関西発着で春まだ浅い信州へ行く、とっておきの2つのコースをご案内します。
まずは、八ヶ岳高原ロッジに宿泊し、敷地内の八ヶ岳高原音楽堂で横山幸雄さんによるピアノの演奏を鑑賞する贅沢なコースです。
横山幸雄さんは、ショパン国際ピアノコンクールにおいて歴代日本人最年少の19歳で3位入賞。ポーランド政府よりショパンの作品に対して特に顕著な芸術活動を行った、世界で100名の芸術家に贈られる「ショパン・パスポート」を授与されるなど、ショパンの名手の1人としても知られます。プログラムは、ベートーヴェン晩年の作品「ピアノ・ソナタ第30番」、ショパンが結核と闘いながら書き上げた晩年の2作品『舟歌』、『幻想ポロネーズ』、シューベルトの最後のソナタ「ピアノ・ソナタ第21番」。当代きっての技巧派の、ますます円熟味が増した演奏をお楽しみください。
八ヶ岳高原音楽堂は、周囲の自然に馴染む美しい建物。客席は250席。木のホールならではの柔らかな音響で、名曲の数々を、高原の爽やかな風に乗せてお届けします。
初日には箱根・小涌谷にある岡田美術館へ。ここは一昨年もご案内し、皆さまに大変好評でした。名画名品を集めた特別展「花鳥風月 名画で見る日本の四季」のなかでも、83年間行方不明となっていた伊藤若冲作『孔雀鳳凰図』は必見です。
さらに3日目には、山梨県の実相寺境内にそびえる日本三大桜の1つ、山高神代桜(やまたかじんだいざくら)をご覧いただきます。樹齢2,000年ともいわれる日本最古の老桜として国の天然記念物となりました。桜と同じ頃に約8万本の水仙も咲き、足元の黄色と頭上の薄紅色と残雪の甲斐駒ヶ岳のコントラストが楽しめます。
もう1つは、御開帳を迎える長野県善光寺を訪れるコースです。
御開帳とは、絶対秘仏である御本尊「一光三尊(いっこうさんぞん)阿弥陀如来像」の御身代わりとして鎌倉時代につくられた「前立本尊(まえだちほんぞん)」を本堂にお迎えし、一般に公開することをいいます。今回のツアーでは本堂内陣から内々陣へ入り、前立本尊を間近に参拝いただきます。
春を彩る信州の桜めぐりも楽しみな旅です。まずは、須坂市の臥竜公園へ。北信五岳を背景に竜ヶ池に映る桜の眺めをご覧いただきます。次に、島崎藤村に「小諸なる古城のほとり」と謳われた、眼下に千曲川を見下ろす小諸城址懐古園へ。多様な桜と石垣のコントラストが美しく、巨木・古木も多い桜の名所です。最後に、国宝・松本城では、北アルプスとお濠を囲む桜と黒い天守との共演をご堪能いただき、旅を締めくくります。
ご宿泊は、長野県下でも名湯・名宿として知られるお宿をご用意しました。1泊目は、名湯・湯田中温泉の「あぶらや燈千」。昨年8月に改装したばかりです。北信五岳のパノラマをお楽しみいただける露天風呂付き客室もご用意しています。最上階には露天風呂と大浴場があり、夜間瀬川(よませがわ)や信州の山並みを一望することができます。お食事は信州牛など信州のブランド食材を用いた会席料理をお楽しみいただきます。
2泊目は、戸倉上山田温泉の登録有形文化財「笹屋ホテル 豊年虫」。錦鯉が泳ぐ日本庭園に囲まれるように並ぶ全8室の旅館は、各部屋に意匠を凝らした和の空間が広がります。部屋に備え付きの内風呂は24時間源泉かけ流し、心ゆくまでお寛ぎいただけます。
地合流・解散のプランもございますので、全国各地からご参加いただけます。