[ クローズアップ ]
“ヨーロッパの我が家”に乗って
寛ぎと華やぎのリバークルーズへ
新発表!
春のセレナーデ号の船旅
企画=坂口智一/作左部元
文=小野瀬宏子
日本のお客さまにとって快適で、旅先でありながら、ほっとできるヨーロッパの我が家のようなクルーズ船をつくろう。三越伊勢丹ニッコウトラベルがセレナーデ号を造船したのは、当時、ヨーロッパに浴槽付きの客船がなかったことが大きな理由です。長い日数を過ごす船内で、ゆったりとリラックスしていただくために全客室に浴槽を設置し、客室内の設備も使いやすい高さに調整。収納スペースも多くご用意し、ご自分のお部屋でいつものように過ごせる心地良さを目指しました。
セレナーデ号の船旅では、ほとんどの場所で半日をクルーズ、半日を寄港地観光にご案内します。「船内で時間を持て余してしまうのでは?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、どうぞご安心ください。リバークルーズの醍醐味は、ゆっくりと移り変わる河畔の風景です。ラウンジや客室、船上デッキからみずみずしい景色を眺めながら、のんびりと過ごす。これこそ、河船でこその贅沢な時間です。ちょっとお時間が空いたときは、船内イベントにお気軽にご参加ください。その場をきっかけに、旅のお仲間が増え、和やかなひと時をお過ごしいただけます。
ヨーロッパの国々をめぐる春の船旅へ、いざ出航
北は北海から東の黒海まで、オランダ、ベルギー、ドイツ、フランスなど10カ国を大河や運河が結びます。約3,500キロにおよぶ水運を複数に分けてセレナーデ号は航行。春はオランダ・ベルギー運河、ライン河、モーゼル河、マイン河へ。
それぞれの航路で出あえる魅力的な街や、船上からの景色などを、添乗員のとっておき写真も交えご紹介します。
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ライン河を航行するセレナーデ号
楽しさも満開の花公園や歴史を感じる寄港地観光へ
まずご紹介するのは、華やかな春をゆったりと満喫していただけるコースです。オランダでは、花の公園として世界最大級の広さを誇るキューケンホフ公園へ。チューリップやヒヤシンスなど、例年700万株を超える植物が植えられ、園内はどこに目を向けても色とりどりの花景色が広がります。毎年異なるテーマで造園されるため、以前訪れた方も、新たな感動を体験できるでしょう。
この季節ならではのもう1つの見どころが、ベルギーで開催される花の祭典、フロラリアです。ブリュッセル郊外にあるグロート・ベイハールデン城の庭園が春限定で公開。約400種類ものチューリップをはじめ、カラフルな花々が庭を彩ります。
思い出に残る見どころはまだほかにも。オランダの原風景といえるキンデルダイクの風車群、新たな寄港地観光として加わったユトレヒトは、趣ある街にドム塔の鐘の音が響き渡ります。
Bコースで訪れるアイセル湖畔の街、エンクホイゼンやホールンは、東南アジアの香辛料貿易などで台頭した東インド会社の拠点が置かれ、オランダの黄金時代に大きく栄えた地。港街でそぞろ歩きを楽しみながら、かつての繁栄に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
さらにベルギーでは、“世界で最も美しい広場”といわれる「グラン・プラス」があるブリュッセル、大聖堂など荘厳な建造物が建ち並ぶアントワープ、中世の雰囲気が残るブルージュへも訪れます。
充実の絵画鑑賞と芸術家の想いにこころを寄せて
ゴッホやフェルメールが生まれたオランダでは、クレラー・ミュラー美術館、マウリッツハイス美術館などでの芸術鑑賞もたっぷりとお楽しみいただけます。数々の名画を、画家が生まれた国で鑑賞するのも旅の醍醐味の1つです。今回の船旅では、フェルメールが風景画を描いたデルフトに立ち寄ります。目の前に広がる街並みや空を、同じように眺めていたのかもしれないと想像すると、作者の想いに少し近づけたように感じられるのではないでしょうか。
新発表! 春のセレナーデ号の船旅
のどかなモーゼル河クルーズをたっぷりと3日間に
人気のモーゼル河クルーズをさらにお楽しみいただけるよう、今回の船旅では3日間かけてクルーズすることとしました。ライン河に比べ、河幅が狭く蛇行するモーゼル河では、船上からの景色がぐんと間近に迫ります。のんびりとした流れに乗って、ぶどう畑や家々を眺めるうちに不思議と心が穏やかに。また、モーゼル河沿いにある小さな町々での自由散策も大きな魅力。ご自宅から散歩に出かけるように、船から少し歩けばベルンカステル・クースやコッヘムなど、かわいらしい町並みに出あえます。
今回、新たに訪れるトラーベン・トラーバッハは、19世紀から20世紀初頭にかけて、ボルドーに次ぐヨーロッパ第2位のワイン貿易の中心地として栄えた街。ワイン商人たちが築いた富は、この地の建築様式や町の景色にも色濃く影響を残し、今もアール・ヌーボー様式の華やかな邸宅や、広大なワイナリーが建ち並びます。散策中の休憩に、河を眺めながらモーゼルワインを楽しむのも贅沢な時間です。
