[ 国内特集③ ]
揺るぎないこだわりとともに楽しむ
“ときめきの旅”
好奇心が輝く
「憧(しょう)の旅」物語
企画=小森一輝
文=槙原有希
「和(なごみ)の旅」、「殊(こと)の旅」につづく3つ目のブランドとして2021年2月に誕生した「憧(しょう)の旅」。ずっと憧れてきた想いが込められ、こだわりの詰まった多彩な旅は、たくさんのお客さまからご好評をいただいています。その歩みを振り返り、今後も感動体験をお届けする旅の物語をご紹介します。
贅を尽くすのではないこだわりある旅のスタイルを
いつの日にか行ってみたい国、味わってみたい未知の食べ物、一生に1度は堪能したいまだ見ぬ風景……。心が強くひかれ、“憧れ”が生まれるのは、好奇心があればこそ。時代の1歩先を行く皆さまに楽しんでいただける、ひと味違った旅のスタイルをお届けしたい。そんな想いから生まれたのが「憧の旅」です。
新しいブランドとなる「憧の旅」を立ち上げる準備段階では、企画担当者たちが、それまでの経験をもとに理想の旅を思い描き、多種多様な企画案をリストアップ。同時に、このブランドのコンセプトも練られていきました。
ご存じのとおり「和の旅」では、「体のゆとり」「時間のゆとり」「心のゆとり」を大切に、ゆったりとした旅をご案内。また、「殊の旅」は、特別な宿、食事、観光、移動手段などを厳選した上質な旅を。その2つとは異なる視点で生まれたのが「憧の旅」です。
ブランドとして大切にしていることは、「揺るぎないこだわりとともに旅を楽しみたい」というお客さまの想いを満たしていただくこと。必ずしもホテルや食事を最上級として贅を尽くすわけではありません。こだわりとは、自分にとって大切なものや価値観を表すもの。企画担当者も1つひとつの旅にこだわりを持ち、お客さまの感性と響き合いながら、豊かに仕立てあげていく旅をお届けしてまいりました。
“はじめての感動体験”へと誘う多彩な旅のラインナップ
これまでにお楽しみいただいた多彩な「憧の旅」をいくつかご紹介しましょう。
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プライベートジェットに搭乗するという非日常体験を
上質時間を過ごす「プライべートジェット」
長距離移動の手段として使われることが多く、日常では乗る機会がほとんどないプライベートジェットを移動手段ではなく、空という特等席から富士山の稜線の美しさをお楽しみいただく目的としての旅を企画しました。
文化の魅力にふれる「アート&クラフト」
城下町・盛岡で約400年続く南部鉄器の老舗工房を訪ねる旅や、世界の一流ブランドにも認められる独自の糸づくりに成功した、佐藤正樹社長の解説付きの特別工場見学ツアーを実施しました。
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ヘリコプターで、誰にも邪魔されない空から立山連峰や吉野山の桜などの絶景を愛でる
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「阿蘇くじゅう国立公園」で心躍る体験旅。緑がまぶしい大草原「夢☆大地グリーンバレー」でセラ
ピーホースの乗馬
五感を刺激する「アクティビティ」
ヘリコプターという“特等席”から、北アルプスに連なる立山連峰を愛でる旅や、緑の美しい初夏の阿蘇の草原で乗馬体験に挑戦するアドベンチャーツーリズムがご好評いただきました。
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黒龍酒造を擁する石田屋仁左衛門によって創設された、お酒を軸に福井をはじめとする北陸の食と文化を発信する複合施設「歓宿縁 ESHIKOTO」
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シャンパーニュを五感で楽しむホテル「Cuvée J2 Hôtel Osaka by温故知新」(キュヴェ・ジェイツー・ホテル オオサカ)で名門メゾンの歴史や文化を体感
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淡路島の森に浮かぶ「禅坊 靖寧(ぜんぼう せいねい)」。360度に広がる絶景のなかで心が安らぐマインドフルネス禅体験
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風光明媚な地に佇む「江之浦リトリート 凛門(りもん)」で心と体の再生を促す、新しい湯治体験を
体験型宿泊施設で自分が主役に!
