往く年の澱(おり)をさっぱり洗い流して、新年を迎えたい。ご用意したのは、そんな想いに寄り添いながらさまざまな趣向を凝らした「年末年始の旅」です。
厳かな初詣のひと時に浸る旅、麗しい景色を眺めながらのんびり過ごす旅、由緒ある温泉郷で心身を癒す旅と、特におすすめの12コースをご紹介します。
心静やかに、それぞれの願いを託す新年の旅へ。たとえば、宮城県・石巻市の鮎川港から船に乗って、知る人ぞ知るパワースポット・金華山への初詣はいかがでしょうか。青森県の恐山、山形県の出羽三山とならぶ東奥三大霊場の1つであるこの小さな島に鎮座するのが、金運の神様が祀られている黄金山(こがねやま)神社です。「3年続けてお参りすると一生お金に困らない」と言い伝えられています。史料を基に再現された伊達政宗の正月膳を、旧伊達伯爵邸の鍾景閣でお召しあがりいただくのも風情あるひと時です。
京都の5社めぐりも心躍ります。唐の長安城を範にとって794年に築かれたこの古都は、風水に基づいてつくられた町でもありました。東に鴨川が流れ、西には山陰道、そして南に巨椋池(おぐらいけ)の湿地が広がり、北には船岡山が鎮座することから、風水の面からも都を置くにふさわしい四神相応(しじんそうおう)の地だったのです。
この旅では、京都の四方を守護する八坂神社、松尾大社、城南宮、上賀茂神社と、中央を守護する平安神宮を3日かけてゆったりとめぐります。蒼龍・白虎・朱雀・玄武の聖獣が描かれた専用の色紙に、5社すべての御朱印をいただくと満願に。神様のご加護の証として、旅の思い出として大切な1枚になることでしょう。
生涯に一度はと想い焦がれる神社への参拝も、「年末年始の旅」で叶えてみてはいかがでしょう。その1つが、港町神戸から奈良の春日大社、伊勢神宮へとめぐりゆく旅です。日本人の心のふるさと・伊勢神宮では、外宮、内宮をゆったりと参拝。伊勢志摩の迎賓館と称される「鳥羽国際ホテル」での滞在や名店で味わう松阪牛のすき焼きなど、特別なひと時もご満喫いただけます。
神聖な神が宿る宮島の旅も見逃せません。平安の栄華を今に伝える嚴島神社で心新たに初詣。元旦の参拝客には、来年の干支・寅が描かれた「しゃもじ」が配られますのでお楽しみに。
解放感に思い切り満たされたい皆さまは、美しい景色に包まれながらのんびりと過ごす年末年始はいかがでしょう。その1つは、しまなみ海道の新春ドライブです。ゆとりの空間も、おもてなしも、ハイグレードな三越伊勢丹プレミアムクルーザーに乗って、尾道〜今治間を来島(くるしま)海峡大橋を渡って往復。時とともに変幻する瀬戸内の多島美やダイナミックな潮の流れまでを、車窓から満喫いただけます。
2つ目は、南国気分に浸れる沖縄の島旅です。おすすめは、かつて九州・沖縄サミットの会場となった「ザ・ブセナテラス」で寛ぐひと時。客室からエメラルドグリーンに染まる美ら海(ちゅらうみ)をのんびりと眺めていると、時が過ぎゆくのも忘れてしまいそうです。海の絶景に目を奪われながら、古宇利大橋を渡るのも気分爽快。まるで海の上をゆく“海上散歩”のようです。
また、宮古島でゆったり過ごす年末年始も格別です。滞在先は、宮古ブルーと称される海と一体化したかのような「ホテル シギラミラージュ」。日本の都市公園100選の1つ・東平安名崎(ひがしへんなざき)、青い海と真っ白な砂浜のコントラストが美しい砂山ビーチなど、この島の海の美しさには、ただただ見惚れるばかりです。
年末年始は温泉郷でという皆さまには、こちらのプランをご用意しました。1つ目は、約1,300年の歴史を誇る加賀の名湯・山代温泉で過ごす旅です。しっとりとした湯の曲輪(ゆのがわ)の町並みをそぞろ歩くのは、粋なひと時。厳かな永平寺での初詣は、かけがえのない思い出になるでしょう。
将棋駒の町・天童市にふさわしく、竜王戦などが毎年のように開催される山形県の天童温泉も、雪国ならではの趣に満ちあふれます。一度は体験したいのが、最上川下り。豆炭のこたつが置かれた船でほっこりと暖をとりながら、白雪と澄んだ空気が織りなす幽玄な光景をゆったりとお楽しみください。
温泉気分もリゾート気分も……そんな欲張りな想いを満たすのが、伊豆・今井浜温泉の旅です。海に面した「伊豆今井浜東急ホテル」は、まるで南国のホテルのよう。オーシャンビューの客室からは、初日の出も拝めることでしょう。初詣は、伊豆最古の白浜神社で。気持ちも凛として引き締まる、それぞれの新年をお迎えください。