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			「佐渡島(さど)の金山」が世界遺産に登録された2024年、私はこの島をはじめて訪れました。その時に、佐渡に息づく伝統文化や豊かな自然の風景にふれ、深く感銘を受けました。そして、「この感動を、ぜひお客さまにも味わっていただきたい」という想いが生まれ、「SADO BUNKA祭 2026」と名付けた特別企画が生まれる原動力となりました。
佐渡島は、日本海に浮かぶ本州最大の島です。豊かな自然環境と地形の多様性から、四季折々に美しい風景が広がります。また、「佐渡島の金山」だけでなく、能楽などの歴史・文化資源が、訪れる人々を魅了します。米作を中心とした農業や、豊富な海の幸が水揚げされる漁業が主な産業であり、豊かな食文化が息づいています。旅という限られた時間のなかで佐渡の奥深い歴史・文化を丸ごと体験していただける企画にしたい、という強い想いを胸に構想を練りました。
この企画の柱として、佐渡を拠点として活躍している太鼓芸能集団「鼓童」のライブをお客さまにお楽しみいただきたいと考え、出演をお願いしました。「鼓童」は1981年のデビュー以来、50以上の国と地域で公演を行なっていますが、拠点としている佐渡との関わりをとても大切にしています。地元の人々との交流や若い演奏者たちの育成をはじめ、佐渡市とともに国際芸術祭を開催し、国際交流や地域振興に貢献しています。佐渡に暮らしながら地域貢献を続ける「鼓童」の想いに共感した私は、何よりも彼らのライブ演奏にこだわり、この企画を実現しました。
「鼓童」の理念は、人と自然が共存する創造的な生き方を学び、実践すること。豊かな佐渡の自然のなかに響きわたる鳥のさえずりや虫の音、風にそよぐ木々、心地良い波音などの自然の声が、その創造の原点になっているといいます。今回の「SADO BUNKA祭 2026」の舞台は日本海に突き出た春日崎です。なだらかな芝生の岬からは街並みが一望でき、水平線に沈む夕日を望むこともできます。この島の歴史を刻む大地を舞台に、ダイナミックな自然の風景のなかで、全身に響きわたる迫力満点の演奏を体感してください。
 
				 「SADO BUNKA祭 2026」の会場となる春日崎。日本海を黄金色に染めながら沈む夕日とともに「鼓童」の演奏を
				「SADO BUNKA祭 2026」の会場となる春日崎。日本海を黄金色に染めながら沈む夕日とともに「鼓童」の演奏を
			 
				 
				
			 
				 
				
			「鼓童」の演奏とともにお楽しみいただきたいのが、奥深い佐渡の食文化です。今回の特別企画では、佐渡の食文化を発展させようと活動する匠たちが結成したグループ「UMAMI Labo」にご協力いただきます。飲食店や生産者など、さまざまな形で食の分野に携わる人々が垣根を超えて集まり、知恵を出しあう独特のスタイル。おいしいお米、マグロをはじめとする海の幸、日本酒やクラフトビールなど、それぞれに旨味を追求する匠たちが集結し、祝祭の食卓を彩ります。この地で育まれた「鼓童」の音(ね)とのコラボレーションをお楽しみください。
 
				 飲食店や生産者が垣根を飛び超えて、佐渡の旨味をともに追求する「UMAMI Labo」
				飲食店や生産者が垣根を飛び超えて、佐渡の旨味をともに追求する「UMAMI Labo」
			 海と山がある佐渡は食材が豊富。自然の恵みを感じる味わいに舌鼓
				海と山がある佐渡は食材が豊富。自然の恵みを感じる味わいに舌鼓
			 「UMAMI Labo」の知恵を惜しみなく集結させて完成させる
				「UMAMI Labo」の知恵を惜しみなく集結させて完成させる
			このほか、佐渡に根付く文化をお楽しみいただきます。たとえば、200年余り焼き継がれている陶器「無名異焼き」の窯元「無名異 陶芸 赤水窯」で、国の重要無形文化財保持者(人間国宝)の作品などを案内付きでご鑑賞いただくプランや、伝統と革新を融合させた酒造りを行う「尾畑酒造」での見学や試飲体験プランなどを用意しています。
佐渡から海外へ発信し、各地で活躍し続ける「鼓童」に「SADO BUNKA祭 2026」出演していただけることとなり、この祭りが世界に広がって行くような躍動を感じています。来年だけではなく、これからも継続的に開催できることを願い、祭りの名に想いを込めて、「2026」と入れました。佐渡での祝祭で、皆さまをお待ちしています。