[ クルーズ特集① ]

にっぽん丸
最後のプレミアムチャータークルーズ迫る

最高の思い出を
ベイビーブーの皆さんとともに

企画=原田知美/森上勝之 文=井上智之
  • イメージ イメージ 「にっぽん丸」のショーといえばこのコーラスグループ、ベイビーブーの皆さん

35年におよぶ大役を果たし、惜しまれながら勇退する「にっぽん丸」。当社が主催する最後のプレミアムチャータークルーズも、いよいよ来年3月に迫りました。 そこで長年当社「にっぽん丸チャータークルーズ」のショーを盛りあげていただいたベイビーブーの皆さんに、思い出の寄港地、船内の過ごし方、ラストクルーズへの想いなどをお聞きしました。

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新しい歌の世界と出あい 「にっぽん丸」と出あった

1990年の就航以来、多くの旅人をときめかせ、数々の思い出づくりをともにしてきた「にっぽん丸」が、来年5月に引退します。

長きにわたるその歴史は、船旅ならではの寄港地観光で、洋上と思えない美食で、お客さまを虜にしてきた歩み。そして、思い出づくりに欠かせなかったのが、連夜、繰り広げられたエンターテインメントショーです。

その役割を長年担ってきたコーラスグループが、ベイビーブーの皆さんです。メンバー5人が奏でる華麗なコーラスとともに、ノスタルジックな楽曲でお客さまを楽しませてくれるショー・スタイルに辿り着くまでには多くの試行錯誤がありました。

そんな雌伏の時を語るのは、チェリーさんです。「当初はアカペラのオリジナルソングを歌っていたのですが、このままでは音楽活動が難しいと、東京・新宿の“うたごえ喫茶ともしび”に通いはじめたのです。歌い継がれている名曲を楽しそうに歌う世界にふれたことで、新たな道が拓けました」

「『上を向いて歩こう』のあのイントロが流れてきた瞬間、お客さまが思い出を振り返りながら歌っている姿を目にして、アーティストとしての誇りや表現以上に大切なことがあることを実感しました」(シノブさん)。「それまでは世のなかの流行に乗ろうとしていたのですが、違った世界が見えてきました」(ケンさん)と、メンバーは口々に語ります。

「にっぽん丸」のショーに初出演したのは、2014年のこと。「イベント会社の方から、こんな曲を歌っているグループなら船旅のお客さまにも喜んでもらえるのではと、お声がけいただきました」(ユースケさん)

  • イメージ イメージ ステージのやる気と船内ライフの楽しみを胸に、いざ出航!
  • イメージ 船旅ならではの心地いい風と広がる大海原を満喫する、シノブさんとケンさん
  • イメージ 寄港地の絶景を背景に、ポーズを決めるチェリーさんとユースケさん
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華麗なコーラスに酔い ともに口ずさむラストショーを

そんなベイビーブーさんのステージは、旅の2日目です。最初の寄港地・高知で観光を楽しみ、「にっぽん丸」ならではのディナーを満喫したのち、いよいよ熱気に包まれたベイビーブー・ワールドが開演。舞台は、コンサートホールと見紛うような、二層吹き抜けの「ドルフィンホール」です。

幕があがるとともに、絶妙なハーモニーとともに次々に披露される楽曲。『青い山脈』、『高校三年生』、『翼をください』をはじめ、シニア世代が青春時代に歌った名曲のオンパレードです。うたごえ喫茶で合唱したあの時、フォークギターを弾きながら、みんなで歌ったあの時……それぞれの胸に去来する思い出を懐かしみながらリズムを取り、手拍子を送るうちに、いつしか一緒に口ずさんでいることでしょう。

楽しみなのは、「小田原童謡大使」でもあるベイビーブーならではのコーラス。「童謡の魅力を、僕たちのハーモニーとともに味わっていただけます」と、ケンさん。また、航路や寄港地にちなんだ曲も披露してくれます。

「にっぽん丸」での経験は、お客さまとの接し方など、エンターテイナ―として成長するうえで貴重だったと、メンバーは口をそろえます。それだけに、「旅と歌の思い出を一緒にお持ち帰りいただくために、全力を尽くします」と語るのはユースケさんです。

