[ クローズアップ ]

ベストシーズンに、ゆったりと快適に

大自然のなかで
野生動物と地球の神秘に
出あう旅

企画=津田学洋/篠原陽子/寺澤欣吾 文=吉田千尋
  • イメージ イメージ

“冒険旅行”のようなイメージのワイルドライフツアーを、もっとゆったりと快適に、安心して楽しんでいただきたい。そんな想いから誕生した旅が、「WildEarth(ワイルド・アース)」です。連泊中心で、動物たちの愛らしい表情も猛々しい姿も、存分に楽しめます。大自然のなかで繰り広げられる新しい非日常体験を、ぜひご堪能ください。

  • イメージ イメージ
  • イメージ イメージ
  • イメージ イメージ

アクセスしやすさが魅力の東南アジアで、秘境を体験

マングローブの森で目を凝らすと、そこには大きな鼻のテングザル。よく見ると群れをなしていて、思わず夢中になって探してしまう……。心躍る、動物たちと出あう旅。最初にご紹介するのは、3つの国からなるボルネオ島です。日本からアクセスしやすい東南アジアの島で連泊しながら見どころをしっかりとめぐり、豊かな生命を育む熱帯雨林の旅を満喫します。

島北部の小国ブルネイでは、水辺を探索するリバーサファリへ。マングローブの森を進むツアーでありながら出発地は首都に近く、移動が楽なことも魅力です。動物たちが活発に動く午前中を狙い、朝食後に出発します。

ボートに乗り、裕福なブルネイの象徴ともいえる黄金色のモスクに目を奪われていると、やがて景色が変わり、マングローブの森のなかへ。一般の人には見つけにくい動物たちですが、生息地を知り尽くしたガイドがすばやく動く影を発見し、ボートを近づけてくれます。この島特有のテングザルや、角のような突起がある鳥・サイチョウなど、珍しい生物との幸運な出あいを楽しみましょう。

ブルネイを囲むマレーシア領では、街と熱帯雨林の境目につくられた動物園「ロッカウイ・ワイルドライフパーク」へ。動物園といっても観光だけが目的ではなく、州の野生生物局が希少動物の保護も兼ねて運営しています。人間に近い知能があるといわれるオランウータン、世界で1番小さいゾウとされるボルネオゾウなどの姿を間近で見られる、貴重なひと時です。

  • イメージ イメージ マレー語で“森の住民”を意味するオランウータン ©マレーシア政府観光局
  • イメージ 鼻が特徴のテングザルは絶滅危惧種
  • イメージ 風格漂う熱帯雨林の王者マレータイガーも希少種となっている
  • イメージ イメージ
  • イメージ イメージ
  • イメージ イメージ

王国の豊かさを体感できる 宮殿のようなホテルで2連泊

宿泊ホテルにもこだわりました。マレーシアでは、紺碧の海を望む「ル・メリディアン」に3連泊。市場に近いので、街歩きも気軽に楽しめます。

そしてブルネイでは、贅を尽くしたホテル「ジ・エンパイヤ」。もともとは迎賓館として建てられたもので、ロビーへ入ると、大理石を贅沢に使った空間や華やかなシャンデリアに圧倒されます。宮殿のような空間は世界の人々を魅了し、このホテルに宿泊するためだけに訪れる人もいるほどです。今回は2連泊し、王国に招かれたゲストのように優雅な気分を堪能していただきます。心満たす滞在は、動物たちとの豊かな出あいをより一層思い出深いものにしてくれることでしょう。

  • イメージ 煌びやかなロビーに迎えられ、別世界が広がる迎賓館ホテル「ジ・エンパイヤ」
  • イメージ 窓から広がる南シナ海とともに国賓気分を味わえる優雅な客室(一例)
  • イメージ イメージ
  • イメージ イメージ

独特な姿の動植物が迎える不思議の国を、ゆったりと

動物や植物のなんと約9割が、ほかの地域では見られない固有種。だからこそ目にする景色のすべてが独特で、不思議な世界へと誘ってくれるのがマダガスカル島です。大陸から隔絶され、独自の生態系を育んできた島ならではの体験を、11日間というゆとりの日程のなかに散りばめました。

マダガスカル島といえば、まん丸い目が愛くるしいキツネザルを思い浮かべる方も多いでしょう。今ではそのほとんどが絶滅危惧種となっている貴重な姿に出あえるのが、「レミューズパーク」です。自然に近い環境のなかで暮らすのは、縞模様の尻尾を立てて歩く姿が愛らしいワオキツネザルや、ピョンと横っ飛びする姿に思わず目を奪われるベローシファカなど、それぞれに魅力あふれるキツネザルたち。大切に保護されている彼らは人間に対して警戒することがなく、寝転がったり、仲間とじゃれあったりと素顔の暮らしぶりを見せてくれます。放し飼いなので、間近でご覧いただけることも。ガイドの案内とともにお楽しみください。

