4月、桜の花が咲く頃、名古屋発着で各地の厳選した宿の滞在を楽しみ、この季節ならではの風情を感じる旅をご紹介します。
まずは、赤倉観光ホテルに滞在する長野の旅。昭和12年創業のこのホテルは、大倉喜七郎が、川奈ホテル、上高地帝国ホテルに続けて手がけたリゾートホテルの草分け的存在です。標高約1,000メートルの高原にあり、斑尾高原、野尻湖などを一望にできます。天候によっては、眼下に雲海が広がることも……。2008年に本館を全面改装、スパ&スイート棟の新築やプレミアム棟の増設を経て、2018年には本館2階客室をデラックスタイプに改装し、刻々と変化する眺めをより快適に堪能できるようになりました。眺望とともに楽しみなのが、源泉かけ流しの温泉。スパ&スイート棟の大浴場もおすすめです。
観光では、数え年で7年に1度の御開帳を迎える善光寺へ。普段はご宝庫に安置されている「一光三尊阿弥陀如来」を参拝し、北向観音も訪れます。旅の最後には、桜の名所として知られる上田城を訪れ、約1,000本の桜が名城を埋め尽くす景観もご覧いただきます。
東北・八甲田連峰の豊かなブナの原生林に抱かれた、八甲田ホテルに宿泊する旅はいかがでしょうか。ここは、国内最大級の洋風ログ木造建築の宿。源泉かけ流しの温泉も含め、静けさのなか、優しい木の温もりを感じます。
木材を用いたシャンデリアの穏やかな光に包まれながら、レストランでいただくのは、東北ならではの旬の素材を活かした自慢のフランス料理のフルコース。たとえば青森産の柔らかな牛肉、陸奥湾の肉厚のホタテなど、1皿ひと皿が楽しい会話とともに、旅をより思い出深いものにしてくれます。
八甲田では、八甲田ロープウェーに乗車して、少しずつ力強さを増す陽射しの下、まだ白い雪が残る山々の景観を堪能。その後、道の両側に10メートルを超す雪の壁「八甲田雪の回廊」を、バスでゆっくり通り抜けます。
また、屋敷通りの枝垂れ桜で知られる秋田の角館、桜並木で知られる岩手の北上展勝地、そして青森の弘前公園の「みちのく三大桜名所」を訪れます。冬と春の景観を1度に楽しめる、この時期の東北ならではの旅です。
「山荘 天の里」は、約6,000坪の広大な敷地に、わずか4棟8室のみの、高野山麓に佇む隠れ宿です。1日8組だけのお客さまをもてなす、行き届いたサービスが好評。今回はスイートとスーペリアのお部屋をご用意しました。いずれも半露天風呂付きのお部屋ですが、別棟にある、それぞれ造りの異なる3つの天然温泉貸切風呂も予約制でご利用いただけます。
夕食は、和と洋を融合させた創作料理を。お召しあがりいただくのは、地元特産の「天野米」や高原野菜。そしてマグロやクエ、熊野牛といった和歌山ならではの四季折々の食材を使ったお料理を、種類豊富なワインとともにご堪能ください。
高野山の観光は1日目に、空海の母公が晩年を過ごした慈尊院や丹生都比売神社を訪れ、2日目は主要な見どころの奥之院や金剛峯寺をガイドとともにめぐります。はじめて訪れる方にも、お楽しみいただける旅です。