[ 国内特集④ ]

皆さまの想いを乗せて!

ガンツウ・チャータークルーズは

その先のときめきへ

企画=江頭啓太郎/大川喜史 文=井上智之
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悠として、せとうちの感動発見へ 旅人を虜にするガンツウの船旅

客船が巨大化、スモールラグジュアリー化する時の趨勢にあって、2017年のガンツウ就航はそこに爽やかな風が一陣、吹き抜けるかのようでした。

海の色を映すシルバーの船体、切妻屋根や縁側の設え、木の温もりが漂い渡る船内。そして安らぎに満ちた客室、せとうちの恵みを堪能できる食のひと時や心温まるおもてなしが旅人を魅了し、ツアー発表とともに予約が殺到するほどの船旅になりました。

三越伊勢丹ニッコウトラベルでは、この“海に浮かぶ、ちいさな宿”をチャーターした多彩な旅を企画し、多くのお客さまにご参加いただきました。2021年に催行した計5回の航跡を振り返るとともに、今後に期する私たちの想いをお伝えしてまいります。

  • イメージ せとうちの海と一体化したような特別な時間(添乗員撮影)
  • イメージ 夕陽に染まる海原を、漂うようにめぐり航く(添乗員撮影)
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チャーターならではの船旅で 新しい思い出づくりを次々に

貸切りの自在性を活かしながら、魅力的なガンツウの旅をお届けする三越伊勢丹ニッコウトラベル。その1つが、出航地の独自設定でした。通常ツアーは尾道市「ベラビスタマリーナ」からの出航に限られるなか、昨年10月・11月の旅では、生口島(いくちじま)の瀬戸田港からそのままガンツウに乗船。世界的なホテリエ、エイドリアン・ゼッカさんが手掛けた旅館「Azumi Setoda」に宿泊いただいた翌日、かつて製塩業や回船業で栄えた地で、島時間をのんびりお過ごしいただく余裕を生み出しました。

  • イメージ イメージ チャーターの利点を活かして、「安芸の小京都」・竹原市などの寄港地観光も(添乗員撮影)

 清々しい朝に向上寺で禅を体験したり、この地が生んだ日本画壇の巨匠・平山郁夫の美術館で、大下図をはじめとした作品の数々をゆったり鑑賞したり。特産のみかん狩りや古き良き時代の面影が残る「しおまち商店街」をそぞろ歩くひと時も、出航前のかけがえのない思い出になりました。

  • イメージ 瀬戸田の「しおまち商店街」を散策しながら、気ままな島時間に浸る(添乗員撮影)
  • イメージ 瀬戸田出身の画家・平山郁夫ゆかりの地をめぐるひと時(添乗員撮影)
  • イメージ 生口島では農家さんの説明を聞きながらみかん狩りを
  • イメージ 小高い丘に佇む向上寺で、心洗われる禅体験(添乗員撮影)

この2月に催行する旅では、「もっと長くガンツウに乗っていたい」というお客さまの声にお応えして、東西コース連続乗船を実現させました。多島美を思う存分堪能する西回りコースと、ゆったりとせとうちの海原をめぐる東回りコース…… 双方の魅力を1度に体験できる連続乗船の旅は、弊社のガンツウ企画初の試み。西回りコースでは、目前に迫る島々を縫いながらしまなみ海道を通り、村上海賊ゆかりの海域をめぐっていきます。さらに続く東回りコースでは、幻想的な倉敷の水島コンビナートや壮大な瀬戸大橋を越えて、オリーブ畑が広がる小豆島に初上陸。チャータークルーズだからこその独自日程でご案内していきます。

寄港地観光も、貸切りならではの利点を活かして臨機応変に。昨年7月の旅では、“せとうちアート”に心躍る直島と、江戸時代の情緒が漂う本島を。11月の旅では荘厳な嚴島神社が鎮座する宮島と、「安芸の小京都」と称される竹原市を訪ねました。これらも、通常ツアーに先駆けて私たちがはじめて設定した航路でした。

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心ときめくガンツウの旅を 私たちはこれからも

旅ごとに趣向をこらしたイベントも楽しみの1つです。なかでも、しまなみ海道・伯方島(はかたじま)にお店を構える寿司処「あか吉」の大将を「Azumi Setoda」に招いてのランチタイムは大好評。大将自ら早朝に仕入れた素材を目の前でさばき、盛り付ける海鮮丼は、まさにせとうちの美味。このイベントは昨年5月の視察時に決まったものだったので、達成感と笑顔ほころぶお客さまの姿が印象的でした。

下船後には、福山市・神勝寺「含空院」を貸切っての琵琶演奏や、鞆の浦「対潮楼」で福山琴と尺八の演奏をお楽しみいただくひと時も。2月の旅では、俳優・歌手の中村雅俊さんのトークショーが心和ませてくれるでしょう。

もっと心ときめくガンツウの旅にするために、弊社スタッフが一丸となって新しいプランを考案中です。昨年現地でも注目された瀬戸田港からの出航も、粘り強い調整作業で実現にこぎつけました。それだけに企画ミーティングは、「漁師さんと一緒に船上釣り大会はどう?」「テンダーボートで秘密スポットにご案内できない?」など、アイディアが飛び交う白熱の場に。これからもチャータークルーズのメリットを最大限に活かしながら、私たちはガンツウの旅に新たな感動を吹き込んでまいります。3月に発表する6月・8月出発の旅も、きっと皆さまの旅心を掻きたてることでしょう。

  • イメージ 寿司処「あか吉」の大将渾身の海鮮丼。箱ごと切られたウニに感嘆!(添乗員撮影)
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