[ 国内特集② ]

壮観なアルプスと高原の清風に

こころ透き通る
夏の信州紀行

企画=大川喜史/山口真司/柳幸治/塩田華世 文=浅見浩司
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天空テラスからの絶景と
高山植物の可憐さにうっとり見惚れる

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万年雪が残る北アルプスが眼前に迫る白馬の山頂テラス

標高が高い信州の夏は、都会の暑さを忘れさせてくれる涼しさと、ダイナミックな大自然の景観、そして避暑地ならではの静謐なリゾートホテルでの滞在が魅力。なかでも、緑輝く自然に抱かれる奥志賀や、急峻(きゅうしゅん)な北アルプスの名峰に囲まれた白馬、上高地では、別世界のような壮大なパノラマと爽快さを全身で満喫できます。今回の記事では、今年の夏にご用意した信州の旅の多彩なコースのなかから、特におすすめの絶景スポットと優雅なリゾートホテルについてご紹介しましょう。

まずご注目いただきたいのが、標高1,000メートル超の地に設けられた4つの“天空テラス”です。その最初にご紹介するのが、白馬岩岳マウンテンリゾートの人気スポット「HAKUBA MOUNTAIN HARBOR」。この山頂テラスへは、昨年12月に誕生した、開放感いっぱいの新ゴンドラリフトで向かいます。天井までの大きな窓から360度の景色を見渡せるゴンドラに乗り込んで、滑るようにぐんぐん上空へ。眼下に安曇野の美しい扇状地や田園風景などが広がり、眼前に雄大な白馬三山が姿を現します。約8分間の空中散歩で到着した山頂駅を出ると、標高約1,290メートルのテラスはすぐそこ。空中に突き出た桟橋の先に立つと、万年雪が残る3,000メートル級の北アルプスの山々に手が届くかのような錯覚を覚えることでしょう。また、山頂エリアでは、大自然のなかに飛び出すような超大型ブランコの「ヤッホー! スウィング」や「白馬ジャイアントスウィング」をはじめとするアクティビティ、ニューヨーク生まれのおしゃれなベーカリーもお楽しみください。

  • イメージ イメージ 2019年に氷河認定された「唐松沢雪渓」も見られる、「HAKUBA MOUNTAIN HARBOR」
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ドラマチックな雲海も期待できるSORA terrace

北志賀エリアに位置する「竜王マウンテンリゾート SORA terrace」も大人気の天空テラスです。竜王山の麓で乗り込むロープウェイは、世界最大級のなんと166人乗り。山頂駅までの高低差約800メートルを、時速約25キロのスピードで昇っていくと、やがて視界が眩いほどの山の緑で埋め尽くされます。高度が上がることで、雲のなかを突き抜けていくシーンも体験できるかもしれません。山頂駅の目の前に広がるウッドデッキは、標高約1,770メートル。妙高山をはじめとする北信五岳や、遠くに北アルプス、佐渡島までも望める景観はまさに圧巻。さらに条件が揃えば、雲が大海原の波のように流れる、ドラマチックな雲海の威容をご覧いただけます。また、雲海をイメージしたオリジナルメニューが楽しめるカフェや、10のテーマを持つ「雲海ハーブガーデン」にも足を運んではいかがでしょう。

  • イメージ イメージ 条件が揃えば、雲海に山が浮かぶ幻想的な景観と出あえる、「竜王マウンテンリゾート SORA terrace」
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高原の大パノラマが広がる野尻湖テラスと清里テラス

標高約1,100メートルの「野尻湖テラス」と、標高約1,900メートルの「清里テラス」も、緑鮮やかな山並みの壮大な眺望を満喫できます。野尻湖テラスへは、フード付きリフトを利用。高原のさわやかな風を感じながら、緑あふれる斑尾山を昇っていきます。展望テラスからは、野尻湖の紺碧と北信五岳の深緑のコントラストをお楽しみください。一方の清里テラスも、爽快なリフトに乗って山頂エリアへ。展望デッキに設けられたアウトドアソファでゆったり寛ぎながら、富士山や野辺山高原などを望める、眼前の大パノラマをご満喫ください。

  • イメージ 眼下に野尻湖を、眼前に長野と新潟の県境に位置する北信五岳を望む、「野尻湖テラス」
  • イメージ リフトを降りた目の前の山頂エリアから富士山や野辺山高原を望める、「清里テラス」

