高そう」「海外でのコンサートはチケット手配などが厄介」と感じていらっしゃる方々にも、ぜひ体験していただきたい「音楽の旅」が来春から登場します。第1弾はクラシック音楽の本場、ヨーロッパを訪れる3つのコース。心が躍動するような音楽との出あいが、あなたを待っています。
想像してみましょう。オーケストラのコンサート会場で開演を待つ観客たちのざわめきと、期待に輝く眼差し。幕が上がるのを合図に一瞬で静寂が訪れ、胸躍る時間のはじまりです。指揮者がタクトを振ると、時には穏やかなせせらぎのように、時には力強い渦のように、変幻自在に流れる音色が観客席のあなたを包み込みます。目の前で演奏家たちが奏でる1つひとつの音には、彼らが抱く音楽への愛情や敬意、情熱が込められていることが伝わってくるでしょう。その響きに言葉では表現しつくせないほどの感動が溢れてくるに違いありません。演奏家たちが紡ぐハーモニーは、その瞬間にだけ生まれるもの。会場で鑑賞してこそ共有できる、奇跡のような音楽体験を、今回ご紹介する旅で味わってみませんか。
このたび、新たに登場する「音楽の旅」は、観光の一部に音楽鑑賞を組み込んだ従来のツアーとは一線を画す内容です。まず、各コースで世界的に著名なオーケストラによるコンサートやオペラなど、2つ以上の演目を鑑賞。もっとお楽しみになりたいお客さまには、オプションでほかの演目もご鑑賞いただけるコースもご用意しました。目の前で繰り広げられる音楽の世界を堪能するには、座席の位置も重要です。基本的に第1カテゴリーまたは第2カテゴリーの席でご鑑賞いただきます。
せっかくヨーロッパへ足を延ばすのなら、市内観光も楽しみたい。そう思われる方にもご満足いただけるよう各地で美術館や歴史的な見どころへもご案内。ただし、コンサートやオペラ鑑賞を予定している日の観光は、時間にゆとりをもたせた行程に。お疲れを残さずに音楽鑑賞をお楽しみいただくためのこだわりです。また、コンサートの開演時間は夕食の時間帯に重なる場合が多いため、お客さまご自身のお好きなタイミングでお食事をとっていただけるよう、音楽鑑賞の日の夕食は、軽食や自由食にしています。感動の余韻に浸りながら味わうお酒やお料理は、一段と味わい深いことでしょう。
時間や体力、気持ちのゆとりを考慮したツアー行程は、心おきなく音楽をご満喫いただくため。こだわりを詰めたこの旅をより多くのお客さまにご参加いただけるよう、7~8日間の日程でご用意しています。
音楽の都、ウィーンでは風格漂う国立オペラ座へ ©Paul Bauer
続いて各コースで鑑賞する演目をご紹介します。まず、3月にベルリンとアムステルダムを訪れるAコースでは、13歳の天才バイオリニストと称される、日本人のHIMARIさんがベルリン・フィル歴代最年少デビューという記念すべき演奏会へ。ズービン・メータが指揮を務めます。アムステルダムでは、世界3大オーケストラの1つ、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団のコンサートを鑑賞。話題の若手指揮者、クラウス・マケラにもご注目を。
次に、4月出発のBコースは、ドイツのバーデン・バーデンで開催されるイースター音楽祭へ。ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団がこの音楽祭のホストオーケストラを務めるのは今回が最後。キリル・ペトレンコの指揮によりベートーヴェンの『第九』やプッチーニのオペラ『蝶々夫人』などが演奏される予定です。コンサートオーケストラであるベルリン・フィルが普段、ほとんど演奏することのないオペラをこの音楽祭では特別に披露します。ドラマティックなプッチーニのメロディをベルリン・フィルが奏でる、数少ない貴重な機会をどうぞお聴き逃しなく。
最後にご紹介するのは、6月にベルリンとウィーンを訪れるCコース。『スター・ウォーズ』など、多数の映画音楽の作曲家として著名なジョン・ウィリアムズの楽曲を、本人の指揮でベルリン・フィルハーモニー管弦楽団が演奏します。また、国立オペラ座での『ばらの騎士』鑑賞や、オプションのお申込みでウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏会も。芸術の祭典「ウィーン芸術週間」を存分にお楽しみいただきます。音楽の魅力に酔いしれる旅。ここでしか出あえない、心高鳴る感動をぜひご体感ください。