なぜこんなにも、多くの人を魅了してやまないのでしょう。せとうちの海に浮かぶ、わずか19室の小さな客船「ガンツウ」。旅を楽しみ、その終わりが近づくにつれて、お客さまは必ずといっていいほど「もっと乗っていたい」と、名残惜しさを口にされます。
多島美の美しさや、流れゆくその景色をゆったりと眺められるお部屋、せとうちの旬が織りなすお食事……。さまざまな思い出で彩られるガンツウの旅のなかで、多くのお客さまが一番の魅力として語られるのは、さりげなくきめ細やかなスタッフの心配りです。
それは、乗船する前からはじまっています。船内に入ると、お1人ずつお名前で呼びかけながら、笑顔で迎えてくれるスタッフ。乗船手続きをされたお客さまの情報がすばやく船内へ伝えられているので、このように気持ちの良い旅のはじまりを味わうことができるのです。
スタッフは常にお客さまがどう過ごされているかを確認し、コミュニケーションを取っています。縁側で肌寒そうな素振りを見せるとすぐに羽織りものを渡してくれたり、さりげなく飲み物の嗜好を把握してコーヒーやお酒類などをすすめてくれるなどのうれしい心配りは、彼らの連携のなせる技です。ずっと前から知っている場所のような親近感のなかで、ゆったりと寛いでいただけることでしょう。
お食事でも、お1人おひとりの好みを大切にしています。フグやカワハギなどが旬を迎えるこの時期、漁師から仕入れたばかりの新鮮食材からお好きなものを選び「この魚を、塩味で炭火焼きに」「ひと切れだけを、唐揚げで」など、調理法や分量まで自由にオーダーしていただけます。
スタッフも調理人も、せとうちを愛し、知り尽くしている地元の方が中心です。島々に降り立って伝統文化にふれる「船外体験」でも、スタッフが下船して皆さまに同行します。せとうちへの想いがあふれる温かなおもてなしが「何日でも乗っていたい」といわれる心地良さにつながるのでしょう。
そんな皆さまの想いにお応えして、新たな航路が誕生しました。2022年早春、これまでと同じ3泊4日に加え、5泊6日でゆったりとせとうちの東西をめぐる、待望のツアーの登場です。三越伊勢丹ニッコウトラベルの貸切りだからこそ実現した、2つの航路を連続して楽しめる特別なクルーズをお届けします。
ガンツウは、尾道の港「ベラビスタマリーナ」から出航します。西側の航路は、島々が密集するしまなみ海道周辺をクルージング。この海域を守った村上海賊の歴史に、思いを馳せるひと時です。東側の航路は、瀬戸大橋を抜け、小豆島へ。雄大な景色を、のんびりとお楽しみいただきます。
4日間で、歴史を感じる西側、または大らかな自然を味わう東側へ。そして、6日間の旅では、表情の異なる2つの航路を連続して満喫できます。ご宿泊いただくリゾートホテル「ベラビスタ スパ&マリーナ 尾道」では、特別イベントも開催する予定です。