2026年3月にお届けする、長い歴史と豊かな自然に抱かれた対馬・壱岐(長崎県)への旅。多彩な感動体験を散りばめた「憧の旅」の3日間には、現地を視察した企画担当・小林絵梨のこだわりが詰まっています。島の人々との温かな出あいによって実現したツアーの魅力。その道のりをぜひお読みください。
玄界灘に浮かぶ対馬と壱岐は、見どころが盛りだくさんの離島です。特に壱岐は当社ツアーで人気の旅先ですが、対馬についてはご案内する機会があまりなかったので、まだ訪ねたことがないという方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、知られざるその魅力について皆さまにお伝えしたく、対馬を視察してきました。写真もたくさん撮ったのですが、実は天候が今ひとつでしたので、対馬観光物産協会さまからお借りした美しい写真も含めて、対馬を中心にツアーの内容をご紹介していきます。
3日間の旅は、対馬からはじまります。“国境の島”といわれるように、韓国までの距離はわずか約50キロ。晴れた日には、釜山のビル群がうっすらと見えるほどの近さです。暮らしのなかに韓国のさまざまな文化が取り入れられていて、人々の温かな交流を感じさせてくれます。
そんな対馬の奥深さを味わうには、歴史にふれながらめぐるのが一番。というわけで、今回は地元で知らない人はいないといわれる、大人気ガイドの藤井敦子さんに現地で直接お会いし、ツアーでの案内をお願いしました。対馬生まれ、対馬育ち、歴史が大好きという藤井さんは、笑顔が最高に素敵で元気いっぱいの方です。対馬で過ごす2日間に同行してくださいますので、ぜひご期待ください!
対馬ではずせない見どころといえば、まずは「烏帽子岳展望台」です。私が訪れた時は晴れてはいませんでしたが、それでも緑の島々が広がっていて、すばらしい眺めでした。
さらに私が向かったのは、「和多都美神社」。海のなかに鳥居が立ち、潮の満ち引きで風景が変わる神秘のパワースポットです。ぜひ正式拝観をしたいと問合せていたのですが、「団体での貸切りは難しい」とのこと。そこを何とかお願いしたくて、今回は現地へ行って直接交渉。そして「三越伊勢丹ニッコウトラベルのお客さまであれば」ということで、特別に許可をいただきました。5本の鳥居のうち2本が海中に設置されており、竜宮伝説が残る神聖な空間での貴重なひと時をお過ごしください。
海へと続く鳥居が神秘的な「和多都美神社」を、特別に貸切りで参拝します
そしてもう1つ、対馬のオリジナルブランド「黄金あなご」を味わえる、対馬内で唯一の黄金あなご専門店「あなご亭」に伺いました。こちらでの食事をぜひ行程に入れたいと思っていたのですが、事前にお聞きすると炭火で焼くので時間がかかり、通常は団体を受け入れていないとのこと。このお店にも直接お願いし、昼食を召しあがっていただけることになりました。
ご宿泊は、対馬海峡を望む「対馬グランドホテル」です。ゆったりとした島時間をお楽しみいただけると思います。
「あなご亭」でいただく「黄金あなご」は、ふわふわで贅沢な味わい。個人的には、うなぎよりおいしい!と思いました
ツアーでは、藩主宗家の菩提寺「万松院」も訪ねます
壱岐には、2日目の午後に移動します。最終日の3日目まで、歴史と自然、美味を満喫できる時間を盛り込みました。
壱岐は弥生時代に「一支国(いきこく)」と呼ばれていて、中国の歴史書『魏志倭人伝』にも登場しています。その歴史を物語る弥生人の土器や石器を展示した「一支国博物館」は、遠い時代をたっぷりと体感できるスポットです。
潮が引いた時に参道が現れる「小島神社」は、“壱岐のモンサンミッシェル”とも呼ばれています。自然が創り出す神秘の光景を、ぜひ味わっていただけたらと思います。
壱岐でのご宿泊は、わずか12室の「壱岐リトリート 海里村上 by 温故知新」で、源泉かけ流しの露天風呂が付いたオーシャンビューのお部屋をご用意しました。夕食はホテルのダイニングで、この時期だけ味わえる「玄界灘産のどぐろ」の会席を堪能していただきます。
まだ見ぬ対馬と壱岐の魅力を贅沢に楽しめる、こだわりのツアーです。皆さまのご参加をお待ちしております。
「壱岐リトリート 海里村上 by 温故知新」に宿泊し、のどぐろの蒸し・焼き・握りなど旨味を引き出すシンプルな料理で贅沢にお楽しみいただきます
堂々たる猿の後ろ姿に見える壱岐のシンボル「猿岩」へ
干潮時に参道が現れる神秘的な「小島神社」