[ 関西発着の旅 ]

関西発着・新緑の季節にご案内する

観光列車で美食を愉しむ2つの旅

企画=沼本雅彦/頂あかり 文=清野協子
  • イメージ イメージ 大自然のなかを圧倒的な存在感で走る芸術作品のような車両
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博多−由布院「或る列車」

まるで芸術作品! 豪華客車「或る列車」を貸切りで

博多駅のホームに一際異彩を放つ黄金色に輝く列車。これがJR九州の誇る幻の豪華客車「或る列車」です。明治末期にアメリカから輸入したものの、日の目をみることがなかった客車が、6億円もの製造費をかけて2両編成の豪華観光列車として蘇りました。デザイン・設計は「ななつ星 in 九州」を手がけた水戸岡鋭治さん。車内に一歩足を踏み入れると、そこは木とステンドグラスが織り成す煌びやかな空間が広がっています。古き良き時代のヨーロッパの豪華客車を思わせる優雅な1号車、和風で落ち着いた個室座席の2号車。全車両貸切りで、博多から由布院まで、のんびりと3時間弱の旅をお楽しみいただきます。

お食事は南青山のレストラン「NARISAWA」オーナーシェフ成澤由浩(なりさわよしひろ)さん監修による、九州の旬の食材を使った本格的なコース料理。前菜、スープ、メイン、デザートで構成され、車内の厨房で盛り付けを仕上げて、レストランと同じようにひと皿ずつ供されます。また、車内で提供されるお飲み物は無料でご利用いただけます。存分にご堪能ください。

  • イメージ 明るく開放的な車内空間が魅力の1号車
  • イメージ 美しく盛り付けられたシェフこだわりの本格的なコース料理

刻々と移り変わる車窓からの景色も魅力です。列車は筑後川を越え、玖珠(くす)川に沿い、のどかな初夏の田園風景のなかを走行します。乗車中にご覧いただける慈恩の滝は必見。“豊後富士”とも呼ばれる由布岳が現れると、由布院駅に到着です。

お泊まりは、別府の町を一望する高台に立つ、ANAインターコンチネンタル別府リゾート&スパです。歴史深き別府の名湯をお楽しみください。

  • イメージ イメージ 露天風呂からは別府の町並みと別府湾を一望(ANAインターコンチネンタル別府リゾート&スパ)
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長野−軽井沢「ろくもん」

美食列車「ろくもん」で 新緑の軽井沢へ

  • イメージ イメージ 「真田の赤備え」をイメージした「ろくもん」が真田の里を走る

しなの鉄道長野駅のホームに燦然と輝く赤褐色の列車。これが戦国武将真田幸村の家紋「六文銭」から命名された観光列車「ろくもん」です。デザインはこちらも水戸岡鋭治さん。

乗務員の方が吹く、ほら貝の音が出発の合図です。ご乗車いただくのは「ろくもん4号」の3号車。長野県産の檜を使用した和モダンな車両は、障子で仕切られており個室のような空間です。長野から軽井沢まで自然の恵みいっぱいの信濃路を、ゆっくり約2時間かけて走行します。

お食事は千曲市にある和食会席料理店「竹葉亭」の創作和食料理。信州の旬の食材を使用した料理を、宝石箱のような白の二段重に美しく詰めたお弁当です。さらに食後には車内で点てられた抹茶と茶菓子が提供されます。

  • イメージ ほら貝を吹いて、軽井沢へいざ出陣!
  • イメージ 真っ白いお重に沿線の美味が美しく詰められたお弁当

停車駅での温かいおもてなしも評判です。列車は千曲川を渡り、上田駅では陣羽織を羽織っての記念撮影サービス、真田家の居城上田城を過ぎ、小諸駅では駅前庭園のミニツアーがあります。車窓いっぱいに雄大な浅間山が見えるスポットではゆっくりと走ります。

この旅では長野オリンピックの会場となった「白馬ジャンプ競技場」も訪れます。先月行われた北京オリンピックのスキージャンプ・ノーマルヒルで、金メダルを獲得した小林陵侑(りょうゆう)選手は、ここで合宿し練習を重ねました。エレベーターでジャンプ台のスタート地点まで上がりますので、小林選手がスタート時に目にした景色や、その高さをご体感ください。

白馬では、北アルプスを望む山荘風の「白馬東急ホテル」のアルプス側の客室に宿泊します。軽井沢では旧軽井沢銀座通りにも近い、クラシックな「ルグラン旧軽井沢」のバルコニー付きのお部屋をご用意しました。

絶景と美食を満喫する、乗っているだけで楽しい観光列車の旅。爽やかな新緑の季節に、どうぞお出かけください。

  • イメージ イメージ ジャンプ台のスタート地点と同じ高さから望む迫力ある景色

現地合流・解散のプランもございますので、
全国各地からご参加いただけます。