アフリカの遺跡大国や野生王国に魅せられた皆さまが次の旅はと想いを馳せた時、ぜひ訪れてみたいのが北アフリカのモロッコとチュニジアではないでしょうか。地中海の風そよぎ異国情緒あふれる北部と、地球創世を彷彿させるような砂漠地帯が広がる南部。そんな両国の素顔に、たっぷりふれていただく周遊の旅をご用意しました。
めぐりゆくほどに移り変わる色彩の妙と、いくつもの世界遺産が放つ輝き、そしてサハラ砂漠に連泊する非日常体験は、いつまでも色あせない思い出になることでしょう。
果てしない街道の、その先へ。そびえる山々の、その向こうへ。最初にご案内するのは、旅人の好奇心と冒険心を満たすモロッコ周遊の旅です。ハイライトは、なんといってもサハラ砂漠での連泊ステイ。古都マラケシュからのどかな田舎道を駆け、3000メートル級の山々が連なるアトラス山脈を越え、城砦が点在するカスバ街道の景観に見惚れるうちに現れてくるのは、サハラ砂漠の街・メルズーガです。
思わずときめくのは、見渡す限りの大砂丘と砂が波打つかのようなエルグ(砂海)。そして、宿泊先「デザート・ラグジュアリーキャンプ」の贅沢さです。東京ドームの約17個分の敷地は、プライベートビーチならぬプライベートデザートのよう。客室には、冷暖房やバスルームも完備されています。日数の制限や設備面などから砂漠エリアには1泊だけのツアーが多いなかで、ご案内する旅では設備の整ったホテルで2連泊。大砂丘という小宇宙に抱かれながら、遮るものや音とてない幻想の世界に酔いしれましょう。
もう1つの旅の楽しみは、独特の色彩を放つ街や景観に心躍り、世界遺産の数々に心打たれるひと時です。周遊の出発地・マラケシュの街に足を踏み入れた途端、包みこまれるのは麗しいほどのバラ色の世界。サハラ砂漠への途上では白雪を冠したアトラス山脈や、レンガ色に染まる世界遺産アイト・ベン・ハッドゥの要塞集落が見ものです。メルズーガ大砂丘では、大きな空を茜色に染める朝な夕なの瞬間を目に焼きつけましょう。
デザートステイを満喫後は、再びアトラス山脈を越えて北へ。古都メクネスではアラベスク模様の彫刻に彩られたマンスール門、ヴォルビリスでは壮麗なローマ帝国の遺跡、迷宮都市フェズでは北アフリカ最大級のカラウィン・モスクと、宝石を散りばめたような世界遺産の数々にふれていただきます。旅の疲れを心地良く癒すのは、家々の壁や路地が群青に彩られたシャウエンの旧市街と、紺碧のジブラルタル海峡から対岸のスペインを展望するタンジェの街でのひと時です。
旅のゴールは、スペイン語 で“白い家”を意味するカサブランカ。この世界遺産都市でハッサン二世のモスクなどをめぐるほどに、胸に去来するのはあの名画のワンシーンと『As Time Goes By』の調べでしょうか。
2つ目にご案内するのは、チュニジア周遊の旅です。まずは、北・中部エリアへ。北アフリカ最大級のローマ遺跡が現存するドゥッガの街は、神殿や劇場、浴場などが丘の上に佇む光景に目を見張ります。ほかにも、古代ローマ時代の円形闘技場が残るエルジェムや城壁の街スース、イスラム教の聖地カイルアンを訪れます。チュニジアが誇る世界遺産の数々に圧倒されるばかりです。
これらの観光拠点となるのが、カイルアンの史跡のなかに佇む「ラ・カスバ」です。中世の城砦を改装したこのホテルは、 イスラム建築特有の内装も見事。旧市街に隣接していますので、 衣料品や食器などの露店が所狭しと立ち並ぶスーク(市場)をそぞろ歩くのも一興でしょう。
活気あるアラブの世界や文化にふれたあとは、果てしなく広がるサハラ砂漠へ。砂漠のオアシス都市トズールで楽しみなのが、ラグジュアリーホテル「アナンタラ」での2連泊。そして、さらなる大砂漠が地平線まで広がるクサールギレンへ。テント型ホテルに1泊し、刻々と移りゆくサハラ砂漠の表情をご満喫いただきます。
デザートステイのあとは、再び、色鮮やかな地中海地方へ。まずの訪問地は、2023年に世界遺産に登録されたばかりのジェルバ島です。真っ白な壁にチュニジアンブルーの窓枠や扉に彩られた建物が立ち並ぶ風景は、童話の世界のようなかわいらしさ。フィナーレを飾るのは、チュニス近郊の高級リゾート地ガマルタに佇む宮殿ホテル「レジデンス」。地中海を望むリゾートで過ごす、優雅なひと時とともに旅を締めくくります。
ご案内する旅では、移動に伴うお疲れを軽減するさまざまな工夫を旅程に反映。また、当社では名門ホテル「ラ・マムーニア」に宿泊し、モロッコの魅力を7日間でコンパクトにご案内する「憧の旅」もご用意しています。優雅なるデザートステイか、憧れホテルでのラグジュアリー・ステイか? と迷った時にはお気軽にご相談ください。