[ WEB限定特集① ]

東北から九州まで、寛ぎと癒しの温泉へ

冬の風情といで湯に
ほっこりする名湯、秘湯、
宿自慢のこだわり旅

企画=後藤秀幸/関尚美/高橋京子 文=浅見浩司
  • イメージ イメージ ノスタルジックな木造旅館が並ぶ「銀山温泉」

寒い冬に旅を楽しもうと思えば、真っ先に温泉地を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。ここでは、そんな方にうれしい名湯、秘湯、宿自慢の旅をご紹介します。家ごもり生活でたまった心と体のストレスもほっこり解消しましょう。

  • イメージ イメージ

情緒、眺望、自然にも癒される名湯の旅

名湯を訪れる旅として今回ご紹介するのは、山形の「銀山温泉」、和歌山の「南紀白浜温泉」、そして熊本の「白川温泉」の3つ。

まずおすすめしたいのが、ノスタルジックな大正ロマンにあふれる銀山温泉です。大正末期から昭和初期にかけて建てられた趣ある木造旅館が銀山川の両岸に連なる景観は、まさに風情漂う世界。冬、しんしんと降り積もる雪の温泉街が、温もりあるガス灯の光に照らし出される情景は、心に深いやすらぎをもたらしてくれることでしょう。

今年の12月と来年の1月にご用意した旅のコースでは、銀山温泉での連泊に加え、宮城県の最北端に位置する鳴子温泉の日帰り入浴へもご案内。約1,000年の歴史を持つといわれる“美肌の湯”をお楽しみいただけます。さらに、両岸に雄大な山々が迫る最上川舟下り観光も、この旅のハイライト。舟内にポカポカのこたつを設けた貸切舟のなかから、かの松尾芭蕉も愛でた壮大な風景を満喫いただけます。

  • イメージ 1月の銀山温泉の旅で連泊する「銀山荘」の半露天寝湯付き客室 ※温泉ではございません
  • イメージ ポカポカの舟内から雄大な冬景色を眺められる最上川舟下り

名湯の旅の2つ目は、道後温泉、有馬温泉と並び日本三古湯の1つとされる南紀白浜温泉です。『日本書紀』には当時の歴代の天皇も湯治に訪れていたと記されています。

今回の旅で連泊する「インフィニートホテル&スパ 南紀白浜」の温泉は、そんな歴史ある源泉「行幸(みゆき)の湯」から引いた、かけ流しの湯。白浜の丘の上に立つホテルの露天風呂や展望風呂では、目の前にどこまでも広がる太平洋の大海原を眺めながら、心ゆくまで名湯に浸ることができます。

また、南紀白浜の海を、高さ約18メートルの海上塔と水深約8メートルの海中から楽しめるのが「白浜海中展望塔」。美しいサンゴや熱帯魚などの姿を間近にご覧いただけます。

  • イメージ イメージ 「インフィニートホテル&スパ 南紀白浜」の露天風呂から望む大パノラマ

そして名湯の旅の3つ目は、黒川温泉の南に位置する、知る人ぞ知る秘境白川温泉。山、川、田園風景が広がる豊かな自然のなかに、数軒の宿がひっそりと佇みます。

今回ご案内する宿は、数万本の竹が所狭しと立ち並ぶ約5,000坪の広大な敷地に、わずか12室の離れが点在する「秘境 白川源泉 山荘 竹ふえ」。各部屋に設けられた野趣あふれる内湯や露天風呂はすべて源泉100%かけ流しで、自然に溶け込むような癒しのひと時が楽しめます。

また、この旅で見逃せないのが、明治28年創業の老舗「料亭 田吾作」での昼食。伝統的な和の世界に抱かれて、地元の旬の食材をふんだんに使った懐石料理をゆったりとお召しあがりください。

