[ 名古屋発着の旅 ]

名古屋発着でご案内する2つの旅

天空の楽園広がる「月山・弥陀ヶ原」と
ダイナミックな景観が織り成す「大台ヶ原」

ガイドとともにのんびり歩く
気軽な夏山ハイキング

企画=坂口直樹 文=大友園子
  • イメージ イメージ 高山植物と山々の風景を楽しみながら歩く弥陀ヶ原

今年の夏は、爽やかな高原でハイキングを楽しんでみませんか。いずれも日本百名山の、山形県月山の8合目に広がる弥陀ヶ原と、紀伊半島の真ん中にある大台ヶ原。歩きやすい人気のハイキングコースをガイドともに散策します。絶景を見渡し高山植物を愛でながら、夏の山々を満喫しましょう。

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可憐な高山植物を愛でながら弥陀ヶ原の木道を歩く

山形県のほぼ中央に位置する出羽三山の主峰・月山。万年雪を抱き、広大な草原や湿原を育んでいます。その8合目付近に広がるのが、高山植物の宝庫として知られる弥陀ヶ原。花々を愛でながら、約90分かけて散策します。

弥陀ヶ原の7月から8月上旬にかけては花の盛り。「天空の楽園」と呼ばれる景観が広がります。標高は1,400メートル前後でありながら、冬の豪雪の影響で、通常3,000メートル級の山でしか見られない高山植物を楽しめるのも大きな魅力です。基本的に歩きやすい木道が整備されています。毎年、花の種類も咲く場所も違うので、ガイドの案内を聞きながら進みましょう。黄色いニッコウキスゲ、ピンク色のイワカガミ、数年に1度しか咲かないコバイケイソウの白い花などに出あえるかもしれません。

しばらく歩くと視界が開け、池塘と呼ばれる大小の池が次々と現れる緑に覆われた湿地帯となります。歩いている途中、足元をよく見ると、小さな花が咲いていることも。顔を上げれば、池塘の水面には空と雲が映り込み、どこまでも爽やかな情景が広がります。

月山は古くから修験の山としても知られています。ハイキングの途中で、白装束の登拝者を見かけることもあります。花々が揺れ、池塘が輝く弥陀ヶ原の景観は古くから人々に極楽浄土を思わせてきました。ぜひ花の季節に訪れ、その美しさすばらしさを存分にお楽しみください。

  • イメージ イメージ 池塘が点在する湿地帯。風がない日は水面に空と雲が映る
  • イメージ イメージ 生きた化石といわれる「オゼコウホネ」など、貴重な高山植物が見られる
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熊野灘まで見渡す眺望 神武天皇ゆかりの大台ヶ原

奈良と三重の県境に位置する大台ヶ原は、最高峰の日出ヶ岳(1,695メートル)を最高峰とする台地状の山地です。歩みを進めるほどに印象が異なる、変化に富んだ自然景観と展望を存分に楽しみながら、歩きやすい東大台ヶ原周遊コースを歩きます。

まず、スタートから約2キロ、高低差は100メートルほどの日出ヶ岳へ向かいます。頂上からは東に熊野灘と志摩半島、南北に台高山脈、そして西には大峯連山という360度の大展望を存分に楽しめます。

日出ヶ岳を後にしてから、ほぼ緩やかな下り道を歩きます。イトザサと立ち枯れしたトウヒが織り成す風景が広がるようになると、そこが正木ヶ原。展望デッキからは尾鷲湾、大峰の山々と大空の圧巻の風景を楽しめます。

  • イメージ イメージ 大台ヶ原に広がる正木ヶ原。野生の鹿が出没することもある

さらに笹の道を行くと、ほどなく牛石ヶ原です。ここには高僧が魔物を封じ込めたという伝説が残る牛石と、神武天皇の大きな銅像があります。神武天皇が東征の際に大台ヶ原を越えたという伝説をもとに建てられました。

そして笹の道が木立に覆われるようになると、まもなく大蛇嵓。嵓(くら・ぐら)には、崖の意味があり、その名のとおりの崖から突き出た岩場が展望台です。ここから引き返し、木漏れ日が心地良い中道を歩いて戻ります。

  • イメージ イメージ 360度の眺めが楽しめる日出ヶ岳山頂の展望台

現地合流・解散のプランもございますので、
全国各地からご参加いただけます。