 また、高山植物の可憐な美しさに出あえるのも、夏の高原ならではの歓びといっていいでしょう。標高約1,500メートルの地に広がる「白馬五竜高山植物園」は、植物のタイプ別にエリア分けされた園内で、6月から10月にかけて、300種以上・約200万株におよぶ高山植物が見られます。さらに、志賀高原の「東館山高山植物園」も、花好きには見逃せないスポット。標高約2,000メートルのエリアに広がる、約500種類の高山植物を心ゆくまでご観賞ください。

  • イメージ グリーンシーズンには200万株以上の高山植物が楽しめる、「白馬五竜高山植物園」
  • イメージ 約10万平方メートルのエリアに多彩な高山植物が広がる、「東館山高山植物園」
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新規開業ホテルなど
静寂と温もりの上質なリゾートに
ゆったり癒やされる

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昨年12月に新たにオープン「温故知新」が手がけるリゾート

 信州の大自然を満喫したら、森のなかや高原にひっそり佇む、麗しいホテルに滞在したいもの。そこで今回の旅では、木の温もりと上質なホスピタリティに満ちた、避暑地にふさわしいリゾートホテルを厳選しました。まずご紹介するのは、昨年12月、白馬に誕生したばかりの「ラ ヴィーニュ 白馬by 温故知新」。ここは、「洗練された人々の旅の目的地」として選ばれる宿を日本各地に展開している、人気のホテル運営会社「温故知新」が手がける高級アルパインリゾートホテルです。

  • イメージ イメージ 開放的なリビングから雄大な北アルプスを望める、ジュニアスイートルーム

その最大の魅力は、北アルプスの壮麗な眺望が大きな窓いっぱいに広がる、広々と開放感にあふれた客室。また、北海道洞爺湖サミットで首脳をもてなしたワインコンシェルジュが選び抜いた1,000本以上の日本ワインコレクションや、旬の信州食材を使ったフランス料理のディナーも、ひときわ贅沢な時間をもたらしてくれることでしょう。

  • イメージ 白馬村のエコーランドエリアに位置する、「ラ ヴィーニュ 白馬 by 温故知新」の外観
  • イメージ 信州プレミアム牛や旬の高原野菜などを使った、 フランス料理の夕食
  • イメージ イメージ ワインコンシェルジュが厳選した1,000本以上のワインを保管する、巨大なワインセラー
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空中露天風呂に心身が和らぐ緑濃い奥志賀の高原ホテル

奥志賀高原の標高約1,500メートルの地に佇む「ホテルグランフェニックス奥志賀」での滞在も、深々とした癒しを感じさせてくれます。1番のポイントは、木を贅沢にあしらった客室やレストランなどからご覧いただける、ブナ林をはじめとした美しい緑の世界。また、地上4階に設けられた「空中露天風呂」と「展望大浴場」からは、刻々と移り変わる山々の表情を堪能できます。さらに、セルフロウリュでサウナストーンに水をかけて熱い蒸気を発生させる「フィンランド式サウナ」もご用意。しっかり発汗したあとは、奥志賀の水を利用した水風呂やガーデンテラスでの外気浴がおすすめです。

  • イメージ イメージ 上信越高原国立公園の奥深くに佇む、「ホテルグランフェニックス奥志賀」
  • イメージ 肌を撫でる奥志賀のそよ風と眺望に癒される空中露天風呂(※温泉ではございません)
  • イメージ 2面の大きな窓に美しい山の景色が広がる、 デラックスツインル―ム
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伝統と格式の上高地帝国ホテルで旬のフランス料理と朝の散策を

長い伝統と高い格式を誇るのが、1933年に日本初の山岳リゾートとして生まれた「上高地帝国ホテル」。赤い三角屋根とロビーラウンジのマントルピースがシンボルです。今回ご案内する旅では、穂高連峰などが望めるベランダ付きのお部屋に宿泊し、夕食はメインダイニングへ。本格的なフランス料理により、信州の旬をご堪能ください。また、鳥のさえずりとともに目覚めた朝は、澄んだ静かな空気のなか、梓川沿いの緑滴るハイキングコースをお散歩するのがおすすめです。

三越プレミアムクルーザーで訪ねる避暑地の旅のコースは多種多彩。お好きな高原で優雅な夏をご満喫ください。

  • イメージ イメージ 赤い三角屋根と丸太小屋風の外観が目を引く、日本屈指の本格的山岳リゾート「上高地帝国ホテル」
  • イメージ 上高地帝国ホテルの伝統と山岳リゾートの温もりを感じる、優雅なダイニングルーム
  • イメージ 白が基調の上品なインテリアと専用ベランダが魅力のデラックスツインルーム
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