[ クルーズ特集② ]

冒険者が目指した北極点へ!
ロマンあふれる船旅を優美に楽しむ

〜最新の砕氷豪華客船で北極点クルーズ〜

企画=寺澤欣吾 文=島川渚
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地球の頂点に立つ 壮大な夢を叶える船旅

「北極点に立つ」というその壮大な夢に、多くの冒険家が挑戦した時代がありました。日本人として、5大陸の最高峰登頂に世界ではじめて成功し、前人未到の犬ぞりによる北極圏約1万2,000キロ走破などを成し遂げたのは、冒険家の植村直己さんです。彼が世界初の犬ぞり単独行で北極点に立ったのは、1978年のこと。この北極冒険のために約10カ月もかけて、現地民族に犬ぞりを習って準備をしたといいます。

  • イメージ イメージ 客船で北緯90度の「北極点」に到達

それから40年以上を経て、北極点への旅の姿は変わりました。フランスの船会社ポナン社が探検旅行のための客船を開発し、夢のクルーズが実現。北極点へ到達するための砕氷能力を備えたラグジュアリー客船「ル・コマンダン・シャルコー」です。2.5メートルほどの固い氷の合間でも約2ノットの速度を維持する性能を備えています。この船が登場するまでは、北極点への旅は原子力砕氷船などの船が使われていました。目的地に行く手段としての船でなく、「向かう道中も優雅に楽しむ」客船へ。特別な装備や体力は不要です。

客船は地平線を埋め尽くす神秘的な氷原を進んでいきます。北緯90度、北極点に到達すると、船旗を掲げ、シャンパンで乾杯し、記念撮影。北極点ではどこに一歩踏み出しても「南」に向かうことになります。北極の王者といわれるホッキョクグマ、セイウチなどの野生動物を肉眼で見つける感動も、北極クルーズの醍醐味です。

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現代的でエレガントな 環境にやさしい客船

「ル・コマンダン・シャルコー」を運航する船会社ポナン社は、1988年に創立。極地などを航海する同船はLNG燃料と電力のハイブリッドで駆動、最新技術を活かし、環境に配慮したエコシップです。船内には自然科学の研究ラボがあり、極地の生態系などの学術研究の支援も行っています。

船内は温かみのあるエレガントな雰囲気が特徴。メインレストランの1つは、フレンチの巨匠アラン・デュカスが監修しています。こだわりの料理やワインが提供され、美食の客船としての魅力にあふれています。また、屋外温水プールを備え、景色を見ながらプールに浸かる体験もできます。スパにはサウナや本物の雪を使ったスノールームも。さらに、カヤック、氷上での釣りなどのアクティビティも用意されています。

  • イメージ 砕氷客船「ル・コマンダン・シャルコー」
  • イメージ 全室プライベートバルコニー付きで優雅に過ごせる客室
  • イメージ 北極の景色を堪能できる船上
  • イメージ サウナ、マッサージルームなど施設が充実したスパ

北極点到達後は氷の織り成す風景をクルーズしながら北極圏の海を南に進み、ノルウェーと北極点の間にある自然保護区でもあるスヴァールバル諸島へ。ホッキョクグマが夏の居住地として選ぶこの地で野生動物の観察もできます。今回のツアーでは、北極に50回以上訪れているポナン社のエクスペディションリーダー、伊地知亮さんが専属ガイドとして同行。航海スタッフと連携を取りながら船旅を案内、北極についてのレクチャーも楽しみです。

一生に一度は訪れてみたい北極点への夢、洗練された優美な客船で描いてみませんか。

  • イメージ 北極の海を漕いで進む爽快なカヤック体験
  • イメージ 氷上での釣り体験など楽しいアクティビティも用意