[ 海外特集③ ]

いまだ見ぬ太平洋の美しき島々

南海の楽園
ボホール島とミニロック島

企画=寺澤欣吾 文=大友園子
  • イメージ イメージ
  • イメージ イメージ
  • イメージ イメージ

白砂のビーチ、透明度の高い美しい海に囲まれ、7,000を超える島々が点在するフィリピン。その美しく豊かな自然を求めて、世界各国から多くの人々が訪れています。日本ではまだ肌寒い時期、日常を少し離れ、温暖で静かな島々に滞在して、南国リゾートならではの体験を楽しんでみませんか。見たことのない風景やかわいらしい動物たちとの出あいなど、この地ならではの楽しみが待っています。

  • イメージ イメージ
  • イメージ イメージ

特異な自然景観や珍しい小動物 南国の地で出あう大自然

海山の大自然に恵まれたフィリピンには、心地良く滞在できる環境の整った施設が多くあります。セブ島の東に位置するボホール島は、フィリピンで10番目に大きな島。青い海と白砂の浜辺に囲まれ、内陸には手付かずの熱帯ジャングルが広がる自然の宝庫です。快適なホテルに滞在して、奥深い自然をゆったりと楽しんでみましょう。

たとえば、「チョコレートヒルズ」と呼ばれるボホール島のほぼ中心に広がる円錐形の小丘群。50平方キロメートルのエリアに、高さ40~120メートルほどの円錐形の丘が、延々と連なる特異な景観が広がっています。丘の数は、なんと1,776個もあります。名前の由来は、乾季に丘を覆う緑の草が茶色に変わり、連なる丘群が「ハーシーキスチョコレート」が連なるように見えるからといわれています。360度、遥か彼方まで続く丘群が見渡せる展望台から、この島を象徴する景観を満喫してみましょう。

ボートに乗ってリバークルーズを楽しんでみるのもおすすめ。ボホール島最長のロボック河のクルーズに出かけてみてはいかがでしょう。ヤシの木が茂るジャングルなど南国ならではの風景を楽しみ、小さな村に立ち寄るなどして、のんびりと観光が楽しめます。

そして、ぜひ会いたいのが、ボホール島に生息する世界最小級の霊長類とされるメガネザル「ターシャ」。体長10~15センチ、体重100~150グラムという小ささで、大きな目と短い手足の愛らしい姿が人気です。絶滅危惧種に指定されており、指定された保護区でしか見ることができません。保護施設では自然に近い状態で暮らしているところを観察できます。日中は寝ていることも多いので、驚かせないようにそっと観察しましょう。

  • イメージ イメージ ボホール島に広がる丘群「チョコレートヒルズ」
  • イメージ ボホール島ではロボック河ジャングルクルーズも
  • イメージ 世界最小級の霊長類といわれるメガネザル「ターシャ」
  • イメージ イメージ
  • イメージ イメージ

ボートで向かう静寂の入り江 秘境の楽園を思わせる島の景観

旅の後半は、航空機でパラワン諸島にあるエルニドへ。そこは、透き通った海に、いくつのも島々が浮かぶ“フィリピン最後の秘境”と呼ばれる地域。エルニド到着後、リゾート島の1つミニロック島へ波の影響を受けにくいボートで向かいます。島の中央にそびえるのは急峻な山。深い緑に包まれた光景が、まるでゴーギャンの描いたタヒチ島を思わせる静かな島です。この島に広がる「エルニドリゾート・ミニロック・アイランド」では、日常を離れ、静かな環境で休日を過ごすことができます。

  • イメージ イメージ
  • イメージ イメージ エルニドリゾート・ミニロックアイランドの海辺に並ぶコテージ

島に近づくと、木々に囲まれた白砂のプライベートビーチが見えてきます。そこに並ぶのが、バカンス客が滞在するコテージ群。プライベートが守られており、不自由なく、静かで快適な滞在が楽しめます。滞在は、ビーチに面した開放的な「ビーチコテージ」か、海の上に建つ高床式の「水上コテージ」の、2種類からお選びいただけます。

  • イメージ イメージ

いずれのコテージも、浜辺や海は目の前なので、到着してひと息ついたら、早速目の前のビーチを散歩してみましょう。気軽なボートクルーズで海に出れば、透明度の高さに改めて驚かれることでしょう。この機会に、多様な海洋生物が生息している海に入り、楽しんでみるのもおすすめ。2連泊するので午後も、自由に過ごせます。コテージや白砂のビーチで、のんびり過ごすのもよいですし、シュノーケリングやカヤックなどで気軽に海を満喫することもできます。

  • イメージ イメージ 透明度の高い海で、カヤックやサップ(スダンドアップパドルボート)など、さまざまなアクティビティを存分に楽しむことができる
  • イメージ 波音を聞きながらエステマッサージで体も心も癒される
  • イメージ のんびりと海を眺めながら非日常を満喫
  • イメージ イメージ

フィリピンの旅の最後は「ザ・ペニンシュラ・マニラ」に滞在

雰囲気の異なる2つの島で、それぞれ滞在を満喫した旅の最後は首都マニラへ向かいます。マニラは交易の要衝として栄えた歴史ある街です。今回は交通渋滞とは無縁の「カレッサ」(馬車)に乗り、旧市街の様子をのんびり眺めながらめぐるのはいかがでしょう。カレッサはスペイン統治時代に導入された伝統的な乗り物。少し高い視線から、世界遺産の教会などスペイン統治時代の面影が色濃く残る景観をお楽しみください。

滞在するのは、フィリピンを代表するホテル「ザ・ペニンシュラ・マニラ」。街の中心地に位置しながら、一歩ホテルに足を踏み入れれば、街のざわめきは消え去ります。ロビーをはじめ内装は、白を基調にしたデザインで、優雅なリゾート地を思わせます。館内随所に配置された緑が涼し気な雰囲気を醸し出し、どこにいても寛ぐことができます。ゆっくりと滞在していただけることでしょう。

  • イメージ 旅の最後を格式のある「ザ・ペニンシュラ・マニラ」でゆったりと過ごすのも良い思い出に
  • イメージ マニラ市内を観光馬車でのんびりと。少し高い視線で街並みを眺めることができる
フィリピンを訪ねる旅の詳細を見る