  • イメージ 「秘境 白川源泉 山荘 竹ふえ」の源泉100%かけ流し露天風呂
  • イメージ 明治28年創業の老舗「料亭 田吾作」
  • イメージ イメージ

加水加温一切なしの秘湯・中ノ沢温泉の旅

秘湯の旅で訪れるのは、福島・猪苗代湖の北、日本百名山の1つに数えられる安達太良山(あだたらやま)の西の麓に位置する中ノ沢温泉です。毎分約1万3,400リットルという単一口では日本最大級の自然湧出量を誇る温泉は、18世紀中頃の宝暦年間に開湯されたもの。今回は、温泉街から少し離れた、自然豊かな山峡にある「御宿 万葉亭」にご案内します。

ここで楽しめる温泉は、酸性度の強い豊富な硫黄泉を源泉から宿まで直接引いた、加水加温一切なしのまさに源泉かけ流し。サラサラの心地良い肌触りが特徴の天然温泉を、ヒノキの湯船がかぐわしい大浴場などでご満喫いただけます。また、観光では、シベリアから飛来する猪苗代湖の白鳥や、自然がつくる氷の芸術「しぶき氷」もご覧いただく予定です。

  • イメージ イメージ ヒノキの香りが広がる「御宿 万葉亭」の大浴場
  • イメージ 自然の景観と渓流のせせらぎを楽しめる「御宿 万葉亭」の客室
  • イメージ ベッドを設けた「御宿 万葉亭」の洋室
  • イメージ イメージ
  • イメージ イメージ

ゆったり優雅な客室で連泊する宿自慢の旅

さて、宿自慢の旅としてご紹介する1つ目は、1,300年ほどの歴史があるといわれる佐賀の武雄温泉です。江戸時代に宿場町として栄え、宮本武蔵やシーボルト、伊達政宗などが入浴した記録も残る温泉の泉質は、さまざまな成分が適度に入った弱アルカリ単純泉。その透明でなめらかな湯触りは、“美人の湯”として知られています。

この旅でご案内する宿は、奇岩景勝地でもある御船山(みふねやま)に寄り添うように佇む「御宿 竹林亭」。武雄藩第28代領主・鍋島茂義が約3年の歳月を費やして造園した「御船山楽園」の園内にある敷地はなんと約15万坪。その壮大な自然美のなかに、露天風呂や月見台、専用散策路などを配した、わずか11の個性あふれる客室が点在しています。この宿が目指すのは“庭屋一如(ていおくいちにょ)”。庭、建物、四季、自然、周辺環境のすべてが一体となった、深々とした癒しの空間です。風雅な露天風呂で歴史ある湯に浸かりながら、山懐の贅沢な静寂さを連泊でじっくりご堪能ください。

  • イメージ イメージ ライトアップされた幻想的な「御船山楽園」
  • イメージ 約15万坪の敷地に11の客室が点在する「御宿 竹林亭」
  • イメージ 山海の旬の食材にこだわった「御宿 竹林亭」の懐石料理

宿自慢の旅の2つ目は、秋田との県境に近い、岩手県西部の緑濃い峡谷に温泉宿が軒を連ねる湯川温泉。なかでも特に印象深い宿が、今回ご案内する「山人-yamado-」です。山々に囲まれた清らかな渓流沿いに佇む12の客室はすべて、天然温泉かけ流しの半露天風呂付き。2メートルを超える積雪があるこの地方ならではの雪景色を眺めながら、静寂の温泉浴を満喫いただけます。また、中庭に毎年つくられるかまくら体験も魅力です。

宿自慢の旅の最後にご紹介するのは、夏目漱石や正岡子規などの文豪に愛された愛媛・松山の道後温泉。そのシンボルである「道後温泉本館」から徒歩数分の「別邸 朧月夜」へご案内します。半露天風呂付きスイートルームタイプの優雅なお部屋で、ゆったり連泊をお楽しみいただきます。情緒あふれる温泉街の散策や「道後ハイカラ通り」での土産物店めぐりもおすすめです。

  • イメージ 湯川温泉「山人」の野趣あふれる貸切野天風呂
  • イメージ 「山人」の料理は、地場の食材と自社農園のとれたて食材を使用
  • イメージ 半露天風呂とデッキテラスのある「別邸 朧月夜」の客室
  • イメージ 愛媛の山海の滋味が楽しめる「別邸 朧月夜」の料理(一例)