[ 国内特集① ]

壮大な夜空の芸術と重低音が心に響く

日本が誇る花火大会へ

企画=後藤秀幸/小林絵梨/山口真司/塩田華世/大川喜史/土部寛 文=浅見浩司
  • イメージ イメージ 熊野灘に広がる七里御浜や鬼ヶ城を舞台に、約1万発が打ち上がる「熊野大花火大会」

夏の風物詩である花火大会のはじまりは、大飢饉による犠牲者の慰霊と悪疫退散を願い、1733年に隅田川で行われた「水神祭」といわれています。その後、全国に広まった花火大会は、いまや年間に数百ほども開催されているとか。今回は、三越伊勢丹ニッコウトラベルが選び抜いた花火大会の旅をご紹介しましょう。

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轟く仕掛け花火に息を呑み、島の和風リゾートで癒される

最初にご紹介するのは、三重県熊野市の七里御浜海岸で、大海原に向かって約1万発の花火が打ち上がる「熊野大花火大会」をお楽しみいただくツアーです。この花火大会は、300年余りの伝統を受け継ぐ打ち上げ花火のほか、全速力の船から花火が海上に次々と投げ入れられる「海上自爆」や、鉄骨製のイカダに重さ約250キロの三尺玉を設置して爆発させる「三尺玉海上自爆」といった、大迫力の仕掛け花火が人気。なかでも、国の名勝天然記念物である鬼ヶ城の岩場や洞窟を利用した「鬼ヶ城大仕掛け」は、轟く反射音と相まって、ドラマチックな感動に包まれることでしょう。会場への移動は、バスの場合に必要となる、駐車場での混雑・渋滞を避け、主に電車を利用。最寄りの熊野市駅から観覧席までは約400メートルという近さです。また、打ち上げ会場目の前の観覧席(浜席)には、座布団をご用意しました。

ご宿泊は、南紀勝浦の紺碧の海に浮かぶ、勝浦港から専用船でしか行けない「碧き島の宿 熊野別邸 中の島」。2019年にリニューアルされた、ゆったりラグジュアリーな客室に、花火大会を挟んで連泊いただきます。また、1日約700トンの湯量を誇る源泉かけ流しの天然温泉が楽しめるのも、この宿ならではの見逃せない魅力。特に、目の前に海が広がる絶景露天風呂「紀州潮聞之湯」は、まるで海と一体になったかのような、豊かな癒しを感じられることでしょう。

  • イメージ イメージ ご宿泊は、四方を紺碧の海に囲まれた、中ノ島へ
  • イメージ 2019年に高級和風リゾートとして生まれ変わった、「碧き島の宿 熊野別邸 中の島」
  • イメージ 目の前に広がる海と潮騒に癒される、天然温泉の露天風呂「紀州潮聞之湯」
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約9,600発の夜空の芸術も心静かなお伊勢参りも満喫

次にご紹介するのは、花火大会としては全国でも早い7月19日に、三重県伊勢市で開かれる「伊勢神宮奉納全国花火大会」を満喫する1泊2日のツアーです。伊勢神宮に花火を奉納する唯一の催しであるこの大会は、全国の名だたる花火師たちが集結する「日本三大競技花火大会」の1つとされ、「打上花火の部」と「スターマイン(速射連発)の部」の2部門で、日頃の研鑽の成果を競います。全部で約9,600発におよぶ、夜空の芸術作品を有料観覧席からごゆっくりご観賞ください。

  • イメージ イメージ 神聖な空に打ち上がる「伊勢神宮奉納全国花火大会」

また、花火大会の会場からほど近い、大自然のなかの「鳥羽国際ホテル」に宿泊するのも、この旅のおすすめポイントです。客室は、美しい緑の山々を望む「マウンテンスイート」と、クラブラウンジを利用できる海側の「オーシャンビュースイート・クラブ」のいずれかをお選びいただけます。

伊勢神宮に奉納する花火大会を楽しむからには、お伊勢参りも欠かせません。今回のツアーでは、1日目に、衣食住など産業の守り神である「豊受大御神(とようけのおおみかみ)」を祀る外宮を、2日目に、日本人の総氏神といわれる「天照大御神」を祀る内宮を参拝。その後、江戸時代の伊勢路の趣ある「おかげ横丁」などを散策したら、伊勢の国の東の玄関口「一の鳥居」の傍らに佇む、名店「懐石一ノ」で懐石料理の昼食をご堪能ください。

