[ WEB限定特集② ]

2つの観光列車で原風景や景勝地をめぐり、
郷土の食や温泉に心弾む旅へ

四国で感じる「春うらら」

企画=内島雄貴/後藤秀幸/森脇潤 文=槙原有希
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陽光ふり注ぐ春。心待ちにしていたこの季節、穏やかな気候の四国がひときわ魅力を放ちます。今年の初春は、うららかな四国を旅しませんか。車窓からの景色をゆったりと楽しむ2つの観光列車が組み込まれた5つの旅をご紹介します。

「志国土佐 時代(トキ)の夜明けのものがたり」に乗車する旅が3コース、「四国まんなか千年ものがたり」が1コース、両方に乗る旅が1コースです。

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土佐流のおもてなしを観光列車で

はじめにご案内するのは、菜の花咲く清流・四万十川を訪れ、観光列車「志国土佐 時代の夜明けのものがたり」に乗車する4日間の旅。窪川駅から高知駅までの移動時間は、土佐流のおもてなしを体験できる非日常のひと時です。車内には土佐和紙を使った幻想的な明かりが灯り、大きな車窓には紺碧の太平洋や清らかな川など、心に残る風景が流れてゆきます。

  • イメージ イメージ 海沿いを走る「志国土佐 時代の夜明けのものがたり」

初日より、「ホテル星羅四万十」に2連泊。2日目には四国最南端の足摺岬展望台まで足を延ばし、午後にはこの季節ならではの風景を堪能できる入田(にゅうた)ヤナギ林(りん)を訪れます。足元におよそ1,000万本もの菜の花が咲く景色は、まるで黄色い絨毯が広がるよう。春の訪れを全身で感じ、心もはずみます。3日目の屋形船での四万十川遊覧や、最終日の土佐会席料理「得月楼」での昼食など、粋で豪快な高知県の見どころが詰まっています。

  • イメージ イメージ 太平洋を望む足摺岬
  • イメージ 菜の花が大地を黄色く染め上げる「入田ヤナギ林」
  • イメージ 風情のある屋形船で四万十川を遊覧
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“夢の乗り物”で“世界初”を体験する

観光列車「志国土佐 時代の夜明けのものがたり」に乗車する2つ目の4日間の旅をご紹介しましょう。この旅の特徴は、営業運行として世界初といわれる線路と道路を1つの車両で走る新交通システム「DMV(デュアル・モード・ビークル)」に乗車すること。阿佐海岸鉄道が手がける“夢の乗り物”は、車と列車のハイブリッド方式。マイクロバスをベースに改造された車両は、15秒程度でモードチェンジが完了。まさに交通の未来を感じる瞬間といえるでしょう。

  • イメージ イメージ 線路と道路を走る新交通システム「DMV(デュアル・モード・ビークル)」

この旅のもう1つの見どころは、徳島県勝浦町の「ビッグひな祭り」。会場となる「人形文化交流館」の中央にはピラミッド状のひな壇がそびえます。周囲には大小300段ほどのひな壇が並び、約3万体のひな人形が飾られた様子は豪華絢爛。また、4日間の旅程のなかで、四国の東南端にある室戸岬から最南端の足摺岬まで、アクセスが悪く個人では行きづらい景勝地を訪れるダイナミックな旅です。

  • イメージ イメージ 煌びやかな徳島県勝浦町の「ビッグひな祭り」
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こだわりの宿で美食、温泉、寛ぎの時を

「志国土佐 時代の夜明けのものがたり」に乗車する3つ目の旅は、こだわりの宿に泊まる3日間の旅です。1日目は約350万本の菜の花が咲き、見渡す限り一面が黄色に染まる「五郎菜の花畑」を訪れ、老舗旅館「道後温泉ふなや」へ。江戸時代寛永年間に開業し、390年を超える歴史を受け継ぐ宿です。夏目漱石、正岡子規、高浜虚子など多くの俳人・文化人から愛され、渋沢栄一も宿泊した記録が残っています。伝統とモダンが融合する空間をお楽しみください。

  • イメージ 河川敷に黄色い菜の花が咲く「五郎菜の花畑」
  • イメージ 優しくなめらかな泉質の「道後温泉ふなや」の湯

2日目には高知駅から「志国土佐 時代の夜明けのものがたり」に乗り、車窓からの景色とともに創作料理の昼食を堪能。お泊まりは、豊かな緑と澄みわたる鏡川源流の流れに抱かれた「オーベルジュ土佐山」へ。土佐ならではの自然豊かな“里山の幸”を心ゆくまで堪能してください。館内は木のぬくもりにあふれる空間。温泉にゆっくりと浸かり、癒しのひと時をお過ごしください。

  • イメージ イメージ 土佐あか牛など地元の食材を使った「オーベルジュ土佐山」の料理