ほかにもゲストは、『島唄』の宮沢和史さん、ジャズピアニストの小沢咲希さん、マジシャンの新子景視さん、落語家の三遊亭歌奴さんと多彩。ラストショーを、思う存分お楽しみください。

  • イメージ イメージ 懐かしの歌、童謡、ご当地ソングを織り交ぜたベイビーブーのステージは大盛りあがり
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それぞれのクルーズ回想 そして、思い出の寄港地観光

「にっぽん丸」のショーに計5回も出演してきたベイビーブーの皆さん。それだけに、メンバーそれぞれが、かけがえのない思い出を懐かしみます。

チェリーさんが挙げるのは、2022年に催行された「函館・八戸・大船渡」の船旅。「函館の町を散策したり、人気の「ラッキーピエロ」でご当地ハンバーガーも楽しめました。ステージが終わったあとも、みんなで思い出をつくれるのは、船の旅ならではです」

「あの船旅では、大船渡で花火があったよね。船上から見る花火は、こんなに迫力があって美しいのかと感動しました。もう1つは、2023年の「三越創業350周年」の旅。華やかさが印象的でした」と、ユウさん。

  • イメージ イメージ 出発前に、帝国ホテルで前夜祭が催されたり、三越の特別食堂で昼食会が開かれたり。華やかな演出がメンバーの記憶に残る、2023年「三越創業350周年」の船旅

「僕は、悪天候で寄港地が長崎に変更になった2024年秋の「新宮・周防大島・上五島」の旅。電車が好きなので、路面電車で出島に行ったり教会に行ったり、とても楽しい時間を過ごしました」と語るのはシノブさんです。

「そうそう、お客さまはバスで周防大島に向かったけれど、辿り着けなかった僕たちは広島でお好み焼きを食べたり。そんなハプニングも、船旅の楽しさですね」(ユースケさん)。

2024年春の「種子島・屋久島」クルーズを挙げるのは、ケンさんです。「屋久島でトビウオのラーメンを食べたり、島時間をのんびり過ごしました」

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おすすめの船内の過ごし方ラストクルーズへの想い

クルーズ船のショー出演は、約20回。チャータークルーズに限っても、次回のラストクルーズで6回目というベイビーブーの皆さんだけに、船内での過ごし方は熟知しています。

ケンさんが絶賛するのは、「にっぽん丸」ならではの美食。「出汁1つにとてもこだわっていることが、僕でもわかります。なにを食べても一味も二味も違います。焼き立てのアンパンも、とてもおいしいですよ」。メンバーの隠れた人気が、軽食コーナー。ハンバーガーのほか、GODIVAで販売しているものと同じショコリキサーが飲み放題だそうです。

景色を楽しむコツを教えてくれたのは、ユースケさん。「朝陽や夕陽の絶景は、船旅ならでは。僕は、日の出・日の入り時間を船内新聞でチェック。10分前にデッキに上がっています」

  • イメージ イメージ 「にっぽん丸」の美食は、メンバーみんなの楽しみのひと時
  • イメージ 船内のあちこちにあるフォトスポットで、「にっぽん丸」との思い出を
  • イメージ GODIVAで販売しているものと同じショコリキサーが飲み放題

ユウさんは、ジグソーパズルで娯楽タイム。「憩いの場であるラウンジ隣のテーブルに、小さなピースがたくさん置いてあって、これが難しいんです。下船するまでに、お客さまと一緒に完成させる歓びを満喫しています」

  • イメージ イメージ お客さまと協力し、難解なジグソーパズルに挑戦するユウさん

ラストクルーズの寄港地は、高知と下関。下関で下船する皆さんにとっては、高知が最後の寄港地です。「レトロな路面電車「とさでん」に乗るのをとても楽しみにしています」と、電車好きなシノブさん。ユースケさんも「高知城やカツオも楽しみだよね」と続けて、「僕たちもたくさんの港に寄らせていただいた船なので、最後までお客さまを楽しませてくれる姿を目に焼き付けたいと思います」と語ります。

思い出をありがとう、ベイビーブーの皆さん! そして「にっぽん丸」!

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