[ 関西発着の旅 ]

関西発着で行く年始のコース

新春を寿ぐ2つの旅
京都「都七福神めぐり」と
日光東照宮特別祈祷

企画=沼本雅彦/頂あかり 文=清野協子
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3日間でゆっくり訪ねる 都七福神めぐり

新しい年のはじまりを祝う、関西発着の2つの旅をご紹介します。 まずは京都の「都七福神めぐり」。

日本各地で行われている「七福神めぐり」ですが、その発祥は室町時代末期の京都にあるといわれています。やがて江戸時代になると、ほぼ現在の七柱の神様に定まり、正月2日の夜に宝船に乗った七福神の絵を枕の下に入れる習慣も、この時代にできました。七柱の神様のうち、ゑびす神だけが日本の神様で、大黒天、毘沙門天、弁財天はインドの神様、福禄寿神、寿老神、布袋尊は中国の神様で国際色豊かです。さらに1月中に巡拝すると「七難即滅、七福即生極まりなし」(7つの難が去り、7つの福が訪れる)の高いご利益があるといわれています。

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7カ所の社寺は個人でめぐるにはなかなか行きにくいものですが、このツアーでは小回りの利くジャンボタクシーで、3日間かけてゆっくりとめぐります。ドライバーによる詳しい町案内も魅力です。

まずは夫婦円満や子宝の神様の萬福寺・布袋尊へ。巨大な金色の布袋像は福々しい笑顔が人気。ここで評判の中国の精進料理・普茶料理をいただき、満腹になった後、行願寺・革堂(こうどう)に長寿延命の神様、寿老神をお詣りします。

2日目は道教の三徳、幸福、財運、長寿の神様の福禄寿神が祀られている洛北の赤山禅院へ。名物は手書きの笑顔が魅力の「お姿みくじ」。拝殿の屋根の上にある鬼門除けの猿は必見です。次は五山の送り火の「法」の字の真下に建つ妙円寺。五穀豊穣の神様として祀られている大黒天の堂前には、「撫で大黒」が鎮座しています。

最終日はまず、唯一の女神の弁財天が祀られている六波羅蜜寺へ。愛嬌縁結びや芸能、財福の神様です。「開運推命おみくじ」は怖いほどよく当たると人気です。続いては近くの京都ゑびす神社へ。商売繁盛の神様のゑびす様は耳が遠いので、本殿左側の壁を叩いてお詣りします。最後は世界遺産・東寺。勝負の神様、毘沙門天のお使いは虎。2022年の干支です。寅年に毘沙門天にお詣りすると運気が上がるといいます。終わりには、都七福神の各御宝印(御朱印)が入った大護符(色紙)をお渡しします。さらに、京都の名割烹「桜田」で修業した店主が腕をふるう「和ごころ泉」で、美しく繊細な本格的京料理もお楽しみいただきます。

  • イメージ イメージ 店主の美意識とこだわりが感じられる厳選された食材を用いた京料理「和ごころ泉」
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世界遺産・日光東照宮 非公開の部屋で特別祈祷

もう1つの旅では日光の世界遺産を訪ねます。日光東照宮は、徳川家康公を祀る神社として2代将軍の秀忠が建てたもの。それを今日のように豪華絢爛に建て替えたのは、3代将軍の家光によるものです。

家康の神霊が祀られる本殿の手前には、大名が参拝する大広間がある拝殿があり、そのなかに「将軍着座の間」があります。ここは歴代の徳川将軍が東照宮参詣の折に使用した拝殿で、現在も徳川宗家の参拝に使われています。通常は非公開ですが、今回はこの部屋で東照宮神職または巫女による、特別祈祷をお受けいただきます。葵の紋入りの杯やグラスなどの記念品もお受け取りください。

そのほか、名工・左甚五郎の作ともいわれる有名な『眠り猫』や「見ざる、聞かざる、言わざる」で知られる『三猿』の彫刻、朱塗りの五重塔など、境内を詳しくご案内いただきます。

境内を歩かずに「日光東照宮美術館」へご案内するコースもあり、こちらでは横山大観作の襖絵をご覧いただけます。

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ご宿泊は鬼怒川温泉の「鬼怒川金谷ホテル」。お部屋のウッドデッキのテラスからは、深く切れ込んだ鬼怒川渓谷の景観が満喫できます。古代檜造りの内湯と白御影石の露天風呂がある宿自慢の大浴場で、ゆったりとお寛ぎください。

最終日には宇都宮の老舗「オトワレストラン」にて、フランス・リヨンの「アラン・シャペル」で修行したシェフの本格的なフランス料理を、洗練された空間でご賞味いただきます。

  • イメージ イメージ 渓谷美を堪能できるウッドデッキのテラス付きのお部屋(鬼怒川金谷ホテル)