[ 名古屋発着の旅 ]

名古屋発冬の東北へ

圧巻の樹氷を訪ね、名湯に連泊

白銀の世界で過ごす
秋田と宮城2つの旅

企画=寺澤欣吾/伊藤宏美 文=清野協子
  • イメージ イメージ 1周約30分。秋田県・森吉山の銀世界のなかを散策することもできます
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秋田県・森吉山の樹氷と 乳頭温泉「妙乃湯」

一度は見てみたい、雪と氷が織り成す奇跡の造形「樹氷」。この冬は、名古屋から東北へ、樹氷を 訪ねる旅に出かけてみませんか。

1つ目のツアーは、日本三大樹氷の1つといわれる秋田県・森吉山(もりよしざん)の樹氷にご案内します。この山は秋田県の北に位置し、標高1,454メートルの山頂付近にある針葉樹アオモリトドマツの原生林が、真冬になると広大な樹氷群になります。上質なパウダースノーが人気の阿仁(あに)スキー場のゴンドラに乗って樹氷原まで気軽に行けるのが魅力です。ゴンドラ山麓駅を訪れると、看板犬の秋田犬、北斗くんがお出迎え。ゴンドラに乗り、山頂駅で降りてから5分ほど登ると、目の前に樹氷原の白銀のうねりが果てしなく広がります。

道は雪踏みされているため歩きやすく、スノーシュー(西洋かんじき)、長靴、ストックを無料で貸し出していますので、1周30分ほどの樹氷観賞用コースを散策するのもおすすめです。白く輝く樹氷の森を歩けば、まるで白銀の迷路に迷い込んだようです。

お泊まりは、名湯として名高い乳頭温泉。先達川のほとりに立つ和モダンの宿「妙乃湯(たえのゆ)」に2連泊します。2つの自家源泉、濁り湯の「金の湯」と無色透明の「銀の湯」を持ち、8つの湯船があります。渓流と滝に面し、ブナの森に抱かれた開放的な露天風呂が人気です。きりたんぽ鍋や比内地鶏など秋田県の郷土料理に、妙乃湯名物の濃厚な旨味と歯ごたえが自慢のキノコ汁はお好きなだけお召しあがりいただけます。その味わいにほっこりと心まで温まることでしょう。

  • イメージ イメージ 渓流と滝を望む絶景の「妙見の湯」(乳頭温泉・妙乃湯)
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宮城蔵王の樹氷と 遠刈田温泉「竹泉荘」

さて、2つ目のツアーでは、こちらも日本三大樹氷の1つといわれる、山形県と宮城県の間にある蔵王山の樹氷を、宮城県側の蔵王町すみかわスノーパークにてご案内します。

到着すると待ち構えているのが、暖房付きの特注キャビンを搭載した雪上車「ワイルドモンスター」。ワンランク上のデラックスクラスに乗車して、スキーヤーやスノーボーダーとすれ違いながらゲレンデを走行し、蔵王連峰の刈田岳山頂付近まで豪快に登ります。標高1,600メートル付近で雪上車から降り、巨大なスノーモンスターたちが勢揃いする、息を呑むほどの雪と氷の大パノラマをお楽しみいただきます。樹氷原を歩き、ダイナミックな樹氷を間近でご覧ください。ツアーの所要時間は約2時間です。

  • イメージ イメージ ワイルドモンスター号に乗車。樹氷原まで登り、樹氷を間近に見る(宮城蔵王)

ご宿泊は蔵王山麓の奥、遠刈田(とおがった)温泉にひっそりと佇む隠れ宿「竹泉荘」。日本の伝統文化や職人の技術を継承し、天然素材をふんだんに使用した「モダンジャパニーズ」の空間。館内や客室に展示されている数々のアート作品の鑑賞も旅の楽しみの1つです。開放感あふれるウッドデッキ付きの露天風呂や渓流を望む露天風呂のある大浴場で、寛ぎと癒しのひと時をお過ごしいただけます。また、県内最高ランクの仙台牛など、宮城県をはじめ全国から厳選した食材を使い、料理長の技と感性で仕上げたメニューをご堪能いただきます。

東北で生まれた「こけし」が勢揃いする「みやぎ蔵王こけし館」でのこけしの絵付け体験や、冬の松島の景色を楽しめる松島観光遊覧船など、観光も存分にご用意しました。

  • イメージ イメージ 伝統工芸とモダンデザインが融合した気品のある客室(遠刈田温泉・竹泉荘)
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鳥取県を代表する冬の味覚「松葉がに」を堪能し、出雲大社へ初詣に訪れる旅はいかがですか。松葉がにはぎっしりと詰まった身と濃厚で上品な甘味が持ち味です。宿泊は世界有数のラジウム温泉の三朝(みささ)温泉。自家源泉かけ流しのお風呂でお寛ぎいただき、翌日は足立美術館で、見事な日本庭園と横山大観をはじめとした日本画の名品を鑑賞します。そして最終日には今年1年良いご縁がありますように、縁結びの神として名高い「出雲大社」を参拝します。