  • イメージ 「鳥羽国際ホテル」でお泊まりいただける「オーシャンビュースイート・クラブ」(一例)
  • イメージ 新鮮な旬の食材を堪能できる、「懐石一ノ」の懐石料理(一例)
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湖上の一大ページェントを混雑とは無縁の特別観覧席で

約1万発の大輪の花火が湖面に鮮やかに映る「びわ湖大花火大会」は、独特の打ち上げ方法による華麗な演出が魅力です。特に、水上で半円形に広がる「水中スターマイン」や、湖面を幅広く使って連射する「ワイドスターマイン」、尺玉の「斜め打ちスターマイン」は、湖上ならではの斬新さと壮観さを感じさせるものといっていいでしょう。

  • イメージ イメージ 独特の華麗な演出に胸躍る「びわ湖大花火大会」
  • イメージ 花火会場に隣接する「琵琶湖ホテル」の客室から観賞するプランも ご用意しています
  • イメージ 通常非公開の釈迦如来坐像をご覧いただける「千本釈迦堂」

今回ご案内する1泊2日のツアーでは、三越伊勢丹ニッコウトラベルのお客さま専用の「特別観覧席観賞プラン」をご用意しました。これは、旧琵琶湖ホテル本館を利用した多目的文化施設「びわ湖大津館」の展望テラスを特別に貸切って、湖の対岸に上がる2カ所の打ち上げ花火をゆったりとご観賞いただくもの。当日は、テラスにテーブルと椅子をご用意し、松花堂膳の夕食を楽しみながらご覧いただく予定です。例年約30万人の観客で大混雑する会場付近の喧騒とは無縁の、見晴らしの良いステージから、光と音の一大エンターテインメントをどうぞ。

花火大会の翌日は、京都を南北に貫く千本通のそばにあることから「千本釈迦堂」の通称で親しまれる「大報恩寺」へ。精霊迎えの期間中に御開帳される、鎌倉時代前期の仏師・行快(ぎょうかい)作と伝わる釈迦如来坐像をご覧いただきます。また、昼食は、明治10年創業の老舗料亭「京大和」で懐石料理をお召しあがりください。

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“日本最高峰”との呼び声が高い競技花火を目の前で

秋田県大仙市で毎年開かれる「大曲の花火」が祭典の余興としてはじまったのは、1910(明治43)年のこと。以来、100年以上の時を重ねて、内閣総理大臣賞などを授与する、国内で最も権威と歴史を持つ競技大会の1つに成長しました。全国から選び抜かれた花火師たちが技を競うのは、「昼花火の部」と「夜花火の部」の2部門。伝統的な10号玉の菊型花火から、それぞれがテーマを設けた創造花火まで、一流花火師の手で精魂込めてつくられた珠玉の作品の数々が、出羽丘陵を背景にした雄物川(おものがわ)河畔の大空に打ち上げられます。

  • イメージ イメージ 出羽丘陵を背景に、約18,000発が打ち上がる「大曲の花火」

そんな日本最高峰との呼び声が高い花火大会をお楽しみいただく1泊2日のツアーは、盛岡駅から徒歩3分ほどのホテルに宿泊するAコースと、秋田駅直結のホテルに宿泊するBコースをご用意しています。いずれも往復新幹線利用としたことで、バスツアーに比べて、花火会場までの徒歩時間を大幅に削減できるのも、今回のツアーの見逃せないポイントです。また、花火をご覧いただくのは、観覧席の椅子テーブル席。眼前で打ち上がる、約18,000発の芸術作品を存分にご堪能ください。会場へ向かう前には、花火大会当日の予約が困難な「日本料理 花よし」で早めの夕食をどうぞ。

  • イメージ 打ち上げ会場目前の椅子テーブル席からゆったりご観賞ください
  • イメージ Aコースの2日目午前中観光プランで訪れる、1911年完成の「岩手銀行赤レンガ館」