[ WEB限定特集① ]

シリーズ社員のふるさと

企画=奥村由季/安部川帆南/山内亜美/飯尾賢一 文=大友園子
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人気シリーズの「社員のふるさと」。「ふるさと」だからこそ知る、社員おすすめの訪れる価値のある場所を訪ねてみませんか。それぞれが大事に思う「ふるさとの風景」や「名物」をご紹介します。

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青春を過ごした江戸時代の面影を残す奥河内

紅葉の名所「滝畑ダム」は
人々の憩いの場

奥村由季(おくむら ゆき)

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歴史息づく寺内町 空海ゆかりの名刹も

「だんじり」が有名な岸和田、私が育った河内長野、富田林(とんだばやし)など、歴史も自然も豊かな大阪南部「奥河内」をご案内します。富田林市寺内町(じないまち)は、白壁や板塀、木格子など、江戸時代からの町並みが続く落ち着いた町。もともとは寺町でしたが、次第に商工業が発展し立派な商家が並ぶようになりました。今は重要伝統的建造物群保存地区となり、人々が暮らしながら景観の保存に努めています。出身高校がすぐ近くにあり、当時は寺内町近くを流れる石川沿いが放課後のランニングコースでした。バスケットボールに熱中していた高校時代、歴史が息づく静かな街路は、ひたすら走った青春時代の風景でもあります。

  • イメージ イメージ 歴史と日常が共存している寺内町

高野山へと続く高野街道が通る奥河内には、ぜひ秋にゆっくりと訪ねたい空海ゆかりの名刹もあります。弘法大師の手植えと伝えられるカエデの巨木など、山全体が紅葉に包まれる延命寺は圧巻です。また、地元の人たちが家族連れで紅葉狩りに出かけるのが、大阪府下最大の「滝畑ダム」。豊かな自然に囲まれたダム湖には、毎秋たくさんの渡り鳥が飛来し、仲良く水面を進むオシドリの姿も見られます。驚くことに、湖底では日本酒が熟成されており、その日本酒はふるさと納税の返礼品になっています。

  • イメージ 観心寺の本尊如意輪観音菩薩と金堂は国宝
  • イメージ 延命寺の巨大なカエデの老木「夕照もみじ」は必見
  • イメージ イメージ 滝畑ダム湖畔の紅葉に彩られた散策路でお散歩も
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偉人たちの足跡が残る大磯

大迫力の伝統の火祭り
「左義長」を間近に

安部川帆南(あべかわ はんな)

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一家総出で楽しむ冬の風物詩

旧島崎藤村邸や歴代の首相たちの邸宅や別荘が点在する神奈川県・大磯。私はこの町で生まれ育ち、今も暮らしています。地元住民にとって最大のお祭りが、北浜海岸で毎年1月上旬に行われる「左義長(さぎちょう)」。1年の無病息災を祈願する400年続く火祭りで、重要無形民俗文化財に指定されています。当日は、各地区の経験者たちが中心となって作った高さ約8メートルにもなる斎灯(さいと)9基が並びます。夕刻、火打石で火が付けられると、斎灯は赤い炎に包まれ勢いよく燃え上がります。人々の歓声のなか、空を焦がす炎は壮観。「食べると風邪をひかない」と、自家製の三色の団子を炎で焼き、皆で食べるのも子どもの頃の楽しみでした。左義長は見ごたえのあるお祭りです。この機会にぜひご覧ください。

  • イメージ イメージ 9基の斎灯が一斉に燃え上がる「左義長」のハイライト

大磯は東海道五十三次8番目の宿場町。日中は歴史史跡ガイドとともに史跡をめぐります。その1つの「鴫立庵」は、諸国を旅した漂泊の歌人・西行法師が大磯で詠んだ歌にちなんで江戸初期に建てられました。趣ある道場、茶室、西行坐像が安置されている円位堂などを見学していると、静寂のなか、ふとタイムスリップしたような気分になります。

お泊まりは、大磯プリンスホテルのオーシャンビューのお部屋です。大磯の海を見渡しながらゆっくりお寛ぎください。大磯ロングビーチと共に有名になった大磯プリンスホテル。一度は訪れた方も多いと思います。2017年7月にリニューアルを終え、新しく生まれ変わったホテルで新たな出会いを探しに出かけませんか。

  • イメージ 落柿舎、無名庵と並ぶ三大俳諧道場の1つといわれる「鴫立庵」
  • イメージ 早春の太平洋を望む大磯プリンスホテルの客室