ベルギーの古都や、アルザス地方を訪れるコースなども
さらに、旅のハイライトの1つとして、ライン古城渓谷クルーズをお楽しみいただくほか、Cコースではベルギーの古都めぐりへ。ブリュッセル、ブルージュ、アントワープでは、古の魅力あふれる見どころにご案内。花の祭典フロラリアや、クレラー・ミュラー美術館見学では、自然と芸術の美しさに浸るひと時をご満喫ください。
また、Dコースはフランスのアルザス地方も訪れます。中世の趣が残るコルマールでは、色とりどりの木組みの家々にご注目を。この時期は花々が飾られ、街並みはいっそう美しく華やぎます。アルザスの中心都市ストラスブールは交通の要所として栄えてきました。街のシンボル、ストラスブール大聖堂など、長い歴史を感じます。
今回、新たに登場する乗船延長コースのD4コースは、ライン河・モーゼル河の船旅に、4泊のオランダ運河クルーズを加えました。それぞれの河や運河の魅力を体感しながら、さらにゆったりと、悠々とセレナーデ号でのひと時をご堪能いただけるでしょう。
新発表! 春のセレナーデ号の船旅
ドイツからアルザス地方へ街の魅力を日々発見
ドイツの詩人、ハイネが「美しき5月」と表現したこの時期は、緑豊かな季節。5月に出発するこちらのコースでは、気分を晴れやかにしてくれるような、清々しい風景が河畔に広がります。ライン古城渓谷の美しさもいっそう際立ち、まさにリバークルーズのベストシーズン。リューデスハイムでは、酒場が連なるつぐみ横丁での散策や、お土産に名産のラインワインを求めるのもおすすめです。
ダイナミックなライン河の船旅を楽しんだあとはマイン河へ。いくつもの閘門通過を楽しみながら、さまざまな街を訪れます。“マインの真珠”とも呼ばれるミルテンベルク、ロマンチック街道にある小さな街ヴェルトハイム、かわいらしい家々が連なるローテンブルクなど、どの街も見どころが満載。ヴュルツブルクでは、ナポレオンが「ヨーロッパで最も美しい館」と讃えたといわれる豪華絢爛なレジデンツへもご案内。さらに、金融都市として発展したフランクフルトや、レンガ色の街並みが印象的なハイデルベルクへ。多様な表情を持つドイツの奥深い魅力をご満喫ください。
マイン河も河端が狭く、両岸の風景は手が届くよう。毎朝、岸辺の小鳥のさえずりで目を覚ます。とても穏やかな時間が流れることでしょう。
新発表! 春のセレナーデ号の船旅
〈 残席僅か 〉
セレナーデ号の船旅と本場のクラシックを楽しみたい方におすすめ!
世界屈指のオーケストラが
奏でる魅惑の世界へ
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バーデン・バーデン祝祭劇場
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クラウス・マケラ
せっかくヨーロッパを旅するなら、一流のオーケストラの演奏を特別な場所で堪能したい。そんな方にぴったりな優雅な船旅です。
まず、この時期ならではの見どころが、ドイツのバーデン・バーデンで開催される「イースター音楽祭」。来春は世界三大オーケストラの1つといわれるロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団が出演します。その巧みな演奏は、聴く人の心の奥深くにまで響くよう。今回の指揮者は、若くして世界を魅了するクラウス・マケラ。10代の頃から指揮者として頭角を現し、その後は、オスロ・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者やパリ管弦楽団の音楽監督に就任。2027年からは、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の主席指揮者への就任も発表され、音楽界の注目がひと際高まっています。また、会場となるバーデン・バーデン祝祭劇場は、観客席が約2,500席とドイツ最大級。ヨーロッパでは2番目の大きさで、優れた音響設備も高く評価されています。
すばらしい音色を楽しめるもう1つの見どころが、アムステルダムにあるコンセルトヘボウの大ホールで開かれるバッハコンサート。ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の本拠地として使用され、クラシック音楽の愛好家なら1度は訪れたいといわれるコンサートホールです。こちらへはご希望されるお客さまをご案内します。
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コンセルトヘボウ
“寄り道”の旅も充実の3コース
+ベルギー街歩き3泊、+パリ滞在3泊、
+ノルマンディー地方とモン・サン・ミッシェル4泊
ブルージュやアントワープ、“花の都”と呼ばれるゲントなどを訪れるA1コース。パリにゆったり滞在して美術鑑賞や、街歩きを楽しめるA2コース。印象派ゆかりのノルマンディーから、人気の観光地モン・サン・ミッシェルにも訪れるA3コース。旅の楽しさが広がる多彩なコースで、ひと足早く春のヨーロッパをご満喫ください。