健康を意識しつつ癒しの宿に滞在して適度に観光も楽しむ、新しい形の湯治旅。
まずご紹介するのは、「日本最古の温泉」といわれる愛媛・松山の道後温泉に五連泊する7日間の旅。温泉街の中心に位置する「ホテル古湧園 遥」に滞在し、存分に温泉の町の散策を楽しむことができます。
道後の肌に優しいお湯は、古くは聖徳太子から、夏目漱石、正岡子規ら多くの文人墨客に愛されてきました。18本の源泉から汲み上げられるお湯の温度は、20度から55度ほど。源泉と源泉をブレンドすることで40度程度の適温にし、名所の道後温泉本館をはじめ、周辺のホテルや旅館へ配湯しています。
7日間の旅の前半は、添乗員同行で観光を満喫します。人気の観光列車「伊予灘ものがたり」にも乗車。昼食は地元食材を用いた洋食のお弁当をどうぞ。車窓に広がる晩秋の伊予灘の、どこまでも穏やかな風景は、思い出のワンシーンです。
後半の3日間は、道後温泉での終日自由行動とし、朝・昼・晩何度もお湯に浸かるなど気ままにお過ごしいただけます。自由行動の楽しみ方として、参拝作法を聞きながら歩くお遍路体験(遍路装束レンタル付)や、「建築トラベル」と題した道後温泉の歴史的建築群をめぐる散策、体操教室、陶芸教室など、1日1プランを無料・ガイド付きで楽しめる5つのプランをご用意しました。湯治をしながら、歴史深い道後の町をアクティブに過ごすこともできる旅です。
また、道後在住のガイドから、温泉の話を聞く機会もあります。より効果的な入浴法を参考にするほか、地元で人気のレストランやカフェ情報、撮影ポイントなどを参考に町歩きをするなど、充実した滞在をお楽しみください。ご希望に応じて延泊も承ります。
この夏、三重県多気町にグランドオープンした「VISON」に滞在し、話題の「本草湯」や健康を意識したお食事などを体験するツアーもおすすめです。VISONは、東京ドーム24個分という広大な敷地に、飲食や雑貨などのお店や産直市場、温浴施設、オーガニック農園などを有する複合リゾート施設。今回は、広いテラスのある客室から、多気の豊かな自然風景を望めるVISON内のホテルに滞在します。
この施設の特徴の1つが「癒し」。そして、それを体験できるのが「本草湯」です。「本草」とは、自然の力や植物の力を取り込んで、体を整えるという考えのことで、VISONでは三重大学とロート製薬の共同研究により、現代の本草を発信しています。古来より多気町は「多くの気(いのち)を育む場所」といわれる地。本草湯はこの地ならではの草木や花、実などさまざまな素材を用いて、季節ごとに変化するレシピによる薬草湯です。
ゆっくりお湯に浸かり、心と体を整えた後は、体に優しいお食事が待っています。1日目の夕食は、和食の笠原将弘氏が手掛ける「笠庵 賛否両論」、2日目はレストラン「ノウニエール」にて、地産地消で有名なイタリアンシェフ奥田正行氏監修のお料理をどうぞ。
VISONから車で約30分の伊勢神宮は2日に分けて観光します。1日目には外宮、内宮をゆっくりとめぐり、おはらい町・おかげ横丁の散策もお楽しみいただきます。2日目には訪れる機会の少ない別宮・瀧原宮へもご案内します。