さらに広大な自然のなかで多彩な固有種に出あえるのが、世界で最も霊長類がいる密度が高いといわれる森林地帯の「キリンディー森林保護区」。およそ1万2500ヘクタールもの土地で、多種多様なキツネザルのほか、カメやカメレオンなどの爬虫類、鳥類などが生息しています。背の低い木が多く、比較的見通しの良い森のなかを散策するので、出あいのチャンスも豊富です。ほかでは見られない動植物を存分にお楽しみください。

  • イメージ イメージ 群れで過ごし、巧みに地上と樹上を行き来する
  • イメージ 横っ飛びで移動する姿がユニーク
  • イメージ 手先が特に器用で、動きが楽しい
  • イメージ イメージ
  • イメージ イメージ

開放的なクルーズで野生イルカをウォッチング

連泊しながらマダガスカル島を満喫する旅でもう1つ訪ねるのは、モーリシャス島です。ここでは、野生イルカに出あえるクルーズ体験が待っています。ターコイズブルーの波間で、バンドウイルカやハシナガイルカが悠々と泳ぐ姿を見られるチャンスです。

旅の締めくくりは、白いビーチが広がるモーリシャス島のカジュアルリゾートホテル「タマッサ・リゾート・ベル・オンブル」に2連泊します。大自然に囲まれた開放的な雰囲気と、オールインクルーシブでお好きなドリンクをいつでも味わえるのも魅力です。燃えるように輝く夕陽を眺めながらワイングラスを傾ければ、心躍る出あいの1つひとつが鮮やかによみがえることでしょう。森と海をめぐるダイナミックな旅のエンディングにふさわしい、心豊かなひと時をお過ごしください。

  • イメージ 群れをなして泳ぐイルカを探しに大海原をクルージング
  • イメージ モーリシャス島の気軽に過ごせるリゾートホテル 「タマッサ・リゾート・ベル・オンブル」に2連泊
  • イメージ イメージ
  • イメージ イメージ
  • イメージ イメージ
  • イメージ イメージ

壮大なサバンナのドラマを地上と空から快適に楽しむ

「ビッグ5」と呼ばれる大型の哺乳類、ゾウ、ライオン、ヒョウ、バッファロー、サイ。そのすべてが生息する東アフリカのタンザニアでは、迫力満点のサファリ体験が待っています。多くの動物が出産や子育てをする時期でもあり、愛らしい子どもや仲睦まじいファミリーの姿にも出あえる、生命力にあふれたすばらしい季節です。

広大な草原で動物たちに遭遇する確率を高めるために、この旅では最大8回ものサファリドライブをご用意しました。舗装されていない道の長距離移動は避け、航空機も利用するので、お体の負担少なくダイナミックなひと時を満喫できるだけでなく、上空からもサバンナの眺めを楽しめます。

食料となる草を求めて、ヌーの群れがやってくるのは、セレンゲティ国立公園。時には数百頭にもなる大群が目の前を闊歩していく姿は圧巻です。新鮮な緑が広がるこの時期は、シマウマやキリンなど、さまざまな動物がのんびりと草をはむ姿も見られます。

草食動物が多いセレンゲティ国立公園に比べると、肉食動物に出あえる確率が高い場所が、ンゴロンゴロ自然保護区。リラックスしてじゃれあうライオンの親子に心が和んだかと思えば、猛スピードで駆け抜けるチーターのハンティングに遭遇して驚かされることも。果てしない大草原を舞台に繰り広げられる生命のドラマから、一瞬たりとも目が離せないひと時です。

  • イメージ イメージ 草を求めて移動するヌーやシマウマの群れは大迫力
  • イメージ 多くの動物が出産や子育てをする時期なので、ゾウなどの親子に出あえる確率も高い
  • イメージ 動きが速いヒョウを見ることができたらラッキー
  • イメージ イメージ

野生動物が集まるエリアを満喫する、連泊での滞在

ンゴロンゴロ自然保護区では、大草原を一望できるホテルに2連泊。地球上で最も多くの哺乳類が集まるといわれるセレンゲティ国立公園では、特に充実したウォッチングを楽しんでいただきたく、計3泊の滞在としました。多くの動物が出産や子育てのために訪れるンドゥトゥ地区で1泊、国立公園の中心部では2連泊。動物たちが活動する朝と夕方に出かけるのにも便利な「セレナ・サファリ・ロッジ」にて、ゆったりとお過ごしいただきます。

臨場感あふれるサファリ体験とともに、ビッグスケールの自然に包まれる寛ぎのひと時をご堪能ください。

  • イメージ 野生動物が暮らす自然保護区を望む「ンゴロンゴロ・セレナサファリロッジ」
  • イメージ セレンゲティ国立公園内の「セレナ・サファリ・ロッジ」