お食事に定評がある「にっぽん丸」。寄港地で積み込む旬の食材を用い、総勢約40人の料理人が腕を振るいます。メニューは郷土料理を取り入れた、このチャータークルーズだけのオリジナル。企画担当・鈴木麻未が1日を通して楽しめる「にっぽん丸の食」をご紹介します。
朝日がやさしく船内を照らす早朝6時半。ラウンジでは早くもパンやジュースなどの飲み物といった軽食がサービスされます。早起きの方や、朝は軽めにしたいお客さまが利用されています。
7時になるとレストランでの朝食がはじまります。夕食は、客室タイプによってレストランが分かれますが、朝食ではオーシャンダイニング「春日」、メインダイニング「瑞穂」どちらのレストランも利用できます。「春日」の朝食はコースでサービスされます。スープ、サラダ、オムレツなどの卵料理、そして名物のパンケーキに添えられたクリームは甘すぎず上品な味わい。デザートはフレッシュなフルーツをどうぞ。
「瑞穂」では、アラカルトでさまざまなお料理、たとえばスープ、サラダ、温かいグラタン、ソーセージと卵料理などが楽しめます。お土産としても人気の特製カレーは、一度は食べたい1品。飲み物も充実していますので、朝のひと時をごゆっくりお過ごしください。
そして、忘れてならないのがパン。「にっぽん丸」では、パン職人が、毎朝、生地からパンを焼いています。甘みと塩加減のバランス、そして柔らかい食感……。このパンが食べたくて乗船するお客さまもいらっしゃるほどです。
昼食はセットメニューでサービスされ、麺類もあります。1品ずつ少なめになっていて、あえて満腹にならないようにしているかのよう……。なぜなら、午後も船内のいろいろな場所で、さまざまな軽食が楽しめるから。にっぽん丸らしいおもてなしの心が感じられます。
午後のひと時は、6階のラウンジ「海」で、アフタヌーンティーを召しあがってみてはいかがでしょう。食後のゆったりとした時間、紅茶やコーヒーとともに小ぶりなロールケーキなどのスイーツでアフタヌーンティーを楽しめます。少し気分を変えたくなったら、7階のプールサイドにある開放的なカフェ「リドテラス」へ。ここでは、和牛を使ったハンバーガーやホットドッグ、サンドイッチなどの軽食が味わえます。ホットドッグは手のひらサイズ。柔らかいパンから少しはみ出る大きさのウインナーと、添えられたピクルス。これがなかなか上品なつくり。サイズ感、味ともに、軽食といえども抜かりがないと感心させられます。
夕食はコースで提供されます。寄港地ならではの旬の食材を用いて、当地の料理法や味付けを取り入れているのもにっぽん丸のこだわりの1つ。温かいものは温かいうちに、冷たいものは冷たいうちに、美しく盛り付けられたお料理が運ばれてきます。いろいろな味を楽しめるように工夫されているので、最後まで飽きることなく味わえます。デザートはフルーツとスイーツの盛り合わせ。ひと口ごとに、笑顔がこぼれます。
夜のお楽しみはまだまだあります。たとえば、寿司バー「潮彩」(有料・事前予約制)。板前が目の前で握る寿司を手軽に1~2貫から注文できます。日本酒と一緒にいかがでしょうか。ほかにも、しっとりとしたムードが漂うバーもおすすめ。ミッドシップバーでは、ソムリエの田崎真也さんが選んだワインも楽しめます。伺った話によると、田崎さんご本人は、ここではワインより焼酎を飲むことが多いとか(笑)。
楽しかった1日の終わり。ちょっと小腹がすいたら、ラウンジやレストランへ。夜食のサービスも充実しています。
さすが!“食のにっぽん丸”。明日は何を食べましょうか。
(※お食事の時刻はクルーズによって異なります。表記の時間は一例です)