世界初となるシャンパーニュを楽しむためのホテルに泊まる旅や、酒と食とが人と人とのご縁をつなげるオーベルジュ「歓宿縁 ESHIKOTO(かんしゅくえん えしこと)」などテーマ性のある話題のホテルにご宿泊いただきました。小田原・江之浦に開業したリゾートホテルは、最新の湯治体験とお料理を。また、淡路島のマインドフルネス禅体験旅では、女性限定企画として催行しました。
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「フロリレージュ」川手シェフ×「白井屋ホテル」片山シェフによる一夜限りのコラボレーションディナー
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「オーベルジュほまち 三國湊」では、フランス料理の巨匠である吉野建さんが監修する料理を堪能
予約が取りにくいレストラン「美食」
2人の有名シェフによる一夜限りの“食の饗宴”や注目のオーベルジュなど、その地ならではの味わいを堪能する旅をお楽しみいただきました。これからも「憧の旅」では揺るぎないこだわりのある旅をご提案してまいります。“自分が物語の主人公”となるときめきの旅にご期待ください。
好奇心が輝く「憧の旅」物語
雄大な西海国立公園と
「Kikka Hirado」で心と感性をひらく
世界遺産の「平戸島」で過ごし異国情緒あふれる町を歩く
今回ご案内するのは日本を代表する国立公園を訪ねるシリーズ旅。日本では国立公園内の宿泊施設は貴重な存在のため「国立公園内に泊まる」体験は“物語の主人公”となるチャンス。数少ない、設備が整った国立公園内の宿泊施設のなかでこだわり抜き、「Kikka Hirado」に宿泊するコースが誕生しました。通常は個人旅行を主としているため得難い機会となることでしょう。今年3月16日で国立公園指定70周年を迎えた「西海国立公園」と、世界遺産の「平戸島」を満喫する旅です。九州西北部に位置する「西海国立公園」は、島と海、雄大な自然と文化が交わる地。全国で18番目に日本の国立公園に指定されました。その節目に、“日本の宝”として未来に引き継がれる国立公園を訪れてみませんか。
世界遺産の「平戸島」は、美しい自然と歴史が共存する地。戦国時代から江戸時代初期にかけて、世界各国との交流が行われ、貿易港として繁栄しました。その面影が残る異国情緒あふれる町を、ご当地検定「平戸検定」に合格したガイドとともに散策。平戸のシンボルと呼ばれる「平戸城」やこの町の歴史を語る「平戸ザビエル記念教会」などをめぐります。道中には急な階段や坂道などがあり、健脚が必要な歴史散歩です。
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異国の文化を迎えてきた平戸の海が眼前に広がる「Kikka Hirado」は、5部屋だけのリトリートホテル
異国の文化を受け入れた海 その景色から余暇の楽しみを広げる
宿泊は、平戸にある5部屋だけの小さなリトリートホテル「Kikka Hirado」。生涯にわたり平戸を愛し文化の礎を築いた、平戸藩10代目藩主・松浦熈(ひろむ)が作庭に関わった梅ヶ谷津偕楽園の隣に佇むホテルです。客室のすべてがスイートルームで、ご自身のお好きなようにゆっくりとお寛ぎください。さらには、額縁のような窓を通して、客室、レストラン、プライベートサウナ(予約制)から穏やかな海景を眺めることができます。平戸の歴史や文化、自然、食にふれ、余暇の楽しみを広げてもらいたいという想いが随所に。心と感性がひらくひと時をお過ごしいただけることでしょう。
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異国情緒あふれる「平戸島」を散策。美しい尖塔が空高くそびえる「平戸ザビエル記念教会」
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余暇の楽しみが広がる「Kikka Hirado」の客室。大きな窓越しの穏やかな海景は額縁に入った絵画のよう